私達は楽しいんです3
サンデアと共に会場内に戻ると私は自身の目を疑ったわ……
シュビナとソルトがソファーに腰掛け酒を飲み、そんなソルトを挟むように左右に若い女性が腰掛けていたの。
私は訳が分からず混乱したわ、そんな中、女性からグラスにワインが注がれる。
ソルトは無言でそれを飲み干し、女性が再度、ワインを注ぐ。
「ちょ、シュビナ! なにしてんのよッ!」
私の声にシュビナが不敵に笑い、ソルトが慌てて振り向く、それと同時に二人の女性が席を立ち姿を消したの。
「サンデア女王陛下……これは……はっ……っ!」
サンデアに訳を話そうとした瞬間、ソルトがシュビナを睨みつける。
「謀ったなシュビナッ!」
「勘違いするな? 声を勝手に出したのはソルト、お前だ。俺は約束通り、酒にも触れず語る事もしなかっただろ?」
二人の会話から喋らずに酒をどちらが飲めるかの勝負をしていたみたいね?
ただ……シュビナの表情がそれだけじゃないと語っているのがよく分かるわ。
「さて、ソルト……男同士の約束を果たして貰おうじゃないか?」
そう語るシュビナに苦渋の表情を浮かべるソルト。
そんなにヤバイ事を条件にしたの、てか、目的が違う方向に向かってる気がするんだけど……
ソルトに向けられるシュビナの視線は凄まじく、誰もが目を向けられたなら、畏縮してしまうだろう、それほどの視線がソルト一人に向けられる。
「本気なのかよ!」そう声に出すソルトに対してシュビナは視線を向けたまま微動だにしない。
只ならぬ雰囲気が二人を包み込む。
「はぁ、わかった……もしもの時はバトラングで一生面倒見て貰うからな!」
ソルトの言葉にシュビナが軽く口を緩める。
「嗚呼、友よ。その時は今の何倍もの富と大海原を自由に突き進む最強の船を約束しようじゃないか」
シュビナはそう言うと視線をサンデアに向けたの。
「サンデア女王、確りと向き合ってやってくれて、偽りなき答えを信じている」
その瞬間、周囲が一斉に事態に気づき視線をサンデアとソルトに向けたわ。
そして、ソルトが自身の顔面を両手で叩くき、真っ直ぐにサンデアの元へと歩みを進め、片膝をつける。
「女王陛下……いや、サンデア。俺は貴女を愛している。罪深き事と知りながらもこの気持ちを偽りだ等と自分に嘘はつけない。貴女を心より愛しています」
突然の求婚に一斉にざわめき出す会場、そんな中、サンデアは涙を流しながら、ソルトを見つめていたの。




