6. 針と糸
精霊解放したことを記入ミスしてたので修正しました。
『私は裁縫師だよ。調合師でもあるけどね。』
裁縫師?
『…?どうしたんじゃ?』
この前のムーくんの言ってたことが気になる。
おばあちゃんは強いって言ってました!
でも、戦う職業じゃない…ですよね?
んー?
『ユナは僕が言ったこと気にしてるんだと思うよ?』
『……お前さんのせいか。』
「え?どういうこと?」
お母さんが不思議そうな顔してます。
ムーくんの言ったこと聞いてないからですね!
「メイさんっ!あのですね。ムーくんがこの前、おばあちゃんは強いと言ってたのです!だから、裁縫師と聞いて少しあれ?って思ったんです。」
『…はぁ。私はな…』
『なんじゃ、話とらんのか。ユナちゃんや、こいつはの、この生産の国最強戦士、四老帝の1人!“糸使いの女帝”と呼ばれて…いぎぎぎぎ!やめ!苦しいっ!』
おじいちゃんが解説してくれたのはいいのですが…急に苦しいともがき始めました!?
「え。え?えぇ?!」
『私が話すのを邪魔しよって!!二つ名まで言わんでいいんじゃ!!この“豪腕”ジジイ!』
「…もしかして、センさんも…」
『そ、うっじゃっ!………』がく
あ、気絶しちゃいました!
「おばあちゃん、おじいちゃんもう気絶しちゃってますから!」
『そう!セン爺は“豪腕狩人”って二つ名があるよ!大っきな斧使いだよ。』
『お前さんも食らう必要があると思うんじゃが…のう?ムーちゃん?』
『ごめんなさいごめんなさい!!』
ムーくんは急いで私の後ろに隠れガタガタ震える。
あはは…
「おばあちゃんはすごく強いんだね!それに優しいし…やっぱりおばあちゃんはすごいや!」
『……ユナちゃん、私が怖くないかい?』
「え?なんで?」
『……いや。』
「…私はおばあちゃんがかっこいいと思うな!おばあちゃんみたいに私も強くなるの!」
『…!ユナちゃんも!糸使い目指すか!?』
ふえ?
「糸使い…かっこいい!な、なんか。裁縫上手くなりそう!」
『ふふふっ、ユナちゃんは裁縫苦手かい?』
「そうなんですよ。ユナは不器用で…危なっかしくて…」
「大丈夫だもん!おばあちゃんに教えてもらうもん!」
『そうかそうか、教えて欲しいのか。もちろん、ユナちゃんのためなら教えてあげるよ。ふふふ。』
『ユ、ユナ〜。や、やめといたほうが…』
『…ムーちゃん?』
『ヒッ』
そんなこんなで裁縫習うことになりました!
お母さんは外に行ってみるとのこと。お兄さん達も付いていくみたいです。
あ!
「メイさん!外には危ない人がいっぱいだから、強くなるまでお兄さん達と行動するんですよ!!」
「…?それどういう?」
「あ、それに付いては俺らが説明しますよ。」
「じゃあ、歩きながらにしましょう。じゃ!行ってくるわね!ユナ!」
「いってらっしゃーい!」
手を振ってお見送りして、おばあちゃんと共にお家に戻ります。
『…さて、まずは裁縫を覚えないといけんね。』
『♪( ´▽`)』
『そうじゃな。』
『そうだねー。』
「カカシさんもやります?」
『(`^´ゝ』
「一緒に覚えましょう!……は!カカシさん!持てます?」
木の手に針と糸は扱いづらそうですが…
『(ノ`・∀・)ノ』
あ、剣と盾を外して針を装備しました!
なんとかなるみたいです!
私も針と糸を持って…
「…頑張ります!」
『そういえば、ユナちゃん。もしかして、カカシ様は訓練所でしか、レベルが上がらないと思ってるかい?』
え”
「違うんですか?!」
『ふふ、カカシ様も言ってあげないとわからないんですからちゃんとお話ししないと…。あのね、ムーちゃんみたいな妖精は滅多にフィールドで活躍できる能力を持っていないのだけど、カカシ様みたいな悪魔は外でも動けるのだよ。精霊もそうだね。』
ふぉ!
「なら、訓練所でカカシさんと戦うだけじゃなくて、フィールドで魔物を倒しても、カカシさんはレベルが上がるんですか!」
『嗚呼、そうだよ。フィールドに出ると、契約した悪魔達のレベルと体力バーが見えるようになる。つまり、パーティを自動で組んでくれるんじゃ。』
「わかりました!次からはフィールドに行く時、カカシさんも呼びます!」
『そうそう、護衛にもなるだろうしねぇ?』
『( ゜Д゜)ゞ 』
さて、裁縫です!
「針と糸も、道具屋で売ってるの?」
『そうだね、裁縫セットを売ってるよ。最初はそれがいいだろうから、あとで買い物に行こうかね。』
「うん!」
『じゃあ、まずはどれくらいできるかこの線に沿って縫ってみるんじゃ。』
「うん…………」
『……っ。……!……。』
で、できた!
