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人参機神ウサギロボ  作者: テイル
13/46

第12出撃 狐とクマの強襲

毎週月曜日更新中です。


 ウサギロボで出撃した俺達。


『敵フォッグロボとベアロボ……距離南方向500mです』


 今回は今までと違い2体が相手だ。

 予備の人参は1本持ってきてあるが、出来れば使いたくはない。


「よし、先手必勝で行こう」


「うん 今のエネルギー残量ならさっき貰った、キャロニウムガンで!!」


 いきなり新武器のキャロニウムガンを使うのか。


「いや、新武器は温存した方が良いんじゃないか?」


「キャロニウムガン発射!!」


 聞いていなかった。


「ナビニィー、キャロニウムガンのエネルギー消費量を教えてくれ」


『計算中……、キャロニウムガン、エネルギー消費量1%です』


 エネルギー消費量1%だと、100発でエネルギーを100%使うと言う事だ。

 しかも、飛距離が余りないよう、どうやら近距離武器だったようだ。


「おい、ウサギロボ!! この前のリベンジに来てやったぜ!!」


 無駄なエネルギーを使っている間に接近されてしまった。


「俺様もだぜ!! ベアの兄貴、いきますぜ」


「おうよ」


 フォッグロボとベアロボはジグザグに動きながら、向かってきている。


「ねぇ、どっち攻撃するの?」


「ナビニィー」


『ベアロボからが最適です』


 こんな事も答えるのか。

 

「ベアロボか……婆ちゃん!!」


「任せておけ、キャロットボム発射じゃ」


『キャロットボム残量0、キャロットボム残量0』


 どうやら、爆弾の数がないようだ。


「なんじゃと……、すまん、ボムの在庫がないようじゃ、今他の武器を探しおる、もう少し耐えるのじゃ」


「ボムが0? 冗談じゃない。ボムなしてこの2機に勝てるのか?」


「ベアナックル!!」


「フォッグミサイル!!」

 

 ドゴォ、ドガガガガガ!!


「うぁぁぁぁぁぁ」


 ベアロボの拳とフォッグロボのミサイルも命中し、ダメージを受けた。


「てめぇ、狐やろう!! よくもやりやがったな」


 事前に打ち合わせをしなかったのだろう。

 ベアロボもミサイル攻撃に巻き込まれてしまったようだ。


「ベアの兄貴がそんなところで攻撃をしてるからですよ」


 俺達にも聞こえるように喧嘩が始まった。

 何かの拍子にスイッチが入ったのか、オープンチャンネルになってしまったのだろう。


「亮太!! こうなったらキャロニウムソードよ!!」


 エネルギーの件もあるが、それしかないか……。


「よし、やろう!!」


 キャロニウムソードを構えた。


「おい、狐やろう!! 俺が争っていても仕方ねぇ!! あれをやるぞ!!」


「一時休戦だな!! しかし、あれか!! あれならウサギロボなんて一溜りもないな!!」


 敵の会話はまだ聞こえている。

 敵が間抜けで助かる。


(あれってのが気になるけど、今はぴょんぴょん剣で倒してしまった方が良いな)


「そろそろ行くよ!! 最大出力・兎ピョン!!ピョン!!け〜ん」


 ガキン!!


「なっ何!!」


 兎ピョンピョン剣が受け止められてしまった。


「効かないぜ!! そんな攻撃!! 見よ、これぞ熊と狐の合体!! ベアフォッグだぜぇ〜」


 見ると、フォッグロボが分離し、ビームガンみたいな物と盾のような物に変化していた。

 その盾のような物で、兎ピョンピョン剣が防がれたのだ。


「今度はこっちから行くぜぇ!! フォッグガトリング!!」


 武器になったフォッグロボから無数の弾丸が飛んできた。


(ここまでか!! なんとか晃子だけでも助けないの)


『キャロニウムシールドを使用します』


 突然ナビニィーがキャロニウムシールドを発動させた。

 

(特別防御機能か何かか?)


『キャロニウムシールド展開!!』


 ズガガガガ!!


 ガトリングでの攻撃はキャロニウムシールドで防げた。


「なんだと!!」


 ベアロボは驚いていた。


「……無事か!! こっちから遠隔でキャロニウムシールドを使えたみたいじゃから、発動させてみたのじゃ!!」


 シールドを発動させたのは婆ちゃんだったのか。

 頼りになる婆ちゃんだ。


「今ならイケる!! もう一度兎剣を……」


「待て、ここはキャロニウムガンだ」


 晃子は剣で斬りつけるつもりだったようだが、俺はキャロニウムガンを提案した。


「えっ、でもあれは射程が……」


 そうキャロニウムガンは射程が短い。

 だけど、接近したら……。


 ベアロボが驚いているスキに距離を詰めた。


「今だ!! 頼む晃子!!」


「任せて、キャロニウムガン、連続発射!!」


 エネルギー使いまくりの乱射だ。

 距離も十分で命中しまくった。


「ぐぉぉぉぉぉ!! だっ、脱出だぁ〜!!」


「待ってくれ〜、うぁ!! 脱出〜!!」


 ドォカーン!!


 ベアロボとフォッグロボの合体機は赤くなり爆発した。

 ベアロボとフォッグロボの操縦者は会話を聴く限り脱出したようだ。

 

『キャロニウムエネルギー残量35%』


(200%もあったのにもう35%……、この先の戦いは無理だ。エネルギー問題をなんとかしないと……)


 なんとか、フォッグロボとベアロボの2機を撃退した俺達にのしかかったのは、またもエネルギー問題だった……。

本作をお読みいただきありがとうございます。




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感想も宜しくお願い致します。




それでは引き続きお楽しみくださいませ。

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