再び召喚Part4
趣味で書いていた小説がここまで読んでくださる方が、こんなにいるなんて……夢みたいです。
返信できていませんが沢山の御感想や意見、誤字脱字報告ありがとうございます。
仕事が忙しいため修正が間に合いませんが、頑張って楽しい話になるように努力して参ります。
あと、⁉︎や?が赤やピンクになっているという報告も受けております。…自分は黒のつもりで書いてあるのですが何故そうなっているのか分かりません汗
全て修正完了しましたら御報告させていただきますので、その時なおってなかったらまた御報告ください汗
良ければ評価やブックマークよろしくお願いいたします。
アリウスの怒号が練兵場内に響き渡る中、ティアとリリルは首を傾げていた。
「アリウス様。申し訳ありません。仰られている意味がよく分からないのですが?それに、私の聞き間違いだと思うのですが『Sランク』と聞こえたような……。」
リリルは、青白い顔をしながら口角を引きつらせアリウスに質問する。
また、ティアも同様にアリウスが落ち着く頃合いをみて驚愕を表情を浮かべ手記で語り掛ける。
『お兄様。私もSランクと聞こえました。それに、Sランクを越えているとも。』
レオナールは、ティアとリリルがアリウスに詰め寄っていることを横目で見つつ、さもありなんといった表情を浮かべ物思いにふける。
まぁ〜普通に考えれば、Sランクの魔物ですら出会わないよな。なのに、目の前にそれを越える魔物が居るなんて誰も考えるわけないわな。
世界における一般常識では、Sランクの魔物に出会えるのは概ね冒険者なのだ。
それも、Aランクや世界に数少ないSランクといった人物達の中でも一部しか出会う事すら出来ないと言われるレベルの魔物。
そして、一般人が出会うかどうかでいうと数十年に一度人里に迷い込む等といった事例が報告されているレベル……所謂『天災』と呼ばれているのだ。
レオナールは、妙に納得した表情を浮かべながらアリウス達の動向を見守る。
「お前ら説明するから落ち着け。いや、私も我を忘れていたから人のこと言えないが。」
アリウスは、先程までの自分を行動を思い出し失笑する。
ティアとリリルがアリウスの一言で落ち着きを見せるとアリウスは順を追って説明する。
「まず、これから話すことはレオのステータスが霞んで見えるくらい突拍子も無いことだ。
そして、改めて言うが絶対他言無用だ。父上にすら今は言うべきことではないと思う。
リリル、お前は父上の勅命の護衛だが、これが守れないのなら直ちにここから席を外してくれ。」
アリウスの言葉にティアとリリルは息を飲む。
王子であるアリウスが、この国のトップである国王にすら内密とは余程の事以外あり得ないのに他ならない。
「アリウス様、私は陛下の勅命で護衛をしておりますが、その御心配は不必要かと。
私は、本来ティア様の侍従です。例え御役御免になったとしてもです。
それにしても、それほどまでのことなのですか?」
リリルは、己の決意を即答しつつも、尻すぼみに恐る恐るアリウスに尋ねる
「そうだな。もし、もしもだが、レオの力に加え、これが父上や重臣らにバレようものなら本当に目の色を変えて抱え込みにくるだろう。そして、全世界に宣戦布告しても可笑しくないだろうな。
最も父上は、平和が一番な温厚な方だ。だから、御自ら嫌がるレオを抱え込もうとはしないだろう。
だが、重臣の特に戦争擁護の派閥の奴らからするとレオと言う駒が手に入った場合、これ以上にない好機となる。
父上の反対を押し切ってゴリ押ししてでも戦争に踏み切るだろうな。レオは、それほどまでの戦力だ。
まぁそれに、父上達の派閥の中からも少なからず戦争に賛成の奴も現れるだろうしな。」
アリウスは、真剣な表情でゆっくりと言葉を選びながらレオナールが国に知られた場合の未来を予測し説明する。
「戦争が……。」
