登場人物紹介(第十章終了時点)/魔獣辞典
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登場人物紹介(第十章終了時点)
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※本編を読んでいない方には、盛大なネタバレを含みます。
◆ラウル
この物語の(一応)主人公。結界魔法と調合の腕を持つ少年。戦うことは苦手。
年齢:17歳
冒険者ランク:C(10-3~)
外見:黒い少し長めの短髪、背は小柄、優しそうというか気弱な顔つき
神魔族の生き残りの一人で、黒狼の力を持つ。前世は神魔族の姫に仕える調合師の卵。
手先が器用で、薬草や生活に役立つ雑学系の知識に長けている。料理も得意で、その点は特に一行に高く評価されている。また薬草を採集するだけでなく、調合もすることができる。
結界魔法を使うことができ、一行と行動するようになってからは、特訓の成果で以前より性能の良い結界を作ることができている。また、前世を思いだし、且つ魔力を取り戻したおかげか、以前よりさらに能力が上がっているようだ。
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◆アリア
旅の冒険者三人組を『パパ』と呼ぶ、兎耳の獣人の少女
見た目の年齢:15歳くらい
外見:薄い金の長い髪を二つにまとめている。黒い兎の垂れ耳。赤い瞳。
神魔族の王である『魔王』の一人娘。母親は『神族』で、魔族と神族のハーフ。
はるか昔に『魔王』を封印したが、自らも傷つき城の奥深くで眠りについた。
蘇った際には赤子の姿で、その力も記憶も殆どを失っていたが、ジャウマたちに保護され育てられた。
『黒い魔獣』の姿で各地に散っている自身の力を取り戻す為に旅をしており、その途中でラウルとも出会った。
力を取り戻すごとに成長し、今はほぼ元の姿と記憶をも取り戻している。
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◆ジャウマ(ジャウ)
旅の冒険者三人組のリーダー役。大剣と盾を持つ、やや大柄で赤毛の青年
見た目の年齢:23歳くらい、実年齢は200歳以上
冒険者ランク:一応A
外見:赤髪ミドル。背は高めでやや筋肉質体型。
神魔族の生き残りの一人で、炎を吐く竜の力を持つ。前世は神魔族の姫に仕える近衛騎士団長。
獣になると赤竜の姿になる。肉体と力で押す、ブレスを吐くなど、攻撃に特化した力を持つ。
年下の面倒見もよい先輩タイプ。ヴィジェスと冗談を言い合ったり、ラフに振る舞ったりはしているが、根は真面目でしっかり者。責任感も強い。
性格が真反対な為に衝突しがちなヴィジェスとセリオンの間を程よくまとめている。しっかり者でありつつ、温厚派。
3人の内では一番バランスの良い性格をしている。程よく話し、程よく酒を飲み、男同士でわいわいするのが似合うタイプ。
獣の力に目覚める前は、田舎町で冒険者パーティーのリーダーを務めていた。ある時、酒の勢いで新しいダンジョンに挑戦することになり、そのダンジョンで仲間を失い、自身も意識を失った。
その後、アリアの孵化器のもとへたどり着き、赤子のアリアを目覚めさせた。
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◆セリオン
旅の冒険者三人組の一人で魔法使い。長めの銀髪で眼鏡をかけた寡黙な美青年。
見た目の年齢:21歳くらい、実年齢は70歳前後
冒険者ランク:一応A
外見:銀髪セミロング。三人の中では筋肉は少なく、細めの中肉中背。ツリ目。眼鏡。
神魔族の生き残りの一人で、水や氷を操る狐の力を持つ。それだけでなく魔法全般に長けている。前世は神魔族の姫に仕える近衛騎士の一人。
獣になると白い狐の姿になり、使える魔法が増え、威力や性能も上がる。
シビアで毒舌。一番生真面目で効率主義タイプ。
3人の中では一番口下手で冗談などは苦手。過ぎた冗談やいい加減な態度などを嫌う(よくヴィジェスの態度に腹を立てている)。が、二人より歳が下なので(見た目も実年齢も)、あれでも遠慮してあまり言わないようにしている。
獣の力に目覚める前は、某国の騎士団所属の魔法使いだった。ある任務で入った廃城(アリアの城)で仲間とはぐれ、アリアやジャウマたちと出会った。故郷に婚約者が居たが、すでに死んだ事になっている。
