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婚約破棄されたので下剋上することにしました  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して


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友人に結婚の申し込みをされようとした時に大変な知らせが舞い込んで来ました

私はその後延々、モスリム伯爵からお世継ぎの必要性について話されたのだ。本当にうんざりした。

いざとなったらお父様やお母様、あるいはお兄様が継げば良いんじゃないのと投げやりな態度で答えたら、皆に白い目で見られてしまったんだけど……


この件は頭の痛い問題だった。


やっと解放されたと思ったらハワードが飛んで来て、いきなりプロポーズを始めて私は目が点になった。

「天にましますリディアーヌ様。是非ともあなたの僕の私、ハワード・ノールを夫にしてください」

ハワードはそう言って土下座を始めたんだけど……

というか、天におはします我らが父よ、という食前のお祈りのフレーズじゃなかったっけ?

それは私は食い意地が張っているけれど、食前のお祈りを持ってくるか?

それに土下座って何よ!


「我が戦勝の女神であり、天使リディアーヌ様よ。あなたの行くところには勝利しかない。そのあなたと手を取り合って生きていく許可を頂きたい」

その横でチャーリーまでが言い出した時には私は開いた口が塞がらなかった。傍目から見たら飛んだ茶番だ。レナードなんか腹を抱えて笑いこけていた。私が放出系魔術が使えたら、絶対に爆裂魔術か何かをお見舞いしている所だった。


まあ、チャーリーの方が申し込みの言葉としてはハワードに比べたらましだったけれど、そもそもあんたらはエリザベスちゃんを巡って取り合いをしていたんじゃないのか?

私には不信感しか残らなかったんだけど。


「ちょっとチャーリー、何故お前が出てくる」

「いや、お前こそ、エリザベスちゃんで良いだろ」

「あいつは俺の妹分で……」


この二人は絶対に遊んでいる。

それよりも黙りこくったレックスの方が私は気になったんだけど。

故国に残してきた婚約者でも思い出したんだろうか?


「部屋に帰ります」

何かむしゃくしゃしたので、私は言い合いをする二人をほったらかしにして自分の部屋に帰ろうとしたのだ。

「えっ、ちょっと、リディアーヌ様」

ハワードが慌てて追いかけてきたんだけど、


「別に良いわよ。あそこでチャーリーと喧嘩していたら」


そう言い放って外に出た途端だ。

今度はバラの花を持った男が私の前に跪いていたんだけど。


「お初にお目にかかります。私、モスリム伯爵が孫、バージルと申します。リディアーヌ様には妹を助けていただき大変ありがとうございました。これはお近づきの花束でございます」

