23 『幼馴染は超毒舌。そんな彼女に俺はいつしか恋してた』
「お、帰ってきた。そこのコンビニ行くだけなのに随分時間掛かったね」
「待ちわびたぞよお兄ちゃん。なぎのジュースとアイスはよ。あ、プリンは仕舞っといて」
家に戻ると、リビングに陽歌と渚沙がいた。
この二人の顔を見ると、あの強奪ヤンキー女から逃げ延びたのを実感する。
「ほらよ」
ひとまず陽歌にいちごミルクを、渚沙にコーヒー牛乳とアイスを渡してプリンを冷蔵庫に仕舞う。
「……溶けてんだけど。なぎのアイス、溶けてんだけど!」
「おぉ、そうか。それは残念だったな」
「ふざけんなクソ兄貴!」
渚沙は大声を上げて怒り出す。それはあのヤンキー女のせいだ。文句は奴に言ってくれ。
ぶちぶち言いながらも、渚沙はゆるゆるになったアイスを健気にスプーンですくって口に運んでいる。
「あれ? 自分のは何も買わなかったの?」
「あぁ、カツアゲされたから金が足りなくなった」
「理由がダサすぎてこれ以上何か言うのは可哀想だから今日はやめとくね」
「いや、冗談だから。実際は、買ったリンゴジュースを強奪されただけだ」
いつもの調子で毒を吐けや。そんな憐むような目を向けられるとちょっと切ないんだが。
「あんま変わってないから結局ダサい。ついでに何もかもダサい」
「いや、雑だなおい……。まぁ安心しろ、お前のいちごミルクは死守しておいた」
「佑くんはさ、この近隣に殺人犯がいるって言われて安心できる?」
「それは、できないけど……」
無理だな。ただの強奪犯ならともかく、殺人犯は。
「ほらね? なら安心しろなんてカッコつけて言わないでくださーい」
「カッコつけてないし、強奪と殺人を一緒にするな」
そもそも、強奪とは言ったものの渡したのは俺の意思だ。
故に強奪と呼べるのかすらも怪しい。
「例えば、仮の設定だけど、YくんとHちゃんの夫婦がいたとします」
「陽歌ちゃんの脳内ではお兄ちゃんと夫婦なんだね」
確かに、俺と陽歌のイニシャルだ。え、もしかして陽歌が俺の事を好きな可能性ある感じ?
……いや、まさかね。だとしたらこんな分かりやすいヒントを出してくるわけないし。
「真面目な話してるから渚沙はちょっと黙ってて。仮の設定だって言ったでしょ。……コホンッ、それで、YくんがJという女と浮気したとしましょう。これは正にJによる強奪。真実を知ったHちゃんの心は死に。つまり心の殺人。だから、強奪と殺人は同義だよ」
「なるほど……」
妙に説得力のある例え話だ。確かに強奪と殺人は同じなのかもしれない……って、んなわけあるか。浮気に限り、同じようなものだと思っておこう。
まぁ、どちらにせよ強奪も殺人も悪だ。
「その点、お兄ちゃんは安心安全な存在だね。だって、浮気する相手以前にそもそも彼女がいた過去すら無いし」
「俺を上げてるように見せかけてバカにしてるのバレバレだからな?」
第一、それを言うならここにいる全員が安心安全だろうが。何を俺だけ相手がいないみたいな言い方してくれてんだうちの妹は。
「それじゃ、ちょっと待っててね」
そう言って陽歌は台所に行き、コップを持ってきていちごミルクを注ぎ、そのコップを俺の前に置いた。
「え、分けてくれんの?」
「そもそもは佑くんが買ってきてくれたのだし。でもごめんね、流石にこの紙パックを渡すわけには……」
「ありがとな」
礼を言ってからコップに口をつけ――、
「――だって、幼馴染が私の使ったストローをペロペロする犯罪者予備軍な姿なんて見たくないし」
「ぶーっ……! しないわそんな事!」
こいつには俺が、好きな子のリコーダーをこっそりペロペロするような奴にでも見えてるのか?