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◆ヴィジェス(ヴィ―)
旅の冒険者三人組の一人。枯葉色の髪の気さくな青年。ボウガンやスリングを使いこなす。
見た目の年齢:23歳くらい、実年齢は120歳以上
冒険者ランク:一応A
外見:枯葉色の短髪。やせマッチョだがひょろり体型に見える。三白眼でタレ目。悪人面。
神魔族の生き残りの一人で、風を操る神鳥の力を持つ。魔法全般、前世は神魔族の姫に仕える近衛騎士の一人。
獣になると虹色に光る羽根を持つ神鳥の姿になり、羽根を飛ばしての攻撃や、風を起こすこともできる。
一行の中では、身軽さを生かして偵察や陽動を、コミュニケーション能力の高さから交渉や情報収集などを主に引き受けている。
見た目や言動はチャラいが、やることはちゃんとやる真面目さもある。でも朝は弱い。
収集癖があり、アリアから貰ったマジックバッグの中には色んなものが詰まっている。さらに3人の中でセンスがいいのもヴィジェスで、アリアの為の買い物の殆どは彼が担っている。
獣の力に目覚める前は、盗賊団の下っ端だった。親分の言いつけに逆らい、私刑を受け、死んだと思われて川に捨てられた先で、アリアの城の近くに流れついた。ラウルには「盗賊団の幹部だった」とほらを吹いたが、すぐにセリオンに訂正された。
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◆クー
旅の途中で仲間になった月牙狼の若狼。一応登録上は『ラウルの従魔』ということになっているが、本能的に一行全員を『格上』と認めている。
意外に知能が高いようで、ラウルたちの言葉をある程度は理解しているっぽい。
この世界の生き物は、元は魔力を有していなかった。魔族たちが世界ごとこの世界に呼び出されると、魔力を持つ獣たちは『魔獣』としてこの世界に放たれた。
魔獣たちは殆どがこの世界の獣たちと血脈を交えていったが、ほぼ以前の通りに生き続けている魔獣もいる。
月牙狼もその一種である。
その為クーは、一行の神魔族としての存在と魔力の高さや強さを、本能的に感じ取っている。
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魔獣辞典
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「招かれざる獣たち」に出てきた魔獣たちです。
元ネタのあるものもいれば、都鳥の創作の魔獣もいます。
◆サラマンダービー
毒をもつ大型の蜂で、刺されたあとは火傷のような水ぶくれになる。動くものを追いかける習性があるので、遭遇した時にはじっと身を伏せて通り過ぎるのを待つといい。
◆コカトリス
蛇の尾と強い毒を持つ大型の魔鳥。喉の下にある毒腺を持つ。普通は食用には適さないが、毒の弱い幼鳥の内なら適切に調理すれば食べることができる。幼鳥といっても、鶏より二回りほど大きいので、かなり食べ応えがある。
◆サンドベア
砂色の毛皮を持つ熊で、他の熊種に比べると小柄で力は弱い。弱いと言っても、初心者が一人で相手をするのは危険。
◆ロックドラゴン
岩と見紛うような鱗を持つ竜。見た目の通り体が岩のように固く、生半可な武器ではダメージを与えることもできない。
◆ギガントロックドラゴン
ロックドラゴンの大型種。ダンジョンの奥にしか生息しておらず、目撃例が非常に少ない為、図鑑にも載っていない。
◆ケサランパサラン
ある神魔族によって作られた、掃除用の下級魔獣。ふわふわと浮いたり飛んだりすることができる。 建物や家具などに付いた埃を落とし、その褒美として魔力を与えられて生きている。
◆穴ぐらネズミ
洞窟やダンジョンなどの薄暗いところに生息している小型の魔獣。一匹一匹はさほど強くはないが、群れをなして数で襲ってくるのと、牙に毒をもつので、注意が必要。
◆バスターホーン
草原に棲む牛型の魔獣。太く頑丈な角をもち、その角で突進して攻撃をしてくる。が、まっすぐにしか突進できない。その習性を利用して岩や大木にぶつけることができれば比較的簡単に狩ることができる。
◆ミノタウロス
牛の頭に人のような筋肉質な体をもつ上位の魔獣。力が強く、大きな武器を振り回して攻撃をしてくる。
お読みくださりありがとうございますー
今回は最終章前のまとめな感じで登場人物紹介を置かせていただきましたー
次回も本編でなく、バレンタイン閑話になります。
更新は2月14日(水)予定です。
よろしくお願いしますー(*´∀`*)




