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それぞれのエピローグ:2005-2025

 2005年7月、ロシアの旧十三聖教会科学実験施設にて、ミゲルは目を覚ました。

 ドライアイスのような蒸気の向こうに、瑠璃色の目をした、蜂蜜色の髪の少女がいた。


「志骸か」

 とミゲルが確認すると、少女は泣きそうな顔をして笑った。


「ああ。オレだ。すげえ化け物とやり合うことになってな。

 教会につかまったあんたが人質になったのをいいことに、冷凍睡眠実験施設(ここ)で眠ってもらったんだ。記憶はつながってるか?」

「『必ず迎えにくる』ってあんたは言った。俺は眠くなって、目が覚めたらあんたが目の前にいた。今は何月だ?」

「7月だ。ちょうど3カ月だ。色々かたをつけて、後始末をしていたら、こんなに時間がたっちまった。すまねえな」

「エスプレッソの時間だな」

 志骸はあどけない首を傾げた。


「意味がわかんねえ」

「最低限、まともなエスプレッソを淹れるためには、毎日練習する必要がある。

 3カ月続けば、ウガンダの猿だって、それなりのエスプレッソを淹れるようになる」

「そりゃすげえ」

 まったく凄いと思っていないことが伺われる、綺麗な真顔で、志骸はすげえ、と言った。

 そんな少女に、ミゲルは肩をすくめた。


「まあ、大統領なら半年はかかるがな」

「笑えねえ冗談だ」

 志骸はとても楽しそうに笑った。


「……なあ。ミゲル。オレはウィーンに旅行をしたいんだ。3カ月くらいかけてな。

 その間、毎日エスプレッソを練習するからよ。旅行に付き合ってくれないか」

「3カ月どころか、俺はあんたに一生つきあうぞ」

「駄目だ。任務をこなしたら、寿命が短くなっちまった。最短で3カ月でオレは死ぬ。

 幸福と幸運と博愛の女神たちがオレに(あわれ)みと微笑みと、しょんべん以外の何かをかけてくれても、9カ月しか、()たねえんだ」

「なら9カ月は、志骸。あんたのエスプレッソに小言を言えるな」

「駄目だ。寿命が来たら、オレは爆発する。半径2mサイズのクレーターができる。

 危ねえから1人で死ぬつもりだ」

 ミゲルは暗い目で顎を引いて、志骸を睨んだ。


「なら、尚更だ。孤独なレディをほうっておくアルゼンチン男は存在しない。

 もし、いるとしたら、マテ茶を飲まずに育ったもやし野郎だ。足から豚に食わせた方が世界の平和になる」

「エスプレッソじゃねえのか?」

「あれは教養を味覚にしたものだ。マテ茶は健全な精神の構成成分だ」

「分かった。じゃあ、とりあえず爆死するまで、オレのそばにいてくれ」

「無論だ」

「よろしく頼むぜ。ミゲ……ル……」

 言い終わる前に、志骸の涙腺が崩壊した。

 九虚と奈崩れの2人を、同時に思い出したからだ。


「志骸。訊いていいか」

「……何だ」

「精神年齢14歳の不死者の坊やと、細菌使いの猛獣みたいな大男は、今どうしてる」

「死んだ。不死者の馬鹿はオレを守って死にやがった。

 細菌野郎は化け物と相打ちになった。やっぱり死んだ」

「なるほど。これは大変だな」

 ミゲルは重く言った。

 そんなミゲルを、志骸は不思議に感じた。


「……何がだ?」

「志骸。お前は以前、死人と男を取り合う趣味はない、と言った。

 今はあの時のお前の気持ちが分かる。強い困難を感じている。

 が、俺はアルゼンチンの男だからな。根性は負けんぞ」

「……馬鹿野郎」

 志骸は、ミゲルの首に抱きついた。


 ※※※※※※※※


 2005年8月、オーストリア連邦の首都、ウィーンの郊外の林道を、1台のバンが走っていた。

 ハンドルを握っていたのはミゲル。助手席には志骸が乗っていて、ゴシックロリータ風のフレアスカートの膝の上にのせて開いた名簿とにらめっこをしている。

 型の古いカーオーディオから流れるのは、ウィーン少年合唱団の歌声。タイトルは『野ばら』だ。

 

