対応
「実は、ジャムの奴、いや、ジャム将軍は安らぎと癒しのゆきあかり旅館に御宿泊に来た当日からタチの悪いチンピラみたいな振る舞いをしていて腹が立っていたんですよ。チッ、クソッ。チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、あの野郎。チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、クソッ。チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、なめやがってよう。チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、ふざんけんなよな。チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、ジャムの野郎め。チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、クソッ。腹立つわい、思い出したら、また腹立つわ~い」明白涼子はやさぐれた態度で口を左側に持ち上げ、左の眉毛を下げて舌打ちをしつこく何度も繰り返した。
「何があったのよ?」とキャプテン・ミルクはなだめるような優しい声で言った。
「チッ。あの日は暑いSummerの午後でした」明白涼子は腕を組むとロビー内をゆっくりと歩き回りながら話始めた。
◆回想◆
「そめませ~ん、そこの姉ちゃん、そめませ~ん」安らぎと癒しのゆきあかり旅館のカウンターに置いてあった呼び鈴を激しく鳴らしまくる至近距離の客の声に驚いた明白涼子は顔を上げて客の失礼な態度に苛立った。
「お客様、なんでございましょうか?」
「お姉ちゃん、いくつ? 彼氏いるの? いないならチュウしようよ」ジャム将軍は掛けていた真っ赤なサンゴレラスを外してニカッと笑った。
「プライバシーに関する御質問は御断りしております。御了承くださいませ。チッ」明白涼子は軽く舌打ちをしながら言った。
「お姉ちゃん、今さぁ、舌打ちをしなかった?」ジャム将軍は睨むように言った。
「してません。噛み合わせに失敗して歯が鳴っただけです」
「嘘をつくなよ。客に対して舌打ちをする従業員はクビの対象になるぜ」
「してません」
「まあ、いいや。お姉ちゃん、おっぱい大きいね。Eカップくらいかな?」
「いいや、全然大きくないです。チッ」
「ほら、今、舌打ちをしたでしょ?」
「してません。歯の間に魚の小骨が挟まっていたので空気を送り込む作業をしただけです。それを舌打ちと言うなら論外です。チッ」
「ほら! 今のは確実に舌打ちをしたじゃん。今すぐお姉ちゃんの上司を呼んでよ。お姉ちゃんをクビにするように話すから」
「こ、困ります」
「お姉ちゃんのおっぱいってデカイね。Eカップくらいでしょ? 触っていい?」
「チッ」
「お姉ちゃん、クビね。客に舌打ちをするのは侮辱罪と精神的な暴力行為に等しいからね、今すぐお姉ちゃんの上司を呼べ! ブス!」
「テメェ、この野郎! セクハラスケベジジイ! Die! Die! 貴方はDie! 早くDie!」と明白涼子は叫ぶとジャム将軍のおでこをグー殴った。
「痛ーい!」と叫んだのは明白涼子だった。ジャム将軍は顔色を変えずに明白涼子を睨み付けていた。
「ふはっふはっ、ふはははははは!」ジャム将軍は高らかに笑うと明白涼子のつけまつ毛を奪い取り自分の口の中に放り投げた。
「あたしの大事なつけまつ毛がぁ! Die! Die! あんたはDie!」明白涼子は泣きながら電話を取ると女将のピンク・雪あかり@温泉・夢子に掛けた。
「あら、涼子、どうしたの?」
「女将さん、変な客に絡まれています。うぇーん」
「今、帰るわ」
ピンク・雪あかり@温泉・夢子は朝から海へ漁に出ていて留守だった。素潜りで獲った魚は、サバ20匹、カツオ5匹、タキタロウ7匹、モッシー20匹と大漁だった。獲った魚は安らぎと癒しのゆきあかり旅館の御客様に御提供するものだった。
「涼子、空の高速道路が少し渋滞しているから、少し遅れるかも。その変な客を引き留めろ。戻ったらそいつをぶっ飛ばしてやる」とピンク・雪あかり@温泉・夢子は鼻息を荒くして電話を切った。
心強さを取り戻した涼子は晴れやかな笑顔を見せてジャム将軍に話掛けた。
「御客様、良い天気ですよね」
「まあまあかな。お姉ちゃん、今の電話は誰に掛けていたの?」
「女将です」
「女将さんは美人なの?」
「超美人です」
「女将さんのおっぱいは大きいの?」
「秘密です」
「ふーん。お姉ちゃんのおっぱいよりも大きいの?」
