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正体
中島さんは不敵な笑みを浮かべる。
「雉も泣かずば撃たれまい。あなたは知る必要がないことを知ろうとしている。死にたくなければ質問しないでください」
「それでも私は知りたい」
無駄な好奇心だと思ったがそれでも知りたかった。中島は肩を落とす。
「いいでしょう。その代りこの真相は誰にも話さないでください。まず私は地方戦争事務局の職員。あのゲームの目的は時空の歪みによって生じたタイムパラドックスの修正。タイムパラドックスを修正するためには超能力者たちを戦わせる必要がある。しかし我々は陽の出ている時間しか行動できない。だから制限時間をあの時間帯に設定しました。そして今タイムパラドックスを発生させた危険因子を捕らえることが出来ました。つまりこのゲームは終わりです」




