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休日にダレているだけの阿蘇と藤田

阿蘇忠助誕生日短編でした

阿蘇「……」

藤田「……あの、阿蘇さん?」

阿蘇「んー?」

藤田「重たいんですが」

阿蘇「精神的に? 物理的に?」

藤田「後者に決まってんだろ。人がうつぶせでウキウキまんがタイムに勤しんでたら、おもむろに頭乗せてきやがって」

阿蘇「は? お前一日五回決まった時間にメールを入れるのもできないわけ? あとGPSはいつもONにしとけって言ったろ! 取引先だろうが関係ねぇ、俺以外の連絡先は全消去だ!」

藤田「前者でもいい勝負しようとすんな! つかそれモラハラだろ!」

阿蘇「それを言うならお前はセクハラだけどな」

藤田「オレもお前も自分らしい愛を振りまきたいだけなのに社会が許してくれないよね」

阿蘇「俺のモラハラはお前にしかしないから一緒にすんなよ」

藤田「えっ、阿蘇ったらオレにだけ特別なモラハラをくれてたの……?」

阿蘇「嬉しいか?」

藤田「わかんない。でも何? この温かな気持ち……。今優しくされたら落ちてしまいそう」

阿蘇「怖。洗脳されてんじゃん」

藤田「いきなり突き放すのやめろよ。ねぇぇ頭どけろってー! 重いよー! オレの背中爆発しちゃう!」

阿蘇「いいじゃん。たまには枕になるのも」

藤田「今たまには枕しとけって言った!? オッケー、アタイの体を好きにするがいいわ!」

阿蘇「あーセクハラですねこれは紛うことなきセクハラ発言ですよ。いいか、お前の今後のキャリアは今の俺の手にかかっていると言っても過言ではない。このセクハラを世に公表されたくなければ……」

藤田「くっ、なんて卑怯な男……! オッケー、アタイの体を好きにするがいいわ!」

阿蘇「あれこれどの選択肢選んでも同じルートいくやつ?」

藤田「そうよ!!!!」

阿蘇「強く断言」

藤田「煮るなり焼くなり時は金なり石田三成」

阿蘇「語感だけで喋るな」

藤田「うごうごうごうご」

阿蘇「うわっ、蠢き始めた。やめろよいい感じの高さの便利グッズ」

藤田「藤田って呼んで? 直和でも可」

阿蘇「だんだん後頭部が暑くなってきた。藤田、体温下げてくれ」

藤田「今遠回しに死ねって言った?」

阿蘇「じゃあ氷枕挟んでいい?」

藤田「ぽんぽんがひえひえのぴーぴーになっちゃう! トイレの妖精さんになっちゃうよ!」

阿蘇「図々しいな。妖怪だろ」

藤田「この顔面で妖怪は無理ない?」

阿蘇「確かに……」

藤田「トイレには綺麗な神様がいるんだ。オレのことだ」

阿蘇「びっくりした。いきなり神になるな」

藤田「おりてよぉ~、重いよ~」

阿蘇「ははは、本当は嬉しいくせに」

藤田「短い髪の毛が薄いシャツを通して突き刺さってくるよ~」

阿蘇「ははは」

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