「できた!」
『う、うむ。(本当に危なっかしいのう)』
「次は〜?」
『じゃあ…』
その後も、基本な縫い方というのを習いながら、練習した。針を何回も手に指しちゃったけど……覚えた!
『…よし、じゃあ服装備はまだ難しいと思うから。アクセサリーにしような。』
アクセサリー作り!
お花のバッチを頑張って作ります!
………。
『…。(飲み込みが早い。指に針を刺す回数が格段に減った。)』
ここはこうして…えっと。
「ここはどうするの?」
『こうじゃな。』
「わかった!」
これを繰り返して…
これで!
「できた!」
・コスモスのバッチ
黄色のコスモスの形をした飾り。防御+1の効果付き。
初めてにしてはいいのかな?
ピロン!
ただいま、条件を満たした為、スキル裁縫を習得可能になりました。NPCの協力のもとのため、消費SPは0となります。習得しますか?
はい!
「スキルも取れた!」
『それは良かった。なら次は、糸のスキルじゃな。』
?
「糸のスキルって何?」
『糸スキルを持ってあればこんなことができる…ほれ。』
ふお!
糸がフヨフヨ動いてる!針なしで、縫っていってる!
「すごい!!」
『これを覚えるには魔力で糸を作らんといかん。』
魔力で糸?
「難しそう。」
『まずは魔力操作じゃ。ユナちゃんは水魔法を持っとったな?水を出してみてくれ。』
水を出す…
「ウォーター…出したよ?」
『じゃあ、それを糸のように細くなるようにするんじゃ。』
形を変える?!
「うっ……」
ウニョウニョと丸い水の塊をどうにか動かして…
細く…細っああ!
バシャ!
「ご、ごめんなさい。拭くもの拭くもの!」
『これを使いなさい。…何か受けるものがいるの。待っておれ。』
少しして、バケツを持ってきてくれた。濡れたところは綺麗に拭きました!
「ありがとっ!」
『できたら呼んでおくれ。店を見てくるからな。』
「うん!わかった!」
難しい。
んー。最初から糸にしようと思うから変になるのかな?…最初はヘビさんにしてみよう。
ウニョウニョ…
バシャ。
ウネウネ…
バシャ。
モゾモゾ
……眠くなってきた。
でも、落としたら濡れちゃう…維持しないと。……うぅ。眠い…眠…
『…ユナちゃん、少し休憩に……な、なんじゃ?!』
「ふぁ?!寝てた!何?!」
驚いた顔のおばあちゃんがお茶とお菓子が乗ったお盆を持って固まっている。
「ふえ?どうしたの?」
『…ユナちゃん。そいつらはどうした?』
そいつら?
……!
水の塊は一つだったはず。なのに、3個に増えてそれぞれ違う形で動いている。
ヘビさん、うさぎさん、とりさん…
『…精霊とは珍しいのぅ。』
「え?!精霊さん?!」
『そうじゃ…水の精霊じゃな。下位のようだが、喋れるか?』
『ーー?』
『ーーー!』
『ーー♡』
『喋れないのか…どうしたもんかの。』
「下位だから、喋れないの?」
『うむ、中位なら、カタコトで、上位なら流暢に話す。…まあ、敵意はないようじゃ。ユナちゃんに懐いておるし……そうじゃ!ムーちゃん、フィーを探してきてくれ!』
『あ、そっか。あいあいさー!』
「フィーさん?って誰ですか?」
『フィーはこの街の精霊使いじゃ。意思疎通ができると思うが…それまで茶にしよう。お前さんたちも菓子をお食べ。』
『『『〜♪』』』
それぞれ、好みが違うようで、お茶をヘビさん、ジャム付きのクッキーをうさぎさん、鳥さんはチョコクッキーを少しずつ突っついてる。
…。
「とりさんとりさん、ちょっと貸して…えっと。はい。これで食べやすい?」
食べやすいように砕いてあげた。
『ーーー♡』
「よかった。」
『『……』』
他の2匹はむすっとした表情になってとりさんをみている。
…?
『精霊も、ユナを取り合いか。』
『人気者〜♪』
つまり、2匹は拗ねてるの?
「えっと、ヘビさんは甘いもの好き?ジュースもあるよ?」
『…!ーー♡』
「それと、うさぎさんも小さくしてあげるね。」
『ーー♡♡』
ヘビさんにはりんごポーション。うさぎさんにはとりさんのように小さく砕いてあげた。
私もクッキーを食べたり、お茶を飲んだりして、休憩した。この子たちを触ってみると、プニョプニョしてた。水だから、ふわふわはしてないね。ちょっと残念。でも、ひんやりして気持ちい。
うさぎさんだけ撫でてたら、残りの2匹もすり寄ってきた。なので、ナデナデしてあげる。
『『『〜♡』』』
ピロン!
【とあるプレイヤーが精霊との契約に成功しました。精霊との契約が常時行えるようになりました。】
ピロン!
称号ご主人さまを取得しました。
…はい?
えっと、説明を読んでみましょう。
称号ご主人さま
妖精、悪魔、精霊との契約に成功するともらえる称号。撫でたり、褒めたりすると契約した者たちのサポート力が上がったり、状態異常を気合いで治したりする。
……えっと。なんですか?これは。
契約って…アイテムボックス!…あ、あれぇ?契約魔石…×5になってる!!タッチしてみると、一覧に、水鷹、水兎、水蛇が増えてる!
