表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
科学コラム  作者: もりを
38/102

生命の誕生、その思考実験・6

実際、太古から現代まで生きのびている「メタン生成菌」ってのが、深海の熱水噴出口に酷似したメカニズムを体内に内蔵しているらしい。

意識による誘導なしに、純粋に自然現象のみ(熱力学の法則による粒子の受け渡しと、それにともなう化学変化、その循環)を使ってエネルギー代謝システムが、「大地を離れて」駆動してくれているとは、ちょっと頼もしい話ではないの。

この事実を、次のように言いまわせば、どれほど奇跡的なことが起きているのかが理解してもらえるだろうか。

「鉱物と無機物による地球環境の地質学的物理現象と、生命の体内における生理学的化学現象とが、途切れることなくつながっていた!」

地球環境とは、生命そのものだったんだよ!

要するに、前駆体である深海底のダイナミックなエネルギー循環装置をコンパクトにまとめ、一個体の内部で完結できるポータブルな形にしたものこそが、生命なのだとは言えまいか。


つづく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