そう言って男は花束を差し出してくれたのだ。


「バージル、貴様、何をふざけているんだ」

そう言うと私よりも先にハワードがその花束をひっつかんでくれたんだけど……


「これはハワード久しぶりだな。その方には妹の件で大変世話になった」

「なら、引っ込んでくれ」

「何を言う、それとこれとは別だ。俺はリディアーヌ様の凜々しいお姿に惚れてしまったのだ」

何か背中がむずむずする言葉をバージルが言ってくれるんだけど……


「いや、ここにいらっしゃいましたか、私バスター伯爵の嫡男で」

「いや、待て、私、この領地の隣におります子爵家の……」

私はあっという間に5人くらいの男達に囲まれようとして、ハワードが庇おうとしてくれた。


「ちょっと待て、今はリディアーヌ様は移動中だ」

「良いではないか。部屋に申し込んでも貴様が取り次いでくれないんだろうが」

「そうだそうだ」

「当たり前だ。そういう話はリディアーヌ様の一の騎士の俺に剣で勝ってからにしてもらおうか」

胸を張ってハワードが言い出した。

「な、何を」

「貴様に剣で勝てるわけは無かろう」

「勝負なら知識で」

「いや、剣だ」

男達とハワードがにらみ合った時だ。


唖然と見ていた私の手をさっとレックスが掴んでくれたのだ。

「リディ、こっちだ」

私はレックスに連れられて男達のいない方に駆けだした。


「あっちょっと」

「レックス、卑怯だぞ」

「俺はお前に勝ったよな」

「なっ……」

追いかけようとしたハワードが途中で男達に蹴躓いて男達を巻き込んで盛大に転けてしまった。


私はそのままレックスに連れられて屋上まで駆け通したのだ。


「「はあ、はあ、はあ、はあ」」

私達はしばらくドキドキ鳴っている心臓と呼吸を整えようとした。


「なんとか逃げ切れたな」

「本当に!」

私達は顔を見合わせて微笑み合った。


「本当に婚約者なんてそう簡単に決められないから」

私は愚痴を言った。

「まあ、リディは婚約破棄されてまだ数ヶ月しか経っていないからな」

「まあ、あいつともとっくに終わっていたけれどね。あいつが好きだなんて思ったこともないし」

私が笑うと

「そうだよな」

レックスも笑ってくれた。


「レックスは故郷に婚約者を残してきたんじゃないの」

私は思いきって聞いてみた。

「婚約者はいない。言い寄られた奴はいるけれど」

「ふーん、今の私みたいに」

「それよりも強烈にかな。リデイの場合は立場は上だから良いけれど俺の場合は下だからな」

「そうなんだ」

伯爵家のレックスに言い寄るって侯爵家か公爵家の令嬢なんだろうか?

でも、それならば勝てるのかもしれない。今の私はボルツアーノ王国と広さでは同じくらいの新生竜王国の女王なのだから。

脈絡もなく、私はそう思った。


「リディ、俺はそのしがらみをなんとかするから……」

えっ、今、私、レックスから婚約の申し込みを受けている?


一瞬期待した時だ。


いきなり私達の前に紙が現れたのだ。

それにはでかでかと

『クラスメートが次々に教会に逮捕されている』

と書かれていた。



ここまで読んで頂いてありがとうございます。


私の本格的に初めて書き出した

『皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!』

https://book1.adouzi.eu.org/n8911gf/


がついに最終章に入りました。

ゼウスがついに魔神になって地獄まで支配します。

傍若無人の戦神シャラザールとクリスはどうする?

史上最大の戦いが今始まります

この物語と同じくらい面白いので是非ともお読みください

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私のお話、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます。

私の次の作品はこちら

『もふもふ子犬の恩返し・獣人王子は子犬になっても愛しの王女を助けたい』https://book1.adouzi.eu.org/n9267kb/


私の今一番熱い人気の作品はこちら

『【電子書籍化】王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど……』https://book1.adouzi.eu.org/n9991iq/


3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


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表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
2巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


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https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


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表紙画像
1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】

https://www.cmoa.jp/title/1101429725/

■【9/20発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

アルファポリスのレジーナブックスにて

【書籍化】

しました!
2023年6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


■アマゾンへのリンク

■楽天ブックスへのリンク

■hontoへのリンク


手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

なろうの掲載ページ『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://book1.adouzi.eu.org/n3651hp/

第一部は書籍化の規約上3分の1残して後は他者視点で繋いでいます
「えっ、ゲームの世界の悪役令嬢に生まれ変わった?」
頭をぶつけた拍子に前世の記憶が戻ってきたフラン、
でも、ケームの中身をほとんど覚えていない!
公爵令嬢で第一王子の婚約者であるフランはゲームの中で聖女を虐めて、サマーパーティーで王子から婚約破棄されるらしい。
しかし、フランはそもそも前世は病弱で、学校にはほとんど通えていなかったので、女たらしの王子の事は諦めて青春を思いっきりエンジョイすることにしたのだった。
しかし、その途端に態度を180度変えて迫ってくる第一王子をうざいと思うフラン。
王子にまとわりつく聖女、
更にもともとアプローチしているが全く無視されている第二王子とシスコンの弟が絡んできて・・・・。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。


私の

3番人気の作品はこちら

『モブですら無いと落胆したら悪役令嬢だった~前世コミュ障引きこもりだった私は今世は素敵な恋がしたい~』https://book1.adouzi.eu.org/n8311hq/

私の

4番人気で100万文字の大作の作品はこちら

『皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!』https://book1.adouzi.eu.org/n8911gf/



このお話の前の話

『男爵令嬢に転生したら実は悪役令嬢でした! 伯爵家の養女になったヒロインよりも悲惨な目にあっているのに断罪なんてお断りです』https://book1.adouzi.eu.org/n7673jn/

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