だとしたら、お前にとって俺がどれだけキモい存在に映ってるのか想像するだけで怖くなってきたんだが。
いや、そもそも別に陽歌に恋しちゃってるとかじゃないんだけどね?!
「それで、ホントに強奪なんてされたの? というか、リンゴジュースの強奪って……その人どれだけ切羽詰まった生活してるんだろ」
「いや、実は強奪ってわけでも無いんだけど……ちょっとヤンキーに絡まれまして。要は、お前らも気を付けろよって話だ」
「特徴は? この辺りでそんな感じの人なんて最近はめっきり見ないけど」
「えっと、ぎ――」
言いかけて口が止まった。
言ってしまったら、陽歌が抱えていると考えられる何かしらの不安を煽ってしまうかもしれないから、銀髪という特徴だけは口にするわけにはいかないのだ。
「え、何? 早くしてよ」
「同い年ぐらいの、女だ」
伝えられるのはこれくらい。他に説明のしようがない。
「へー、つまりコンビニに行ったら可愛い女の子がいて、下心満載で声をかけ、デレデレしながらリンゴジュースを奢ったと。で、蓋を開けてみたらヤンキーだったから怖くなって逃げ帰ってきたと……ダッサ」
「ちょっと待てぇ! 変な勘違いしないでもらえる?! 声をかけてきたのは向こうからだし、一瞬もデレたりしてないし、奢ったんじゃなくてしょうがなくあげただけだわ。……第一、何となく不良だって思ってたし」
まぁ、怖いから早く逃げ帰りたいと思ってたのは事実だけど。
「ふーん、元から面識でもあったかのような言い方だね」
「見た目で判断できるし」
「それでこそクソ兄貴。中身なんて一切見ずに容姿だけで選ぶのは昔から変わらないね」
おい……それはお前もだろうが。それに、俺は一応中身だって見てるからな?
「それは無いんじゃないかな? 中学の時に人気アイドルグループの握手会に一緒に連れてかれて、私も佑くんと同じ子と握手したんだけど、優しくて良い人だったし、ちゃんと中身も見てるんじゃない?」
「ちなみに、その時のお兄ちゃんの様子は?」
「自分がどれだけテニスが強いかをこれでもかってくらいアピっててマジでキモかった」
やはり覚えてやがったか……俺の数ある黒歴史の中でも上位に入るであろう愚行を。
「でもそれ以上にキモかったのが、その後――」
「――やめてぇー! これ以上俺の黒歴史を蒸し返さないでぇ!」
「はいはい、全部私の記憶の中だけに留めておけば良いんでしょ」
できれば全部忘れてくれ……。
だがこれ以上を渚沙に知られず助かった。それだけで良しとしよう。
「ちぇ、つまんない」
「知りたければ佑くんに聞いて。まぁ、どれも全部反則級にキモいから教えてくれないと思うけど」
あの……反則級とは。黒歴史とはいえ、いくらなんでもそこまで言われるほどのキモさじゃないと個人的には思うんだが。
まぁ、どちらにせよ絶対他の誰にも教えないけどね。陽歌だから知られててもギリセーフなのだ。
「それより佑くん、昨日と今日はテニスの新人戦を観てきたんだよね?」
「……何で知ってんの?」
「有紗ちゃんから聞いたから。テニスの試合を観に行くから今週の土日は家に来るなって連絡があったって。自分が出るわけでもないのに意外だね。どう? ちょっとは触発されたりした?」
「いや、全く」
幼い頃にテレビで観たウィンブルドンがきっかけで始めたテニス。画面に映る選手のようにあんな凄い事をやってみたいというモチベーションで夢中で練習していたが、ある時からそのモチベーションの保ち方が変わった。
チラ子を見つける為に強くなりたいと、目的が完全に変化し、テニスがただの手段となっていたのだ。