「やっと半分か。まだまだ先は長いな。ミゲル」

「そうだな。それで、あの家で良いのか。間違えると面倒だぞ」

 林道を抜けると、急に景色が開けて、フロントガラスの向こうに赤い屋根の小さな家と、金色の麦畑が広がった。

 ミゲルの問いに、志骸は頷く。


「ああ。あれだ。……今回は当たりだな。大きくはねえが、手入れされた家に住んでいる。暮らし向きは悪くねえだろう」

「古いアパートで生活する金持ちだっているぞ。そもそも志骸。あんただってまったく見た目と……」

「うるせえよ。少なくとも金曜日の夜のディナーをマックナドゥのハンバーガーで済ませたりはしねえってことだ」

「あそこのハンバーガーは美味いぞ」

 バンを目標の家屋の50mに停車させたミゲルに、志骸は言う。


「無駄口叩く時間は終わりだ。仕事を始める。今回も頼むぜ」

「分かった」

 頷くミゲルに、少女は微笑みつつ、無線用イヤホンのはまり具合を確認した。


 2人はまず、表札を確認。

 リストと相違はなかったので、志骸が呼び鈴を鳴らした。

 ミゲルは裏に回るべく歩き出している。


 少女は不在を確認。

「よし。良い感じだ」

 幼い唇がつぶやく。


「志骸」

 イヤホンの向こうから、ミゲルの声が響いた。


「どうした」

「ボイラーに不備を発見した。電気系統だ。半年以内に小火が起きる」

「直せ。工具でできるだろう」

「了解した」

 連絡手段である無線が切れたのを確認して、志骸はゴシックロリータの衣服、つまり、黒で統一されたフリルブラウス、アームカバー、フレアスカート、タイツを全部脱ぎ捨てる。

 現れたのは、シルバーメタリックのつなぎ。

 早着替えは、この1か月で彼女が覚えた特技の1つだ。


 衣服をボストンバッグに入れつつガスマスクを装着。

 それから、少女は垂直に跳躍した。


 壁を蹴り、ウイーンの家らしく大きめの煙突に、するりと体をすべりこませる。

 暖炉から屋内に進入。

 事務机を探し、引き出しの一番下を開け、100万ユーロ分の紙幣が入った封筒を5つ、忍び込ませる。同時に、イヤホンの向こうから声が響いた。


「終わったぞ。志骸」

「オレもだ。煙突から出る。準備をしておけ」

「了解」


 志骸は煙突に両手をかけ、屋根の上の排煙口まで登った。

 ためらいなく、玄関に飛びおりる。


 ミゲルはちゃんと、薔薇の花束とカードを準備して、待っていた。

 

 志骸は受け取り、玄関扉前の敷石に膝をかがめた。

 

 まずは花束を置く。色はピンク。

 淫崩が持っていたCDのジャケットに写っていた少年たち。

 彼らが胸の前に捧げていた薔薇と、同じ色だ。

 そして、この家の主は、18年前の少年合唱団の1員だったりする。


 志骸は、生前の多濡奇の、いけすかない、清潔で温かい笑顔と、主に巨乳がむかつくプロポーションと、嫌になるくらいの因果の凶悪さと、そしてうっとうしい程に善良な性格を想い起しながら、薔薇にポストカードを埋め込む。


