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戦王剣は新米冒険者〜生涯無敗で世間知らずな元騎士長は、我流剣術と共に自由気ままな二度目の人生を〜  作者: 瀧原リュウ
転生村娘編

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#33 呪いの骨竜

 その後、なんとか全てのスケルトンを討伐することに成功した私たちは、少し休んでから先へと再び進んでいく。下手に長い間休憩をとって、その間にまたスケルトンの大群に襲われたら堪ったものではない。

 というのもあるが、皆ここにくるまでにかなり体を動かしている。そんな状態で体を止めてしまっていては、身体的パフォーマンスはガクンと落ちる。ならば、このまま行ってしまってさっさと事を終わらせた方がいい。


「どうやら、スケルトンはあれで最後のようですね」


「あぁ、だがこのダンジョンの魔物はスケルトンだけじゃねぇ……というか、そもそもこのダンジョンにスケルトンなんて元々いねぇだろうが……マジでどうなってんだよ………」


 全てのダンジョン内の魔物の白骨化、そしてダンジョンに本来いるはずのないスケルトンの存在………この二つが無関係なわけがない。


「レイアさん、このダンジョンの最奥には?」


「いや、私たちもまだ行ったことがない。元々どんなやつがいたのかなどを知って入ればよかったんだがな。すまない」


 まぁ、すぐに分かる。

 そもそもダンジョン調査は手前から奥にかけてのマッピング、トラップの概要、どんな魔物がいるのかの調査が主だ。途中をすっ飛ばして最奥に行くのは少し違うだろうし、調査が全て終わっていないから最近まで調査に向かっていたのだから。


 そんなことを言っている間にも、私たちの行手を魔物が阻む。今回はスケルトンではなく、元々このダンジョンに生息していた奴ら……といっても、その全てが例外なく白骨化してしまっているのだが………

 おそらくは、先ほどのスケルトンがいなくなったからだろう。いくらこいつらが強かろうと、あの数の暴力を攻略するのは難しい。私たちが骸骨共を倒して疲弊した隙を狙って、といったところだろうか。


 だが、私はそんな魔物共に向かってニヤリと笑ってみせる。


「甘いな。この私を誰だと思っているんだ?」


「面は良いのに中身が剣術中毒者な村娘」


「サラッと酷いこと言うなお前………」


 こいつ……村に帰ったら徹底的に修練に付き合わせてやる………






「……!エル……あれ」


「えぇ…奥に何か広い空間が……!」


 二人のやりとりが耳に入り、私も奥の方をじっと見やる。

 確かに通路の一番奥には、ここまでの三×三メートルの空間よりもはるかに大きな空間がそこにはあるようだった。


「………ありませんね……扉……………」


「そうだな………ってことは………」


「扉?」


 私が尋ねると、一番近くにいたテリーが説明を始めてくれる。


「あぁ。ダンジョンっていう建物の最奥にはな、どこも等しく最奥へ続く扉が存在しているはずなんだ。少なくとも、他の調査済ダンジョンには全てに扉があったそうだ。俺も参加したのはその中の一つだけだからなんとも言えんが………まぁ考えられんのは二つだな。俺ら以外の誰かが先に扉を開けたかもしくは………奥にいるやつが自らぶっ壊したか………!」


「………なら、おそらくは後者だろうな。そいつがあのスケルトン共を私たちに向かわせるために破壊したのだろう。だが自分を守る存在であるはずの扉を破るとは………よほどの考えなしか……あるいは………」


「そんなことを考える必要がないほど、このダンジョンの魔物程度寄せ付けないような圧倒的強さ………ということでしょうか?」


「かもしれんな」


 もしそれが正しければ、私としても放っておくわけにもいかないだろう。扉がないということは、考え方を変えればそいつはいつでも出ようと思えばいつでもダンジョンの外に出てくることができるということだ。

 奇しくもバリケードの役割を果たしていた扉。そもそも、なぜそいつは扉を破壊することができたのだろうか?


「………油断は、できないわね」


「……そうね…エル」


 考えるのは後だ。それをどうにかしない限り、私の村の今後の平穏な生活は保障されることはない。なんとしてでも今回の調査で討伐しなければ……………


「………本来、今回の調査でダンジョンボスに挑むつもりはなかったのだがな……なぜか、シルカがいると心強いよ」


「何言ってるんですかレイアさん、私はただの十五の娘ですよ」


 それに、私がいなくとも、このパーティは強い。近距離、中距離型が多いが、それでも魔術師のダロンもいることで総合的なバランスはいい。堅実に、そして確実に攻め続けることができる良いチームだ。


「皆………行くぞ……‼︎」


「「「「「おう………‼︎」」」」」


 進んでいくと、どんどんその何かの放つオーラというものが強くなっている。このダンジョンでは類を見ないほどの強い………そして死を思わせるものだ。


 先に抜けると、先のファレイルリーハの時のように、私たちが入ってきたらその姿を表すといったこともなく、その存在はすぐに目に入ってきた。


「……なんつー馬鹿でかい骨……それにあの形は……!」


「………竜……⁉︎いや……骨格からして……腕と翼が一体化している………ワイバーンか……!」


「……でも多分、あれは……ファレイルリーハの影響を大きく受けてる………」


「……そうじゃなくても、何かしらの関係はある……でしょうね………」


「なんにせよ……こんなのを野放しにしておくわけにはいかないな……!全員戦闘用意‼︎戦うぞ!!!」

招闘(ワイバーン・)飛竜骨(スカルサモナー)


元のダンジョンボスは魔物を召喚して行使するスケルトンサモナーであったが、動きを見せたファレイルリーハからなんらかの要因で影響を受け、竜にへと姿を変貌させた。


変貌する前の影響かスケルトンを召喚するが、以前とは違い自分自身でも攻撃を仕掛けてくる。


スケルトンによって殺されたダンジョン内の魔物はスカルワイバーンの元にへと運ばれて体を白骨化させられ、その後スカルワイバーンによって魔力で動かされている。つまりダンジョン内の全ての魔物はもうすでに……………

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