そのチラ子探しも、テニス以外の別の方法で成し遂げられる可能性が出てきたわけで、今更テニスに対するモチベーションを見つけるのは、高校生の新人戦を観戦した程度では俺には無理だった。
「ふーん、じゃあ何で観に行ったの?」
「反町が出ててな。それで、姉様に一緒に観に行こうって誘われて、暇だったから行った」
「へぇ、希ちゃんと。で、どうだったの?」
「今週はダブルスだったんだけど、反町が結構頑張ってて、土曜は勝ち進んで今日の順位戦で二十位になって、秋の県大会の出場権をゲットしてた」
そういえば去年、俺はシングルスもダブルスも一年生の分際でインターハイの地区予選はスキップされてて県大会直行だったから、そうじゃない選手の戦いなんて知りもしなかったな。
彼らの大半にとっては、まず四回、五回勝って順位戦に駒を進めるだけでも大変だろうに……そんな苦労もせずに県大会の角シードを貰える俺のような選手はうざくてしょうがないんだろうな。
その権利は既に放棄したが、今更ながらそう思う。
「いや、そうじゃなくて希ちゃんの前でやらかさなかったか聞いたつもりだったんだけど」
「何もやらかしてないわ。基本、俺がやらかすのは昔から陽歌の前だけだからな」
「誇らしげな顔で言うような事じゃないけど。でもバカだからそこまで考える知能も無いんだよね。ああ、可哀想に……」
と、陽歌はハンカチで涙を吹く素振りを見せてくる。
「お二人さん息ぴったりだね。流石漫才コンビ」
「渚沙? 私は漫才してたつもりじゃなくて、ガチで言ってたんだけど? ……それで、皇東学園の選手はどうなの? ……って、聞かなくても大体分かるけど」
「え、知らんけど」
「は? 紛いなりにも一年一緒に活動してたわけでしょ? それを知らんって、薄情ここに極まれりだね」
「そうは言われましても、地区が違うし」
だから、俺が知っているはずがないのだ。とはいえ、陽歌と同じく何となく予想ぐらいはできるけど。
一人か二人が地区予選はスキップで、その他のメンバーで地区予選の上位の大半を占めているのだろう。
「あぁ、そうだっけね。めんごめんご」
「ったく……そういや、お前って引っ越してくる前は反町姉弟と同じ小学校だったんだな。知らなかったぞ」
「そんな昔の話、わざわざ教える必要なんて無いでしょ? ……で、それって希ちゃん達に聞いたんだよね? 何か言ってた? 私について」
「え、それしか聞いてないけど……」
何だ? 急に陽歌の様子が変わったぞ?
いや、表情こそ笑顔だが、俺には分かる。少しイラついてる感じだ。
「だよね。じゃなきゃ色々変だし、佑くんが」
「おい、そこで何で俺がおかしくなるんだよ」
「じゃなきゃって言ったでしょ。だから別におかしくないよ。……いや待てよ? 日頃から余裕で頭おかしかったっけ」
お前も大分頭おかしいけどな。主に、俺の前では。
「陽歌ちゃんってさぁ、反町のお二人さんと昔何かあったの?」
「は? どうして?」
「だってあの二人、多分陽歌ちゃんの件で何故かお兄ちゃんに感謝してたし」
マジで意味不明だったなぁ。感謝される覚えなんて無いわけだし。
「渚沙もって……あぁ、そっか。クラス会の時に聞いたってわけね。別に何も無いよ。希ちゃんとは、今も普通に仲良いし」
俺としても、陽歌と姉様はめちゃくちゃ仲が良いとまではいかないが、それでも普通に良好な関係だと思う。お互いに友人の一人といった感じ。
以前まで有紗との間に薄らと感じていたような壁も、陽歌と姉様に関しては最初から無かった。あくまで、俺が転校してきてからの話だが。
反町和史に関しても、クラスメイトの一人といった感じで、険悪そうな瞬間なんて一度たりとも無かったし。
でも、じゃあ何で今この話で陽歌はこんなにもピリピリしてるんだ?