『どうかしたのかい?』
「な、なんか。いつの間にか精霊さんたちと契約したことになってる。」
『…なんじゃとっ?!』
『なんですって!!』
「ふぁ。」
びっくりしました。
急に現れた茶髪の女の人が大声をあげたので…
そのせいなのかはわかりませんが、3匹が女の人に敵意むき出しです。
シャー!
キュー!
ピャー!
『っ!』
『落ち着くんじゃ!!フィーもフィーじゃ!急に現れて大声出すんじゃない!』
『ご、ごめんなさいっ。』
「みんな落ち着いて…びっくりしただけだからね?」
よしよし、ナデナデ…
撫でられた3匹はすぐにリラックス状態になる。
『もうー。フィー姉のばーか。僕を置いてくとかありえない。』
「あ、おかえりムーくん。お疲れ様。」
ナデナデ…
『ふにゃ〜♡』
ムーくん撃沈。
『(´・ω・`) ショボーン』
…カカシさんが物欲しそうにこちらをみている。
「あはは、カカシさん…こっちこっち。」
近くにおいでって呼んで、ナデナデ…
『(*´∀`*)〜♪』
『なんじゃこれは…』
『え。嘘…全種族いるじゃないの…』
なんとか、みんなをなだめ、フィーさんのお話を聞く。
「フィーさん、私はユナと言います。精霊について教えてください!」
『え、えぇ。えっと、精霊は属性別にいるの。滅多に人の前に現れなくて、魔力を糧に生きているの。形は動植物になってて様々よ。精霊は基本契約したらフィールドでの戦闘を手伝ってくれるわ。あとは、水の精霊だから、調合、農業、漁業といった感じのことを手伝ってくれたりもするわね。』
ふむふむ。魔力がご飯なのですか。
「じゃあ、みんなは私のウォーターに含まれた魔力に引き寄せられた…ということかな?」
『ー!』
正解のようです。
もしかして、土を作り出したら土の精霊が…
………
「…アース。」
バケツの中に土を作る。
じー……
『ユナちゃん…流石に…』
『ユナさん…。』
じー…
ぴょこん。
『なんじゃとっ?!』
『なんで?!』
増えました。土から出てきたのは葉っぱを頭に生やした。小さな女の子。手足は蔓です。キョロキョロと辺りを見渡してます。
『ーー?』
「こんにちは?」
『ーー!ーー♪』
「くれるの?」
『ー♡』
緑の魔石くれました。
…あれ?水の子たちはいつ渡したんだろう。…こそっと渡せるものなのかな?
契約魔石×6になりました。
「あなたはなんて呼ぼう。」
『その子は…植物に擬態した精霊。アラウラネと呼ばれている子ですね。本当に来るなんて…』
長い名前です。
呼びづらい…
…んー。くささんは可愛くない。草、リーフ…
「リーフさんにしましょう。よろしくね、リーフさん」
『ーー♡!』
『1匹だけ名前らしい名前になったの。』
『『『ーー…』』』
おばあちゃんの発言により、とりさん達がいじけちゃいました。
「うぐ。名前…つけるの苦手なのです。とりさん達…この呼び方…ダメですか?」
『ーーー?!』
『『ーーー!!』』
『あー、大丈夫みたいよ?でも、見分けつく?他の精霊が来たりしても…』
…はっ!そうです。この子達だけじゃないのでした。…うぅー。どうしましょう。
『名前はまあ、ゆっくり考えればいい。それよりも、少しは上達したかな?』
「うぐ…もう一回やってみます。」
あれ?さっきより細くできた…
もっと…細く………!
ピロン!
ただいま、条件を満たした為、スキル属性糸《水》を習得可能になりました。NPCの協力のもとのため、消費SPは0となります。習得しますか?
はい!!
『なんとまぁ、上出来じゃ。精霊と契約した効果なのかのぅ。では、次じゃ。今度は土を糸のようにするのじゃ。』
土を?!
「土も糸に…?」
『うむ、ちなみに各属性で糸は作れるぞ。』
………どうだ!!
ピロン!
ただいま、条件を満たした為、スキル属性糸《土》を習得可能になりました。NPCの協力のもとのため、消費SPは0となります。習得しますか?
はい!!!
『よしよし、今日はここまでにしようかの。』
「ありがとうございました!!」
糸の練習はカカシさんとやりましょう。
「では、カカシさん!訓練所に行きましょう!」
『♪( ´▽`)』
『『『『ーー?』』』』
ふふふ、いっぱいですね。みんな首を傾げて可愛いです。
「みんなも一緒に行きましょうね。」
『『『『ーー♪』』』』
とりさんは私の左肩に、うさぎさんは私が抱っこして、ヘビさんは首に巻きついて、リーフさんは頭の上。
全然重くないのが不思議です。
『なんか…すごいことになったな。カカシ様。』
『((( ゜д゜ ;)))』
「じゃ、訓練所にレッツゴーです!」