『私には、嫌になるくらい有能な仲間がいました。

 彼女の親友の女性がその昔、貴方の歌声から大きな力を得ました。

 呪いたくなるくらい有能な仲間も人生に励ましを得られました。

 私は彼女に代わって、ここに謝意を表します』


 志骸は、真顔のまま、薔薇とカードをしばし見つめ、立ち上がる。


「じゃあ、行くぜ」

「了解した」

「これで半分だもんな。先は長いな。オレ1人だともっと面倒だったと、毎回思うぜ。オレはお前にいつも助けられている」

「当然のことをしているに過ぎない。俺は、お前が死んでも、お前のパートナーなんだからな」


 ※※※※※※※※


 2007年1月、京都の地方新聞に、小さな記事が載った。

『ベネズエラ出身の青年たち。清水寺から集団ジャンプ』


 ※※※※※※※※


 2010年9月、ドイツのデルスドロフ市で第12回ノエルドアート国際美術展が開催された。

 これにあたって、ベネズエラ出身の彫刻家、アールオ氏が彫刻でノエルドアートオーディエンス賞を受賞した。タイトルは『鉄拳を振るう人魚』

 非常に現代的でダイナミズムにあふれながらも、鑑賞者に美しい郷愁のような感情を抱かせると評判のこの作品だが、制作に5年をかけた同氏は、そのインスピレーションの源泉について、固く口を閉ざしている。


 ※※※※※※※※


 2015年、カラカスのタウン誌に、その年に催されたカーニバルの特集記事が組まれた。


 鮮やかで露出度の高い衣装に包んだ女性たちの笑顔と、豪勢で巨大な山車のカットが誌面を飾る。

 記事の最終ページには1枚の写真が掲載されていた。

 写真に写っていたのは、羽根飾りのヘアバンドに貝殻水着の少女と、少女を後ろから抱きしめる褐色の女性。2人の右に佇むのは、金髪碧眼の男性だった。

 

 碧眼の褐色少女は、少し恥ずかしそうに笑っている。

 女性は満面の笑みで、長いまつ毛も流れる黒髪も、艶やかだ。

 男性は困った顔をしている。


 3人の写真の下には、紹介の文面。


『昨年から新設された、大人を超えた子どものダンス部門。

 もちろん、優勝は我らがシズリーちゃんがキめた。

 10歳なのに14歳の競争相手が顔負けのプロポーション。

 魅力はそこではない。圧倒的なダンステクニックで観客を沸かせる。

 今年は年齢制限を飛び級。最終日にはお母さんと踊っちゃったりした。

 今さら必要もないが、この街の初心者のために説明しよう。

 シズリーちゃんのお母さんは、アルメイダさんだ。

 皆の憧れにしてソフィア病院の女神にして、カラカスで最も有名な栄養士でもある。


 まったく、どこまで活かした母娘なんだ!!! 

 そして2人の右のイかした男性は、シズリーちゃんのpapi(パパ)、カミロ氏だ。

 カミロ氏は今年も仮装行列の参加を拒否。

 しかしこのpapi(パパ)も一部では人気が高い。

 市の要望ページには、カミロ氏に、エジプト王か古代ローマの将軍の仮装をして欲しい、と名指しで陳情があがり、賛成意見が殺到。サーバーがダウンしたという逸話はあまりにも有名だ。

 

 そんな元祖天才系脳外科医師のカミロ氏は、今年も平然と最前列をキープ。

 シズリーちゃんの露出度の高い衣装に顔をしかめたり、アルメイダさんのダンスに鼻血を噴いたりと、忙しかったもようだ』


 ※※※※※※※※


 2018年4月、村の共同墓地を、メイド服姿の女性が訪れた。

 墓地の清掃作業に勤しんでいた境間が、彼女の対応にあたった。


「おや。今年もいらして下さったのですね。黒百合さん。そういえば、今日は多濡奇さんの命日でしたね。それにしても……」

 黒を基調としたメイド服のフリル、白い袖、スカートの裾などに、視線をあてていく境間。

 そんな境間に眉をひそめる黒百合。


「境間殿。視線がうっとおしいぞ」

「おや、これは失礼。メイド服が似合うお嬢さんは数多といえど、黒百合さんのように着こなしを続けることができるのは、もう奇蹟の領域ですね」

 視線を浴びつつも、墓石を水で清め、花と和菓子を墓前にそえる、黒百合。


「すまん。ちょっと黙ってくれ。俺は真剣に、師匠の墓に手を合わせたいのだ」

 言いつつ、彼女は手を合わせ、目をつぶる。


 そんな彼女を、少ししらけた顔で眺めてから、境間はため息まじりに言う。

 

