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私の妹はこんなに可愛い!(綾音視点)

私の妹になったお兄ちゃん(かなちゃん)はとっても可愛かった。


かなちゃんの「ほっぺすりすり」は、私に対して「こうかはばつぐん」だった。


「もっとなでなでして~♪」


「うんうん、もっとなでなでするよ~♪」


なでなで なでなで なでなで なでなで


かなちゃんの ぱっちり くりくり おめめは、うるうる

してて、上目遣いで私を見上げる。


「あのね、かなちゃんね、あやねおねえちゃんのこと、だいすきだよ♡」


「ふぐぅ」なんだこの可愛い生き物。


お兄ちゃんってこんなにポテンシャル高かったんだ。


て言うか、お兄ちゃん理性捨ててるでしょ。このままじゃ後で元に戻ったとき反動が大き過ぎてお兄ちゃんに大ダメージなんじゃ?


取り返しがつかなくなる前に本題に入ろう。


「かなちゃんは、結花先輩のことどう思ってるの?」


私はかなちゃんの目を見てそう尋ねた。


「かなちゃんはねぇ、ゆいかおねえちゃんのこともだいすきだよ。だけどね、きのう けんかしちゃったからね、なかなおりしたいんだよ」


「どうやって仲直りするの?」


「うーんとね、えっとね、わかんない」


「そっか」


「わたし、ゆいかおねえちゃんに きらわれてるのかな」


かなちゃんの目にはみるみるうちに涙が溜まり、そしてこぼれ落ちる。大粒の涙がぽろぽろと後から後から湧いて出る。


私は かなちゃんをぎゅっと抱きしめる。頭を撫でて背中をぽんぽんしてあげる。


「大丈夫だから。。。私もお手伝いするから。だから泣かないの。ね?」


かなちゃんは、ひとしきり泣いた後、鼻をスンスンと鳴らしながら答えた。


「うん、もう なかないよ」


「えらい、えらい」


「えへへ」


泣いてしまったことを恥ずかしがるように照れ笑いを浮かべる、かなちゃん。


「じゃあ、そろそろ お洋服 脱ごっか♪」


「うん!」


「私が脱がせてあげるからね~」


「ありがとう!あやねおねえちゃん♪」


この後、正気に戻ったお兄ちゃんにこっぴどく怒られちゃったけど、それはもう少しだけあとのお話。






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