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鉄塊の国 ~魔導鎧と絆の戦訓、笑顔と涙の群像詩~  作者: jetts
第三章 絆を紡ぐ漢

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31/50

マリア1

  DaysAIで作成したイラストに妄想ストーリーをつけ、物語になりました。

 小説を書くのは初めてですので、見苦しい表現もあるかと思いますがご容赦ください。

 残酷な描写は、なるべく避けますが、戦闘や戦争を扱っていますので、苦手な方はご遠慮ください。

 文中の挿絵の著作はjettsにありますので無断転載はご遠慮ください。


 ゲストのイラストも無断転載はお断り致します。


 投稿時間


 本編 水、日の朝7時投稿です。


 大図書館 不定期更新中


 鉄塊の国を支えるAI先生〜鉄塊の国実験スピンオフ〜  不定期更新中

 

 鉄塊シリーズに新たな試みが出来ました。

よろしければ、お暇つぶしにどうぞ。

 

        鉄塊の国

挿絵(By みてみん)


 一本の鉄塊が国を興した。

 歴史は綴られる。


 『鉄塊の国』時間軸ガイド


 一本の鉄塊が国を興した――ヴァルグランの歴史を紐解く!

 

 約132年前:神々の旅開始

「名を忘れられた漢」(神)が祈りの聖女、鉄塊の王、大賢者、メカムスメ、名も無い暗殺者と建国の旅を開始。信玄の戦訓で希望を灯す!


 約129年前:ヴァルグラン建国

一本の鉄塊からヴァルグランが誕生。魔導鎧と絆で繁栄へ。


 現在:龍獣統一軍との戦い

龍鬼神シュタルクの侵略に立ち向かう!

リヴァール砦防衛戦(ep.1〜6):ルヴェリーとマリーの絆、ヘルガの暗殺で防衛成功。


 シャルセア防衛戦(ep.7〜11、17):グライシアの「乾坤一擲」、ルーの神速、シャルフの「射抜かれた道」で民間人被害ゼロの奇跡。


 ラウンドベルク攻防戦(ep.12〜26):シーラの「リヒトヴァルグラン」起動、ヘルガの「隷属」、ゼーエンの諜報で4万の敵に立ち向かう。


 ラウンドベルクでの5対4万の戦いはヴァルグランの完全勝利に終わる。



 このエピソードの位置:シャルセアとラウンドベルクの戦いの7日後

 運命の日!鋼ヴァルグランに帰還

 

 ヴァルグラン領に入る。ここから、数時間でリヴァール砦だがルヴェリーが流石にへばってきたので普通に歩くこととする。


 ルヴェリーにハンドサインを送り木々の上から地上に降りる。



挿絵(By みてみん)



 「ハァハァ。マリーさん、いまどの辺ですか?」


 息を整えながら、訪ねてくるルヴェリー。


 「はじっ〜こ」


 多分通じるはず。ルヴェリー、私は信じている。


 「今の方角と端という事を考えると、ヴァルグランの北端の森だから、2日南下するとリヴァール砦の地点ですか?」


 お見事、自分の位置の把握は戦況分析の要。ヴァルグラン戦訓の内1つ、静かなること林の如く。


 状況を冷静に観察し、準備を整える。これぞ、ハガネの遺したヴァルグランの教え。


 いい子だ〜、ルヴェリー。


 「せ〜かい〜」


 褒めて使わす。今日はご馳走な上、地面で寝かしてあげよう。3日間、木の上の生活だったから久々の地面の偉大さを教えてくれよう。


 実際の所は、木の上のほうが楽なのよ。敵に襲われる事ないし、屋根作らなくても屋根っぽいし、地面だとさ色々用意しないとお家っぽくならない。これ大事。


 「ごは〜ん、おうち〜、ようい」


 行動を伝えた後、身体を強化してこの場を去る。多分ルヴェリーなら野営をすることが解り候補地を探してくれるだろう。


 私は柱になりそうな枝を何本かを手刀で切り分けていく。一晩だけだから適当な屋根でいい。



挿絵(By みてみん)




途中、鹿がいたのでテイッと飛び蹴りで脳しんとうを起こさせ、その場で血抜き。


 すまない、生きる糧にするから。大事に食べるね。手早く解体して食べれない所は申し訳ないが深く穴を掘り供養する。


 お肉やレバーといった美味しい部分を丁寧に葉っぱで包む。私はキノコだけでも十分だけど、ルヴェリーは育ち盛りだからね。


 成果を持ってルヴェリーのいる場所に帰る。少しだけさっきの所から移動して野営の準備を進めてる。さすがだ。


 「しか〜たべよ」


 葉っぱで包んだお肉を見せる。ルヴェリーはなんか口をパクパクさせている。そんなに嬉しいのかしら?


 「マリーさん、大量の肉とその角材の束は何ですか?」


 んっ?鹿一頭分だからね。丸太のままだと使いづらいからね。普通じゃないの?