「……13年も経っているんですけどねえ」

「何年経っても、俺は師匠の墓に参じるぞ」

「多濡奇も嬉しいことでしょう。彼女は寂しがりな子でしたからねえ」

 立ち上がる黒百合の横で、目の縁に浮かんだ水滴をぬぐう境間は……。

 次の瞬間、満面の営業スマイルを、黒百合に向けた。


「ね、黒百合さん。どうでしょう。そろそろ技術指南だけでなくて、本格的にうちの村の人になりませんか? 貴女ほどの強者なら、誰も反対しませんよ」

 黒百合は拒絶の意味を込めて、首を横に固く振った。


「俺は、多濡奇師匠のいない村には帰属せんぞ。それに、最近は忙しいのだ。プロビオ殿に引き回されている」 

「ああ……。対国際テロ組織急襲要員でしたっけ。あのヒトも変な正義に目覚めちゃってまあ。よく飽きないと、呆れてしまいますよ。私は」

 侮蔑の響きを認めた黒百合は、表情を変えずに、境間に首を傾げる。


「境間殿」

「はい」

「殴らせてくれないか」

「黒百合さん」

「何だ」

「26歳の発言ではありませんね」

「大丈夫だ。俺は師匠の享年まで6年ある。これでもかと、若々しく過ごしてやるつもりだ」

 黒百合は堂々と宣言をした。


 ※※※※※※※※


 2025年某国の某ホテル。

 人工の光が満ちる通路を、2人の女性が早足で歩いていた。

 1人は細見で背が高く、真っ白な長い髪を外側にはねさせている。青のチャイナドレスのスリットからのぞく足が、長い。

 もう1人は金髪、褐色の碧眼で、背はそこまで高くはない。

 胸元の大きく開いた赤のドレスに身をつつんでいる。

 セミロングの金髪をアップでまとめ、頬の横におくれ毛を長く流す。

 胸元が豊かであり、ドレスの大胆さも、その印象を強くする。

 

「やばいってこれ絶対やばいって!!! 

 逃げよ。今すぐ逃げよ。というか、あたしは逃げるから!!! 

 じゃあねバイバイ黒疫ちゃん。

 お墓にはあんみつクリームぜんざいタピオカミルクをお供えしてあげるから。

 共同墓地で会いましょう」

 後方に駆け出そうとしたチャイナドレスの彼女に、黒疫と呼ばれた女性は一瞬で回り込む。


「まって」

 という言葉と共に放たれたのは、ラリアットだ。


「ぎゃ」

蜂蜜(ハニー)が足りない」

「げほ、げほ……ほえ?」

「あんみつクリームぜんざいタピオカハニーミルクが正しい」

 淡々とのべる黒疫を、少しだけ恨めし気な目でにらんでから、白髪の女性は小さくうなずいた。


「分かった。それお供えしてあげるから。じゃあね」

「まって。手伝って。ひだる神の貴女の力が必要なの」

 チャイナドレスの肩の上で手をひらひらと振って、去ろうとする彼女の腕を、黒疫はつかんだ。

 そして、白髪の女性は振り払うことができない。

 制圧されているからだ。


 物理的にはかなわないので、白髪の女性は声を荒げることにする。

 白いまつ毛にふちどられた瞳にも、怒気を込める。


「だ! か! ら! 何で案件の休み使って悪の組織の補助活動なんかやんなきゃなんないのよ!!!!」

「性格に言うと、社会的背景も文化的要因も一切考慮しない非寛容な独善的正義の抑圧から、哀れな悪人が過剰な加害者にならないようにささやかなお手伝いをしてあげる活動だけどね」

