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常識は誰かがつくる物です2

 シュビナは税が無くなる事で民が裕福に成るのかを危惧したの。

 まあ、想像はしていたけど、シュビナは本日に国民を大切に考えてるんだなと改めて感じるわね?


「安心しなさい。税を無くすのは半年くらいよ。その間、皆にはしっかりと働いて貰うつもりよ。つまり、労働による代価の変換ね」


 そう、半年と言うくぎりを作り、皆にも半年間で何処まで出来るかを見定めるのが、今回、私が考える本当の狙いなの。


 本来なら税を廃止したい気持ちもあるけど、今のバトラング王国の支配地域に其れを(まかな)える程の資源は存在しない、つまり、私は半年で其れを賄う方法を領地で試してみようと考えたって訳なの。


「半年なら、誤魔化せるな……なら、好きにしろ、国に納める税は半年待つことにする。無論、他の領主の手前、額を下げられない事は理解してくれ」


「構わないわ。半年くれるなら、後は私がキッチリと支払ってあげるわよ」


 シュビナの元を後にした私は念話でアララに連絡をすると、アララとメルリにベジルフレア王国のラッペンお爺ちゃんの元に向かうように伝言したの。


 内容は資金集めね、今あるダブルスパイダーとクラブスパイダーの糸を全て売り捌くのが目的になるわ。


 アララにはストックの蜂蜜の出し入れと在庫の管理を任せ、商品の最終確認をメルリに任せる事で1回分の税を遥かに上回る金額になる。


 毎月分の税プラス、上がりで半年間を繋ぎ、その間に私は領地を開拓する。


 売上の上がりを領民に労働の代価として渡せるのがメリットに繋がるの、見た目は私が損をしてるように見えるけど、獲るものは遥かにデカイわ。


「やるじゃないかカミル。流石は俺の主だな。王を相手に堂々たる態度、惚れ惚れするぜ」と嫌味にすら聞こえるビルクの発言。


「よく言うわよ、アンタ? 門があと数秒開くのが遅かったら何かするつもりだったでしょ?」


「さあな? ただ、門兵が数人、虫と戦闘になってたかもな?」


 冗談に聞こえないビルクの発言に頭を悩ませながら洋館に戻った私は午後の作業に取り掛かっていた使い魔の皆を集める。


『皆、今から私達でこの土地を潤すわよ! 期間は半年。気合いを入れていくわよ!』


 私の話を理解した皆は直ぐに作業に戻ると道だけでなく、多くの畑を作る為の土ならしを開始してくれたわ。


 センチピードのオリンとオランが中心になり、メガとボア軍団が道を踏み固め、仮の道を造り私が仕上げをしていく。


 その日だけで、洋館から領地の終わりまでの道が完成し、周りを囲むように栫となる樹木がジュレにより植えられる。


 開拓の第一段階を終わらせる事に成功した私はその日の晩、村長に頼み、明日の晩に領地内の村々の代表を集めて貰うことにしたの。

 領主が私になった事を知らない者もいるだろうから、顔合わせみたいなものね。

 

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