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戦王剣は新米冒険者〜生涯無敗で世間知らずな元騎士長は、我流剣術と共に自由気ままな二度目の人生を〜  作者: 瀧原リュウ
転生村娘編

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#35  油断大敵

「カロロロッ…… カロロロロロ!!!」


「今のところ……私たちだけでも良い感じ………」


「油断は禁物……だけど………ここで押し切りたい、という気持ちもある………」


 確実な安全を取るか、多少のリスクを冒してでも骨竜の命を()りに行くか。二人は少し動きながらも悩んだが、お互い考えることは一緒だった。


「「とにかく、行けるところまで………!」」


「駄目だ!一旦下がれ‼︎」


「「⁉︎」」


 更に攻撃を仕掛けようとした二人に、レイアからの指示が飛ぶ。二人はそれに反抗することなく大きくバックステップで骨竜から距離を取る。


「……私たち、まだ大丈夫だった」


「本当に、あれを見てもそう言えるか?」


「それってどういう………ッ⁉︎」


「カロロロロロロロロロロ!!!!!」


 フォン……フォンフォン………フォォン………


「ん?なんだ?」


 レイアがそういった直後、骨竜の周りにいくつもの紫色の魔法陣が現れる。

 一つあたりの半径は約四メートルほど。それら全てが怪しく輝き、ゆっくりと回転している。


「これは……召喚魔法陣⁉︎」


「え⁉︎分かるんですか⁉︎」


「うん。魔法陣には円の他に構築式が刻まれているからね。しっかり見れば僕でもなんの魔法陣か読み取れるんだ」


 そういうものなのだろうか………少なくとも、この一瞬で円に刻まれた構築式を読み解くのは至難の業だと思うが………

 そんなダロンに感心しながらも、私も剣を抜いて構える。

 

 そして現れたのは、やはりというかなんというか。大量の、そして先ほど私たちを襲ってきた骸骨たちだった。


「………確かに、これは少しだけ危なかった………」


「レイア……ありがとう」


「あぁ、気にするな。少し嫌な予感がしただけだ………よし、ここからは役割分担しようか」


 この場には異論、別案を出すものは誰一人としておらず、そのままレイアは戦いの最中話を続ける。


「エルトとロヴィエは骸骨の排除、テリーはそのサポートだ。ダロンは全員に強化魔法を付与、余裕があれば竜の拘束も頼みたい。まぁ拘束といっても、ほんの少し硬直させるだけで構わない。そしてシルカは………私と竜の相手だ………行くぞ!!!!!」


「「「「「了解!!!」」」」」


 今決まったことにも関わらず、なんの焦りもない他の冒険者たちは、その与えられた役割をしっかりと果たすべく走り始めた。


 ダロンはその場で即座に詠唱を開始。質の高い魔力を作り、それを用いた強化魔法を全員に付与する。


「………これはすごいな……!」


 私はこの時初めてダロンに強化してもらったが、その効果は中々のものだった。もしかすれば、魔法の質だけなら前世の騎士団と比べても遜色のない、いやそれを上回るかもしれないほどの出来だった。


「シルカ!兎にも角にもまずはあの翼だ!」


「あれを破壊すれば良いんですね!」


「話が早くて助かるな……!」


「カロロカロロカカカカカカ!!!!!」


 おそらく、声帯があったのなら相当な咆哮であったのだろうそんな骨竜の叫びという名の骨が擦れる音があたりに響きわたる。こちらに対し尻尾を向け、向かう私とレイアを同時に薙ぎ払おうという魂胆なのだろう。


「ふうっ‼︎」


「せいやっ‼︎」


 だが、単純な攻撃だ。私とレイアは飛び上がりながら尻尾の攻撃を剣で受け流し、着地したのち再スタート。進む足を一切緩めない。


「芯を狙うよりもまずは先からだな……!」

 

 ひと足先にレイアが骨竜の近くにまで辿り着く。それを払おうとする骨竜は左翼で攻撃を試みる。

 レイアは剣の間合いにまでそれを引き付け、翼と一体化している腕の先に生えた指の骨の先をピンポイントで攻撃。それを叩き砕いた。


「良い感じですね……!」


「当たりどころが良かっただけだ……!この調子でどんどん削るぞ……!」


「はい……!はあああああ………!!!!!」


 私はいつにもまして集中モードに入る。戦いを楽しむためではなく、確実に目の前の敵を倒すために。

 そしてそんな私を邪魔するのは、視界にごまんといる骸骨たち。いくらエルトとロヴィエが速くとも、流石に無数に湧いてくるこいつらを二人で全て対応するのは中々に困難だろう。


「お前たち如きでこの私を止められると思うなよ!!!」

 

 骨竜にいく前に、まずは目の前の骸骨共を片付ける……!

 歩み寄ってくる骸骨に私はその場で回転斬りを放った。その一太刀によって五体ほどの骸骨を粉々に粉砕したが、それでも相当数の個体が残っている。


「シルカ……‼︎」


「なんのこれしきッ……‼︎セェェァァアアア!!!」


 私は鬼気迫る表情で骸骨めがけて猛撃を仕掛ける。迫ってくる悉くを叩き割っていると、突如として私が斬っていない個体も次々に砕けていく。


「……ロヴィエ、エルト!」


「……シルカだけに……美味しい所は持って行かせない………」


「あなたはもう少し周りを頼るべき……だと思う………」


「………すまんな、助かった!」


 短く感謝を述べ、この場を二人に任せた。そしてすぐさまレイアと合流し、私も骨竜にへと殴り込みをかける………!

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