二十九話 クリスマスは恋人の日?
テストで満点を取りご褒美に卵料理を食べさせてもらってから少したった。
ちなみに卵料理は全部が美味かった。
とにかく美味かった。
ただ......美味かった。
(小並感)
もう少しすれば学校も終わり、冬休みという名のパラダイスが来る。
いやぁ、学校もダルいしさっさと冬休みになんねぇかなぁ。
そう考えながら登校していた。
「おっす鏡!元気か!?」
「よぉ、おめぇほど元気ではねぇよ、彰久」
登校し、教室の自分の机に座ると朝からいつも通りハイテンションな彰久に話しかけられた。
いっつもハイテンションだが朝が強いんかね?
「そういえばもうすぐ冬休みだな!今年も遊び尽くすぞ!」
「嫌と言っても俺を引きずってでも遊びに行くんだろ?」
毎年長期休暇になるといろんな所へと嫌でも引きずって行こうとするから答えはYesしか残されていないんだよなぁ
「もち!学校も24で終わるしクリパしちゃう?」
「しねーよ、てかその日は流石にシズと二人で過ごせや」
クリスマスは恋人の日と言っても過言ではないと俺は思っているので流石にその日は恋人同士でいるべきでは?と思ったのだ。
「んー、25日は二人で過ごそうって話はしてたんよ」
「別に24日も一緒でいいんじゃないか?」
「シズと二人でクリぼっちの鏡と一緒に過ごしてあげようって話してたんだよなぁ」
「いらんお世話じゃ!」
明らかに喧嘩売られてるよな?な?
俺だって好きでボッチじゃねぇっての。
まぁ、彼女が欲しいとは思ってねぇ俺が悪ぃんだろうけどさ。
「あ、そっかぁ、今年は島風さんが居るもなぁ」
ニヤァとした笑みをこちらに向けてきた彰久
ってか別に俺と澪はそういう関係じゃねぇし!
「別にそういう関係じゃねぇし遊ぶって話も出てねぇよ」
「なるほどなるほど、この後誘うと」
「違うっつーの!」
アカン、この前のやつからの弄りがすごい......
すると丁度そこに湊が通った。
お、そーか湊に話をなすりつければ......
エッヘッヘッっとしながら湊に声をかける
「おっす湊」
「湊か、おはよう」
「おはよう鏡、彰久」
「いやさぁ今24日の話しててさー、24日って例のアレじゃん?湊は春風と過ごすのかなーって思ってね」
そこまで言うと湊が顔を赤くして
「今年は一緒に過ごさないか誘ってみようかなぁって思ってる」
......おっと?何かとんでもない流れができたような気がするぞ?
「お、マジか!とうとう踏み出し始めたか湊!いいじゃんいいじゃん」
「ははは、ありがとう彰久」
「と、いうことは?鏡くん、君だけ逃げるということは無いよね?」
「アハハ......」
回ってきたよぉ......
「でもほら俺は澪のことが」
「好きじゃないとは言わせんぞ?」
好きな訳では無いと続けようとしたら遮られた。
「別に俺は澪のことが好きな訳じゃ......好きな......」
否定しようとした、否定しようとしたのだがその先は言葉にならなかった。
まず最初に思ったのは何故?それから少しすると澪の笑顔が思い浮かんだ。
それだけで少しドキッとしたがなぜ笑顔?と思ったら冷静になれた。
「なぁ鏡、もし島風さんに好きな人が出来たって言われたらどう思う?」
そう言われて澪の隣に男を立ててみた、その男は澪の手を繋ぐ、すると澪が笑顔をその男に向けた。
いつもは俺に向けてくれるその笑顔を。
なんで?どうして?前に俺がいるのに見てくれない?
何かこうぐちゃぐちゃとした感情や思いが出てきて困惑した。
んぁぁぁ!モヤモヤする!なんだよコレ!
少しすると彰久がニヤッとして湊の方を見る、すると湊もニヤッとしてこっちのことをニヤニヤしながら見てきた。
「多分コイツ近いうちに気づきそうだな」
「それな、俺と同じく恋煩いに悩まされるとええ」
なんだ?何の話だ?
さっきまでモヤモヤした気持ちに苛まれていたがニヤニヤしながらこっちを見てきたのでそっちの方が気になった。
「まぁいい、とにかくだ俺たちはそれぞれクリスマスを過ごすんだ恋人云々とか好きな人云々は抜きで遊んでくればいいんじゃねぇか?」
「クリスマスだからイルミネーションとかイベント系をやってるところは多いしね」
まぁ、確かに遊ぶのはいいと思うけど......
「俺から誘うってのがなぁ、どうせ今頃いろんな男子からクリスマス誘われてて辟易してるだろうしそこに追い討ちってのが」
すると二人はうへぇって顔をして
「逃げた」
「逃げたな」
「お前らなぁ」
煽ってきた二人はアッハッハと笑った後
「冗談冗談、確かに言ってることは合ってるし間違いないからな、そういう気遣いも悪くは無いだろうな」
「まぁ、それでもクリスマス一緒に遊ぼうって言ってもいいよって言ってくれると俺は思うけどな」
そんなことはねぇと思うがな、確かに他の人達よりは踏み込んだ位置にいるとは思うけどさ。
「まぁ、考えとけって」
そう彰久が言った後予鈴がなり学校が始まった。
だがその日夜であった。
「ねぇ、鏡くん」
「ん?どうした澪」
「24日空いてる?空いてるなら遊びに行かない?」
............は?