「長い!!! とても長くて長くて長い!!! しかもそのお題目、100回は聞かされた!!!!」

「大丈夫。後100万回は余裕で語れる。熱い情熱が燃えているから」

 淡々と、しかし確かで固い信念を込めて言い放つ、黒疫。

 呆れるようにチャイナドレスの肩をすくめる、白髪の女性。


「1人で燃えてよ。というか、ね。

 もうあたしたち、噂になっちゃんてんのよ。

 あんたが脳みそ鋼鉄の筋肉にして過剰な物的被害を出しまくるから、とうとう対国際テロ組織急襲委員会に指名手配されちゃったじゃないの!!!」

 抑えた声で叫ぶ白髪の女性に、黒疫はゆっくりと首を横に振った。


「それはプロパガンダ。言いかえると過剰広告。

 またはあんたがわたしを絶賛するあまりの認知錯誤。つまり勘違い。

 何故なら、わたしほど善良な村人はいないから。

 つまり指名手配などされようがないし、サンタクロースを信じないわたしは、指名手配されたなんてたわごとすらも信じな……」

 唐突に、黒疫は口をつぐんだ。

 視線は白髪の女性から外れ、チャイナドレスの向こうに投げられる。


「え? どうしたの? やめて。急に黙るの怖いからやめて」

「……信じた。ほら。師匠が向こうから歩いてきてる。凄い。

 気迫で空間が歪んでいるように見える」

 黒疫の言葉に、白髪の女性は一瞬硬直。

 おそるおそる、肩越しに後方の通路を振り返り……。


 刮目。悲鳴をあげた。


「ぎゃああああ。あたしは逃げるううううう!!!!! 

 無理無理無理本当に無理!!!! 

 あのメイド服おばさん、ヒトの形をした鬼神じゃない!!!!!」


 2人に向かって、通路をゆっくりと歩いてくる、メイド服の女性は、その歩行速度を変えたりはしない。


「聴こえているぞ。だが、俺を前にして逃亡しないのはいい度胸だ。

 やはり、多濡奇師匠よりも、長く生きてみるものだな」

 唇の端をきゅっと上げて、彼女が優しく微笑んだ瞬間。

 オーラがホテルの通路どころか建物全体を震わせ、黒疫は足元から後方に吹き飛ばされる……ような錯覚を覚えた。

 が、黒疫はひるまず、逆に微笑みを返す。


「ふ。こんな超絶最適最高機会に、ラスボス前逃亡なんて、あんみつクリームぜんざいタピオカハニーミルクを前にダイエットの計画を練るようなものだわ。

 実年齢33歳の見た目20歳前後の異常にメイド服が似合い過ぎるけどメイドでもなんでもなくて現在はわたしが乗り越えるべきホップステップジャンプのホップにすぎない師匠。

 もとい、黒百合師匠。いざ参りますから覚悟するがいい!!!!!」

「受けて立とう。あと、長すぎるあだ名を勝手につけるは止めろ。迷惑だし、昔を思い出して恥ずかしい」

「13秒だけ了解!!! 黒疫、参ります!!!!!」

 絨毯を蹴り、ドレスのまま加速する黒疫。

 刀の柄に手をかけ、受けて立つ黒百合。

 

 白髪の女性は彼女たちに背を向けて、駆けだしながら、

「あたしは逃げるううううううううううううううううう!!!!!!!!」

 と叫んだ。

色々な事情により公開を控えていた執筆分を、最終話まで含めて公開することにしました。

今回が、黒疫の本当の最後です。ロシア編の準備を進めていましたが、腎臓病と戦う日々の副作用で、

梗塞の起きてない脳梗塞←どんなやねん、のような状態になってしまい、文章を書けなくなってしまい、断念することにしました。(この後書きも恐ろしい時間をかけて書いています)

実は(事情の一部です)別サイトで半年ほど前に公開、その後取り下げをしていたのが、今回まとめて掲載した分なのですが、なんでしょうね。

転載作業にこれでもかと時間がかかってしまい、衝撃を受けつつも、よく俺はこんなに面白く、濃い話を書けていたもんだなあ、と手前味噌ですが正直うなりました。

健康だった頃の俺はすごかったんだなあ。自画自賛。

と、いうことで、闘病生活は続いていきます。黒疫、村人シリーズはこれで最後、完結です。

が、四桁の暗算をすらすらできていたのに、2桁も怪しくなった今の俺の頭の状態でも、ゆっくりと書ける単純な物を、書いていきたいものがあります。

ある程度ストックができたら、順次公開していきたいと思います。その折りは読んでやってください。


黒疫は、書いてて本当に楽しかったです。プロの方、アマの方含め、たくさんの方々と交流ができました。

実り多き日々でした。

黒疫を楽しんで下さった皆様が、今後も良い作品に巡り会えますように。

創作者の皆様が、創作人生を、高みに向かって進んでいけますように。

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