再び召喚Part2
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「…っ、な、何だ⁉︎」
アリウスは、練兵場内を覆う眩い光の暴流を右手で遮りながら呟く
…また、リリルは、ティアを庇うように光を遮っていた
光の暴流が次第に終息していくに連れて目が慣れてきたアリウス達一同…そんな中、光の発生地点に突如として現れた生物達に目を奪われる
「あ、あ、あ………⁉︎」
リリルは、口をポカンと開けながらティアを抱きしめ言葉にならない単語を口走る
そして、アリウスも同様に呆然とその現状を目の当たりにして立ち尽くしていた
「…おいこら、何だよあの光は…みんな驚いてるじゃねえかよ…。」
レオナールは、召喚時の眩い光の件で目を細めながらルーメンに詰問する
『フォッフォッフォッ……いや〜すまんのぉ…ちとやり過ぎたかの?皆がカッコ良く出たいというもんじゃから張り切り過ぎたんじゃよ…面目無い。』
ルーメンは、念話でレオナールに謝罪しつつ悪びれた表情を浮かべる
『登場シーンといえば、派手にするもんだろ‼︎』
『………………………………僕は、普通に出たかった。面倒だし…。』
『おらもイグニスに賛成なんだな〜。カッコ良いんだな〜。』
『ハイハイハーーイ‼︎私も賛成‼︎だって楽しそうじゃん‼︎』
『私は、賛成出来かねますね。各々龍族の王たる者、威厳を保つためにも何事にも落ち着いて行動すべきなのです。』
『ボクは…この登場はやっぱり恥ずかしかったから嫌かな。』
龍達は、各々が意見を述べる傍ら…傾聴していたレオナールはあることに気付く
「………ん?ということは、つまり賛否は3対3じゃないか?………おいルーメン、さっき皆がカッコ良く出たいって言ってなかったか…?」
レオナールは、ジトーっと冷めたような目でルーメンに視線を向ける
『……………それは、そのあれじゃよ!あの…その…………………すまぬ。儂もカッコ良く召喚されたかったんじゃもん…。』
ルーメンは、内心を吐露し顔を背ける
結局ルーメンも厨二病満載じゃねぇか‼︎まぁ、俺も少しカッコイイって思っちゃったけど……。
レオナールは、ルーメンにツッコミを入れつつ、気持ちが分からないでもなく親近感を感じていた
そんな中、呆然と立ち尽くしていたアリウスやティア達は、レオナールを目を丸くして見つめていた
「…………………………あっ。」
レオナールは、普段なら他人がいる場合、念話で龍達と話すにも関わらず今更ながら自室にいる感覚でルーメン達と話していたことを思い出す
「…………てなわけで、側から見たら俺が一方的に話していたように感じるだろうが、龍達の話を要約すると…召喚の際に出たあの光は、本来初めて召喚成功時だけであるものなんだが…今の光はルーメン…こいつの仕業だったみたいだわ。」
レオナールは、親指を立ててアリウス達に話し掛けつつ後方にいるルーメンを指し示す
「「いやいやいやいや‼︎‼︎」」
「……ん?」
アリウスとリリルは、顔の前で素早く手を振りながら否定する。また、ティアもアリウス達と同様に驚愕しつつ勢い良く頷いていた
「違う、違うぞレオ!私達が驚いたのはそこじゃない…いや、龍が話せているのは驚きであるのに違いないのだが…違う!今はまだ違う‼︎」
「そ、そうです‼︎レオナール様‼︎わ、私達がまず第一に驚いてるのは、この龍達です‼︎これ…亜竜じゃなく、龍ですよね⁈それも、もしかして属性龍じゃないですか⁈」
あ〜…そういや、普通じゃないよな…龍達。
この世界での亜竜と龍の力の相関図では、
亜竜<下級龍<中級龍<上級龍<古龍<属性龍<龍王種
…と区別され、総称としてドラゴンと纏めて呼ばれることもしばしばある。
そして、ワイバーンやコアトル等といった龍の亜種ともいうべき存在を亜竜と呼ばれていた。
亜竜は、知能が低く本能の赴くままに行動し攻撃的な種族が多い。また、繁殖力も龍と比べると著しく高いことが過去の歴史や研究によって明らかにされている。
反して、龍はと言うと、年を経ることで知性を有し強靱な体躯や牙はもちろんのこと鱗も一般的なワイバーン等の亜竜と比べると下級龍と比べても倍以上違うとされているのだ。
しかし、その絶大な力を持つ傍…繁殖力が極めて少ないため、龍と言えど頭数はそれ程多く存在していない。そして、その繁殖力の低さが起因して種族愛が高く、親龍が子龍を護り育てるといった守備的な種族が多いのだ。
下級龍とは、親龍に護られている間の産まれて間もない子龍やそれ程年月を経ていない龍の総称である。年月を経るにつれて成龍…所謂中級龍となり上級龍…そして古龍へと昇華する。年を経るにつれて、その実力は比例して上昇するのだ。
その中でも、属性龍は極めて稀である。龍の出生において普通の龍が交配し産まれる下級龍の極一部に属性に特化した龍が産まれることがあるのだ。普通の下級龍から古龍はそれぞれの属性に応じたブレスを使えることはあっても魔法は使えない。しかし、属性龍ともなるとスキルを取得し魔法を使用できるのだ。龍王とは、言わずもがな各々の属性龍の頂点に君臨する王たる龍である…その存在は歴史を紐解くと実在していることは明記されているが世界では伝説と化している…。また、その生態系は謎に包まれている。
レオナールは、ルーメン達を見つめつつ自分が非現実であることを思い出す
「だよね…。ずっと一緒にいたから失念してたよ。……もう勘付いていると思うけど…龍達みんな俺の召喚獣なんだよ。」
………………。
場に異様な静寂が訪れ…アリウス達は、顔を見合わせたと思うとギギギと音が聞こえそうな程ゆっくりとレオナールに向き直り発狂した
「「………………………ハアアアアアアアアア⁉︎」」
ティアとリリルは抱き合うようにして腰を抜かしていた
アリウスは、呆然と口をパクパクしたままレオナールを見つめるのであった
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