表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/69

折り畳み傘(阿蘇、藤田)※高校生

 雨が降っていた。

 まず思ったのは、家に置いてきた傘のこと。この分だと相当濡れて帰らなければならないな、と覚悟して、俺は下駄箱へと向かった。


「あれ」


 すると、自分の靴のある、そのスペースに。

 一本の青い折り畳み傘が、突っ込まれていた。


「……」


 手に取り、眺め回してみる。名前は書かれておらず、置き手紙も無い。それで、この傘は藤田のものだと分かった。

 雨が叩きつける外に目をやる。当然、アイツの姿はどこにも見えない。

 ――彼女だか、彼氏の傘だかに入れてもらったのだろうか。

 そうだといいのだが。


「……これ、風邪をひいてたら見舞いに行かなきゃいけねぇヤツかなぁ」


 靴を履き、外に出て、傘を差す。

 青空よりも断然青いその傘を見上げ、俺はため息をついたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 阿蘇/藤田大好きすぎてたまんないですよ。 もう!もう!これだけ短いと色いろ妄想しますね、ええ。捗ります。 も……想像する余地って大事ですね。 [気になる点] 風邪ひいたんだろうか。 「彼女…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