「秘密です」
「教えてくれたっていいじゃない。減るもんじゃないしさ」
「なんとも言いかねます」
「そうだ! お姉ちゃんのおっぱいを見せてよ? 見せた後にお姉ちゃんのおっぱいを丁寧に触るからさ」ジャムは気配を感じて後ろを振り向いた。
「ただいま。涼子、空の高速道路が一気に空いたから速度違反ギリギリのスピードで戻れたわ。ラッキー」と運良く、ピンク・雪あかり@温泉・夢子は間一髪で戻れた。
「おわーん、うあーん、女将さん、うぇーん。あとは任せます」と明白涼子は言ってピンク・雪あかり@温泉・夢子とハイタッチをして後ろに引き下がった。
「女将さん、いい女じゃん。早速ですが女将さん。女将さんのおっぱいを見せていただけませんか?」
「先に御客様の裸を見せてくれたら私の綺麗なおっぱいを見せますよ。めちゃめちゃ綺麗なおっぱいなんですよ」とピンク・雪あかり@温泉・夢子は仁王立ちでジャム将軍の瞳を見据えて言った。
「えっ!? 本当に!?」
「はい」
ジャム将軍は急いで服を脱ぎ始めた。
ジャム将軍の黒光りの乳輪には5センチほどの乳毛が乳首の周りを囲むように鬱蒼と生えていた。
「見せたよ。早く美人な女将さんのおっぱいを見せてよ」
「御客様、下も脱いで」
「えっ!?」
「下のズボンとパンツも脱いで」
「えっ!? 服は上だけでしょ?」
「私は御客様の裸を見せてと言ったんです」
「女将さんよ、おっぱいだけの話だから上半身限定だと解釈するのが普通だろう?」
「それは御客様が勝手に思ったことです。私は裸を見せてと言ったんですよ。さあ、御客様、ズボンとパンツも脱ぎなさい」
「嫌です」
「嫌じゃない。早く脱ぎなさい」
「何で、女将さんのおっぱいを見るために、僕ちんの裸を見せるのさ? なんか話が変でない?」
「タダで私の綺麗で美しい可愛いおっぱいを見るなんてとんだ御門違い。これは交換条件で成り立つ事案になっている話だからね。ほら早く脱ぎな」
「で、でも、な、何んだか、く、悔しさを滲ませている自分がいます」とジャム将軍は言葉を詰まらせながら言って、ズボンだけを脱いで前が黄ばんだブリーフパンツ一丁の姿になった。
「見ないでよう」とジャム将軍は恥じらうように体をくねらせて言った。
「早くしろよ! パンツだよ! パンツ! 御客様、早くパンツを脱げよ! ナメてんのか!?」
「嫌です。何かこわ~い」
「おい御客様、あんたが蒔いた種だろうがよ? あん? 責任を果たせよ。早くパンツを脱げよ!」ピンク・雪あかり@温泉・夢子は拳を固めると呼び鈴を殴って床に落とした。
「あっ、そうだそうだ! 女将さん、安らぎと癒しのゆきあかり旅館の宿泊料金はいくらですか?」ジャム将軍は服を着ながら言った。
「1泊15000ヘンドリモンドリの部屋が空いています」(説明しよう。ジャパン・ゴールデンウィークの円で考えると約15000円だい!)ピンク・雪あかり@温泉・夢子は帳簿を開きながら言った。
「じゃあ、3日ほど混浴温泉惑星に滞在するので3日間宿泊します」ジャム将軍は服を着終えると財布からヘンドリモンドリ札を取り出してピンク・雪あかり@温泉・夢子に手渡した。
「ありがとうございます。御部屋は地下2階にあります『奈落』という部屋になります」とピンク・雪あかり@温泉・夢子は言ってジャム将軍の目を瞬きもしないで見ていた。
「何か部屋の名前が気に食わない。変えてよ」
「御客様、『奈落』と、もう一部屋しか御座いませんが」ピンク・雪あかり@温泉・夢子はジャム将軍の目を見開いて見ていた。
「その一部屋にします」ジャム将軍は目を背けて言った。
「『ザ・部座魔』というオリエンタルな地下3階の部屋になります。御客様、ごゆっくりとなさってくださいませ~」ピンク・雪あかり@温泉・夢子は獲物を狙う厳しい目付きをしてジャム将軍を見ていた。
ジャム将軍は一礼をしてから横へ移動した。
「すみません女将さん、ロルナヨ・エレベルタルリィーンはどこですか?」とジャム将軍は辺りを見ながら言った。
「故障中です。御迷惑御掛け致しますが御部屋までの御移動は階段で宜しくお願い致します」嘘だった。新品のロルナヨ・エレベルタルリィーンは元気丸出しで活発な幼児の如く起動していた。不快で嫌な客にはこれくらいしないとというピンク・雪あかり@温泉・夢子の厳粛で強い意思表明だった。ジャム将軍は何も言わずに階段を探して静かに下りていった。
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「という訳なのです」と明白涼子は言ってフロントの中に戻っていった。
☆続いちゃう