リリルとティアは、神妙な面持ちで呟きアリウスの説明をそのまま続けて傾聴した。
「だからこそ、とにかく今はまだ早い。レオは、まだ10歳の子供だ。もし現時点でバレようものなら親に勅命し、レオを兵器として使い潰すだろう。親を盾にされれば断れないだろうし。
いずれにしても、いつか父上達にもバレるだろうが、せめてレオが成人するまで……いや、私が王太子となるまでは待ちたい。
今の私は、発言力ないただの王子だが、王太子となれば話は別だ。レオの事がバレても私の側近として密かに囲っていることや、レオに兵器となるように勅命を出してレオの怒りを買うと、この国を滅ぼされるだろうと脅してやればいい。」
アリウスは、ティアとリリルに向けて真剣な面持ちで自らの考えを伝えた。
お前って奴は、そ、そこまで俺の事を考えてくれていたのか、アリウス。
でも、流石に勅命受けて怒って国を滅ぼすわけないだろ。
レオナールは、友としてアリウスの話に一瞬感動しつつも、後半の話を思い出しジト目でアリウスに視線を向ける。
「ん?どうしたレオ?」
「いや、何でもない。気にしないでくれ。」
アリウスは、視線に気付き声をかけるもレオナールの反応がよく分からず首を傾げながら話をティアとリリルに戻す。
「とにかくだ。それくらいの重要案件だ。二人とも理解できたか?」
「はい、私も戦争には反対ですので天地神明に誓って他言は致しません。」
リリルは、跪きながらアリウスに自らの意見を伝え、ティアもまた真剣な面持ちで頷いていた。
「よし、なら本題だが『それから先の話は、我が伝えよう。』……ぇ?」
アリウス達は、目を丸くして会話の途中にどこからか聞こえた声の主を探し始める。
そんな傍、レオナールと六龍は一頭の龍に呆然と視線を向ける。
『ウォッホン。我こそは、火龍の王にして絶対なる覇龍イグニス。人の子よ、我が主を…『ファイアーボール』……グヘェ⁉︎』
イグニスが、訳の分からないことを言い出した直後火魔法をぶつけるレオナール。
「みんなすまない。ちょっと時間をくれ。」
レオナールは、呆然と立ち尽くしているアリウス達に非礼を詫び断りをいれる。
『おい主、痛ぇじゃねぇか‼︎いくら俺が火龍だと言ってもお前の魔法は少し痛ぇんだよ‼︎折角、俺が龍王としての威厳をだな……」
イグニスが、威風堂々と胸を張って念話で続きを語ろうとする矢先、割り込むようにして他の龍達が話しかける。
『いや、これはないでしょ。』
『流石イグニスなのね。おらには、到底真似出来ないのね。』
『……恥。』
『お主は、儂等龍王を貶めたいのかのぉ?』
『ボクは、イグニスの気持ち分かるよ。でも、今じゃないかなぁ〜。』
『イグニス、私達は各属性の龍の王たる龍王種です。意識を持つのは良い事ですが、威張り散らすとはどういう事ですか⁉︎そもそも貴方という龍は……』
アクアの説教が、また始まったな。イグニス、頑張るんだ。
『何で俺だけなんだ。みんなも同じ気持ちだと思ったのに。』
イグニスの悲痛な心の叫びが聞こえてくる。
そんな寂しいイグニスの姿を焼き付けつつ放置するレオナールだった。
2800字くらいになりました。
ご意見の中に、説明が多すぎる。簡潔にまとめた方が良いとご意見を多数頂きました。
どうにか簡略化しようと心掛けているのですが中々難しい汗
書きながら慣れていけるように頑張ります汗
また、物語の進行が遅い、間延びしているとの意見も多数頂いております。
そこで、夜勤ありの仕事のため不定休でバラバラにはなりますが毎週日曜日18時更新+仕事が完全に休みの日に更新しようと思います。
次回は龍王種の説明会のようになるかと思います
次回は早ければ明日14日21時頃…
無理でしたら16日水21時〜22時頃更新します。
良ければ、勝手に小説になろうランキングをポチっとよろしくお願いします。