「さてと、じゃあ今日はもう遅いし帰るね。あ、ちゃんとお風呂入るんだよ。特に佑くん、臭いし」
「うげっ……マジで?」
「マジだよ、課題教えてる時から汗臭って思ってた。多分、暑い中、日中外にずっといたからでしょ」
がーんっ……こんな美少女に臭いって思われてたのか、俺。
やっぱテニスの試合なんか観に行くんじゃなかった……。
「じゃ、そういうわけでおやすみ」
最後にそう言って、陽歌は帰っていった。
※※※※※
幼馴染に臭いと言われてしまったから、陽歌が帰った後速攻で風呂に入った。
おかげで俺のボディはフローラルな良い香りで包まれている。
「どーだ渚沙、良い匂いだろ」
と、ソファーに腰掛ける渚沙の真横に腰を下ろす。
「匂い以前に隣座ってくんな、気持ちわりーな」
すると渚沙は逃げるように風呂場の方に向かってしまう。相変わらず照れ隠しが下手な奴め、本当は嬉しいくせに。
さてと、ベッドでゴロゴロしながら本でも読もうっと。
自室に移動し、先日買ってきた『幼馴染は超毒舌。そんな彼女に俺はいつしか恋してた』の三巻をタンスの中から取り出し、ベッドにダイブ。
何故タンスの中に仕舞っていたかというと、それはここ毎日陽歌がこの部屋に出入りしているからだ。
机周りや本棚に仕舞うのは以ての外で、押し入れの中も危険区域。だってあいつ、その中にある段ボールから俺のお宝を見つけ出して、ヘンタイ杠葉綾女に教えやがったわけだしな。後に母さんにバレるきっかけになったわけだしな。
つまり、ここだけは絶対に陽歌に見つからないだろうって場所が、タンスの中だけだったのだ。
そんなわけで読書開始。
「佑くん、入るよ」
「――え? あ、ちょい待ちっ……!」
読み始めてしばらく経った時、部屋がノックされたと思ったら廊下から声をかけられた。
この声は陽歌だ。でも、今入ってこられるわけにはいかない。そう思って待つように言ったのだが……ワンテンポ遅かったか、陽歌が部屋に入ってきてしまった。
焦りに焦って本を布団の中に隠す。
「え、えっと……陽歌さん? 何でまた来た?」
「この部屋にスマホを忘れちゃってね――っと、あったあった」
陽歌はローテーブルの下にあった自分のスマホを手に取った。
……気付かなかった。そんな所に陽歌のスマホがあっただなんて。気付いてさえいれば俺が届けに行ってたから、陽歌がここに戻ってこずに済んだのに……。
「じーっ」
「ど、どうした……?」
これは恐らく……、
「今何か隠したよね?」
予想通り、バレていた。
だがしかし、この本だけは陽歌に見つかるわけにはいかない。
「べ、別に何も隠してないけど? それより、用が済んだなら早く帰れよ。そろそろ寝るんだけど」
「すんすん、ちゃんとお風呂入ったみたいだね」
「だ、だから何だ……首の匂いを嗅ぐな。つか、近いんだけど」
「良いでしょ別に」
陽歌は言っても聞かない。それどころか、お次は俺の胸部付近の匂いを嗅ぎ始めた。
「だから、嗅ぐな……! 近いわボケ!」
これ以上続けられたら俺の理性の崩壊も近い。そう思ってベッドから緊急避難。
ふぅ、これで一安心――、
「――作戦成功。あなたが隠した物は今まさに私の手の中に――って、え、ナニコレ……?」
「あ……」
うわあああっ……! しまった、例の本が陽歌の手に。
何が一安心だ、俺のバカァ……!
