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第85話『ペトラの従士筆頭コルネーリア』

登場人物


◎舞原 彰(まいはら あきら:アキラ)

 男性 59歳

 身長180cm超 バキバキの筋肉質 スキンヘッド まつ毛の長い、キラキラした瞳の女性のような目

 定年間近の某県警刑事

 剣道七段(練士)柔道五段

 逮捕術上級(全国大会準優勝の経験あり)

 雑学好きのうんちく親父

 涙もろく人情派

 素人童貞

 殉職後、異世界にエルフの美少女に転生


◎マイカ(アキラ)

 年齢16~18歳くらいの見た目

 白金色の長い髪

 緑色の瞳

 先の尖った耳

 巨乳

のエルフ美少女

 舞原彰の転生後の姿

 ハンデルの営むヘルト商会にて稼働

 ラウムテ帝国の皇家直臣となり、異世界初の警察組織建設のため奮闘中


◎ケルン

 モンスターであるケルベロスの子(♂)

 3つの頭、尻尾は1本

 中央の頭に他のケルベロスには無い、赤い尖った角が生えている。

 火を吹く

 甘いものが好き


◎ハンデル

 男性 30歳

 身長180cm強 細身の引き締まった体型

 茶色くせ毛短髪 茶色の瞳

 旅の行商人 剣の達人

 街道筋の脅威となるモンスターや盗賊などの退治を請け負う「闘商」としても活動する。

 割りと二枚目


◎エフェリーネ

 女性 22歳

 ラウムテ帝国摂政

 第9代皇帝の女帝ヨゼフィーネの一人娘

 ヨゼフィーネの死後、皇帝に即位した従弟のヤスペルの代理として政務を執り行なっている。

 身長165cm 中肉

 茶色セミロングストレートの髪

 やや淡い茶色の瞳


◎リーセロット

 女性 年齢不詳(20歳代前半から半ば辺りの見た目)

 エフェリーネの側近くに仕えるダークエルフの女性

 身長170cm 美しい体型 爆乳

 黒髪の長髪 黒い瞳

 雷の魔法を使う


◎ペトラ

 55歳(見た目は常人の20歳代半ばくらいの若さ)

