第33出撃 長崎
人参機神ウサギロボ、毎週月曜日更新中。
婆ちゃんの車に乗り一週間かけて長崎に到着した。
途中で休憩をとったりしながらだったので、時間がかかったのだ。
「キャロよ。長崎の基地は分かるかの?」
『ナビニィーと同期させてください』
そう言われ、俺達もナビニィーを呼び出した。
『検索中、検索中。雲仙付近に反応あり』
「雲仙か……」
温泉が有名なところだ。
「ここから雲仙だとまだかかるな……」
地図を見ながら検討している。
「でも行かないと」
雲仙ってだけではまだ広範囲だ。
青森の時も探すのは大変だった。
しかし、雲仙ならやっぱり温泉地なので、温泉入りながらゆっくり探すで満場一致した。
「ここが雲仙温泉か」
温泉地なのに人がいない。
いったい何処に行ってしまったんだろうか?
そういえばラジオ放送もしていない。
各地でアニマル帝国のやつらが暴れているから、皆海外か何処かに逃げてしまったのだろうか?
「とりあえず今日はこの付近を探して、何処かの宿に泊まろう」
前の時みたいにやっている宿があるかも知れない。
「雲仙といえば、この雲仙地獄じゃな」
「いやいや、そんな単純な理由で基地はつくらないと思うけど……」
とりあえず探してみるか。
三人で探し初め少しした時。
「ねぇ、来て〜」
晃子が呼んでいる。
まさか……。
「どうした?」
「なにかあったのか?」
別の所を探していた俺と婆ちゃんも合流した。
「ここじゃない?」
温泉の硫黄が立ち込める中、見えづらいが洞窟の入口らしきものが見える。
周りは土砂が落ちているので、今までは発見されてない場所だろう。
ここだとしても、こんな簡単に見つかるなんて……。
運は良いのだろうか。
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