 まぁ、手早くそのへんの蔓に魔力回路を書いて強化し角材を結びつけて簡単な屋根を作る。


 少し力を込めて柱を地面に差し込み固定。屋根にその辺の葉が多い枝を載せていく。3方は角材と屋根と同じく葉の多い枝で壁にする。


 お家完成。適当だから歪だけど今晩だけだし。周りに魔物よけ結界の魔道具とキノコ胞子を撒く。


 次に鹿さん祭りの為、良く燃えるキノコを撒いてその上に余った角材を組み、魔力回路を刻んでいい感じに水分を抜く。


 いい感じの焚き火に育ったら周りでじっくり焼く。


 用意の間、直立不動のまま微動だにしなかったルヴェリーが目をかっ! と見開いて


 「ルヴェリー只今帰還いたしました。」


 ヴァルグラン式の敬礼をしだす。


 どうしたんだこの子は? 疲れさせすぎたかな?


 結構ついてこれたから少し楽しくなって、何処まで行けるか試しちゃたんだよね。


 まぁとりあえず、レバーを食べなさいよ。新鮮だし、美味しいよ。


 「たべよ〜」


 レバーと添え物キノコを皿に盛る。


 ルヴェリーは、一口食べた後バクバクと言う表現が似合う食べっぷりを見せる。


 いいねぇ、ヘルガが建国後に精鋭部隊を育てていた時、追い込んだ後に美味しい物を食べさせてたのを思い出す。


 「おかわり!」


 いいよ、たんとお食べ。


 鹿祭りの後ゆっくり眠ろうとしたが、なんとなくヘルガに連絡した。ヘルガは今回の事を教えてくれ。


 「良かった、姐御に会うのを楽しみにしておるのじゃ」


 といつもの口調で通信を切った。


 その後、ロンちゃんとショーちゃんとも念話を繋ぐ。いつも通りの2人…………


 ちょっと早く砦に着きたい。イライラしてる。お祭りの楽しさを覆す事実を知ってしまった。


 砦北の村が受けた惨状や、シュなんとかのヤローが家族達にやってくれたことを聞いて少しでも早く帰りたくなった。気がせって眠れない。


 朝、ルヴェリーガ起きたので軽く朝ごはんを食べ、簡易お家はそのままに走り出す。



挿絵(By みてみん)


 気を静めたいがハガネのヴァルグランに、私の家族を傷つけた。ロンちゃんも、ショーちゃんもヘルガも隠してるけど、相当な犠牲を払ってる。ルヴェリーにも心配されるほど焦ってるっぽいのを知ったのは砦が見えた時。


 ルヴェリーを置き去りに朝早く砦についた。


 慌てて戻った。ルヴェリーは置いていかれた後も私信じて、できる限り走っていた。


 「ごめ~ん。うわ~ん」


挿絵(By みてみん)


 汗だくのルヴェリーを抱きしめ、久しぶりに大泣きして反省する。多分、甲高い音が鳴り響きルヴェリーはうるさいと思うが、止められない。


 「大丈夫です。信じています」


 ルヴェリーは、こんな私を受け入れてくれる。泣くって心の重圧を和らげてくれる。ひとしきり泣いた後、頷いてルヴェリーに合わせて走り出す。


 昼過ぎに、砦につく。ルヴェリーが通信していたのだろう。砦の兵が門の前に集まっている。


 私は、ルヴェリーの少し後ろに下がる。


 「隊長、魔導鎧3番隊およびリヴァール砦守備隊、義勇兵、避難民一同。ご帰還お待ちしていました。ご協力者マリー様、本当にありがとうございます」


 この場にいるもの全てが私に礼を伝えるため深々と頭を下げる。恥ずかしい。でも、この国の礼節とハガネの心が生きていることに喜びを感じ、精一杯伝わるようにゆっくり紡ぐ。


 「み〜んな〜がんばっ〜た」


 伝われ!


 ルヴェリーが右手をあげて拡声の魔力回路を通じて砦全体に声を届ける。


 「皆の勝利だ。勝鬨の後10秒間ここで散ったものに感謝を捧げる。総員勝鬨だ!」


 物凄い雄叫び!この勝利。ルヴェリーの覚悟。皆の心。


 轟の後の沈黙。人の命は尊い。何故?ハガネはこんな単純なのに私たちが気づかない事を教えてくれたの?


 他国なら分からない当たり前。私は、今度ハガネにあったら聞くと決めてる。人の幸せをなんで望めるかって事。


 私は他人の幸せを望むって考えられない。


 家族なら解るよ。まだ、他人の幸せを望むというのが解らない。でも、この国に浸透してる。


 その気持ちなんだろう。損得のない心。ハガネは凄い。


 そんな事を考えているとヘルガから通信が入る。


 「姉御よ、主殿が帰ってきた。」


 冷静に魔力調和。ハガネを確認。


 イメージを増幅。私のマントの形をこの場の群衆に送る。


 反応があり、兵士の一人が持っている。


 地面を踏み抜き、マントを奪取。


 同時に魔力を注ぎ込み空間跳躍。


 行き先は我が家。おめかししてハガネに会う!



 

 今回、ショートショートにするか機械仕掛けの斧にするか迷って、何故かガッツリマリアになりました。


 しっくり話が繋がったので結果オーライです。


 ハガネが絡むとマリアが暴走します。この章はもしかするとマリアがヘルガに代わってヒロインに?な~んて事は無いはず。無いよね。


 日曜日はシーラ視点です。


 お楽しみに。



挿絵(By みてみん)


 



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