「はっはぁーん、なるほどねぇ……『幼馴染は超毒舌。そんな彼女に俺はいつしか恋してた』かぁ」
陽歌が不気味な笑みを浮かべて俺を見ている。
クソッ……俺とした事が、何たる失態。
ここを切り抜ける術なんて存在するのか?
「佑くんって、やっぱドMだったんだね」
「違うわっ」
「良かったぁ、私は超毒舌とは正反対の遠慮がちな幼馴染で」
「お前が遠慮がち? んなわけねぇだろ」
少なくとも俺にとっては、の話だが。
「じゃあ、一つだけ遠慮せずに言っても良いかな?」
「いつも言ってくるだろうが。ほら、早よ毒を吐け」
「ドM」
「だから違うわっ」
何だこのやり取りは。想像してた展開と全然違うんだが。
こんなタイトルの本を読んでるのがバレたのだから、私の事好きなの? とか、あり得ないキモい、私は全然好きじゃないから金輪際近寄らないで、とかそういう事を言われる思ってたんだけどな。
「さて、じゃあ遠慮せずに一つ言わせてもらうね」
あれ……? ドMってのがそれじゃなかったのか? じゃあ、やっぱ今から想像通りの発言をされるんじゃん。
「二年ぶりに、二人で夏の思い出でも作ろっか。幼馴染として、ね」
「――は?」
これまた想像の範囲外。まさかそんな提案がされるなんて思いもしなかった。
「八月二十九日、花火大会があるよね。それに一緒に行こっか」
「お、おう、良いけど」
もちろん断る理由もない。
それに、中学時代までは毎年一緒に行ってたわけだし、二人で行くからといって変に意識したりもしない。ある意味これが俺達の通常運転だったんだし。
「但し、それが実行されるのには条件があります」
「条件?」
「当日までに、佑くんが女の子から花火大会に誘われたら、この話は無かった事にします」
つまり、俺と陽歌が一緒に花火大会に行くのは決定したようなものだな。
「俺が誘われると思ってんの?」
「もしそこまでの勇気が出たのなら、誘われると思うよ」
「言ってる意味が分かんねえな……あ、橘がいたわ。え、まさか誘われたら相手が元ストーカーでも一緒に行けと?」
「芽衣ちゃんはノーカンで」
ならやっぱ俺を誘う女の子なんて誰もいないだろ。
あ、でもそういえば杠葉さんが、俺に好意を抱いている女の子が二人いるって言ってたな。一人は橘だとして、あともう一人――なら誘われる可能性あるじゃん。
けど俺は――、
「お前と行った方が気が楽だし、もし誘われても断るわ」
それに、たった一人の幼馴染が一緒に夏の思い出を作ろうと言ってくれたのだ。
それが無性に嬉しくて俺もその気になってしまっている。
「勝手にすればいいけど、終わってから後悔しないようにね。じゃ、私帰るね」
「あ、ちょっと待って」
「何?」
この機に念の為確認しておきたい。
「俺とお前が初めて会ったのって、いつだっけ?」
「は? まさか寝る前から寝惚けてんの? というか、酷……バカ、アホ、ボケナス! 私が引っ越してきた時に決まってんでしょ?! まさか忘れちゃったの?!」
「もっと前から会ってたりするのかなぁ? って思って」
「んなわけないでしょ……じゃあね、今度こそおやすみ」
分かってはいたが、これで確定した。陽歌はチラ子ではない。
残る候補はあと二人。どうにかして、夏の終わりまでにはっきりさせたいな。
さてと、続き読もっと。……って、本が無い。あいつ、持って帰りやがったな? 貸してやるなんて一言も言ってないぞ?
というか、読みたいならそう言え。バレちまったもんは仕方ねえし、一巻から貸してやるからよ。
……『幼馴染は超毒舌。そんな彼女に俺はいつしか恋してた』か――。
この主人公みたいに、いつか俺も幼馴染に惚れてしまう時が来たりするのかな?