 女性 姓はリデル

 ステルクステ騎士団団長

 身長約230cm 筋肉質だが丸みを帯びた体型で、腹部腰部が細く括れている。

 赤い肌 赤い瞳 銀色の蓬髪

 亜人のオーガ族で大陸最強の戦士と謳われている。

 レズでドM

 好ましいと思わない相手には、とことんドS


◎アードルフ

 41歳 獣人種である狸人族の男性

 身長約170cm ずんぐりむっくりな体型

 焦げ茶色の短髪 同じ毛色の太い尻尾

 頭上に半円形の耳

 ステルクステ騎士団団長ペトラの副官

 巨大な戦闘斧を使う剛の者

 変化の魔法を使う


◎イエルン

 21歳 黄色に所々黄土色の斑点がある毛に全身を覆われた獣人、豹人族の男性

 身長190cm弱 スリムでしなやかな体型

 ステルクステ騎士団団長ペトラの副官アードルフの従士

 非常に速い速度で走れる


◎アッケルマン辺境伯

 男性 42歳 実年齢より若く見える

 身長約180cm 細身 栗色短髪七三分け 榛色の瞳

 ラウムテ帝国 伯爵 名はフィリベルト

 その所領地は帝国貴族中、ウェイデン侯爵家に次ぐ広大さ。

 北方を敵対するフリムラフ教国と接する為、その抑えの任に就く。

 モンスターの収集家で、モンスターの狩猟捕獲だけを目的とする部隊を編成している。


◎ライン

 男性 37歳

 身長約185cm 筋肉質

 黒髪短髪 黒い瞳 黒色の髭面

 アッケルマン辺境伯に仕える騎士 

 アッケルマン伯爵が編成するモンスター猟獲隊の隊長

 ステルクステ騎士団長府の建物に帰り着いたマイカは、さすがに疲れ果てて眠りについていた。

 目を覚ましたところ、部屋の中にある銀色の置時計は午後3時を指していた。


「……ん…よく寝た…ケルン、君はよく寝るね…いいよ、気の済むまで寝て辛い事は忘れるんだ…」


と、マイカはベッドの横の床に伏せていたケルンに優しく言った。

 その時、部屋のドアをノックする音がして


「マイカ、起きたかしら?ペトラが呼んでいるわ。」


と、リーセロットの声がした。


 マイカとリーセロットは、この団長府の建物の食堂へ向かった。

 広間に10ほどの長テーブルと多数の椅子が並べられていて、およそ100人くらいは一度に食事できるだろう。

 その食堂の入口から一番奥のテーブル席にペトラが一人で居た。

 テーブルの上にパンや肉類、チーズや野菜果物などがいくつもの皿に大盛に盛られていた。


「おう、マイカ、リーセロット、腹減ってるだろ?こちらに来て一緒に喰え。

 ん?ケルンは?」


「ケルンはまだ寝てるよ。だから部屋に置いてきた。」


 マイカはペトラに近付きながら答え、やがてペトラの左隣の椅子に座った。リーセロットは右隣に座る。


「そうか、ケルンの分はまた後で用意しよう。それとマイカ、悪いが今は酒は抜きだ。」


「いいよ、私は元々昼間から飲酒するのは好きじゃないんだ。

 その代わりご飯を沢山頂くよ。」


「おう、たんまりと喰え。

 それでなマイカ、実はおのしに用があるのだ、頼まれてくれるか?」


「用?うん、私に出来ることならいいよ。」


「そうか。実はな、今朝アッケルマンの城で儂がおのしに取り押さえられたことを皆に話したら、おのしと是非、手合わせをしたいと言うやつがおってな…」


「手合わせ?どなたと?」


「儂の従士筆頭のコルネーリアという者で剣技の巧みなやつだ。

 さっきリーセロットから聞いたぞマイカ、おのしも剣の達者らしいな。なので木剣での手合わせを頼む。」


「え?ペトラ、あなたの従士筆頭だったら相当強いんじゃ…私なんかが勝負になるのかな?

いや、そもそも何でそのコルネーリアさんは私と手合わせしたいの?」


「ああ、儂がおのしに取り押さえられたということに納得しておらんみたいだ。

 お互い防具も付けた上で、木剣も軽いものを用意しておるので、是非頼む。」


 食事を終え、小一時間ほど休憩した後、マイカとリーセロットはペトラに案内されて板敷の広間に入った。

 広間の中には室内を囲むように大勢の人達が立ち並んでおり、広間の中央に革製の防具を身に付け、両刃の大剣を模した木剣を持った

   身長約180cm 細身

の、口元の引き締まった凛々(りり)しい顔つきの若い女性が居た。

 被っている革製ヘルメットから短い金髪が覗く。

 見たところ獣人種や亜人ではなく常人(つねびと)のようだ。


「え、コルネーリアさんて女性なの?ペトラ。」


「おおよマイカ、コルネーリアといったら女の名だろうが。」


 (…あ、そうなんだ。オレ、まだこちらの世界での男性名と女性名の違いなんて判らないや…

 しかしコルネーリアさん、凛々しいな…まるで宝塚の男役の人みたいだ。)


「コルネーリアさんは常人(つねびと)に見えるけど?」


 マイカが広間の片隅で防具を身に付けながらペトラに尋ねた。


「おおよ常人(つねびと)だ。

 だがな、もしかすると世界中の常人(つねびと)の女の中で、コルネーリアが一番強いかもしれんぞ。」


「ひええーっ、そんなのやっぱり私なんかじゃ勝負にならないよ。」


「ふむ、マイカも用意が出来たの。

 では、只今からマイカとコルネーリアの立合いを始める。

 時間は無制限とするが、儂が勝ち負けの判断をして勝負がついたとみれば、そこで止める。良いな?

 では始め!!」


「ワアアアー!」

「ウオオオー!」


 ペトラの始めの号令に、見物している者達の歓声が上がった。

 ふと見回すと、広間の端に二つの大きな箱が置かれており、見物人達がコインを投げ入れていた。

 一つの箱には多くのコインが投げ入れられていたが、もう一つの箱に投げ入れる者は僅かでしかない。

 どうやら見物人、ステルクステ騎士団の騎士や従士達だが、この立合いを賭けにして盛り上がっているらしい。

 一頻(ひとしき)り沸き上がった歓声が鳴り止むと同時にコルネーリアが動いた。

 マイカが(まばた)きの一つもできていない一瞬の間にコルネーリアはマイカの目前に間合いを詰め、上段からマイカの頭上を目掛けて凄まじい斬撃(ざんげき)を繰り出してきた。


「カッッ!!」


 そのコルネーリアの凄まじい面攻撃をマイカは両手で持っていた木剣を頭上で横にして受け止めた。


「ミシッッ!!」


 受けたマイカが踏んでいる足元の板が大きく(きし)む音がした。


 (うっ、強い!な、なんて重い斬撃だ!!

 …ていうか、何でオレ、こんなの受けれてるんだ!?)


「ビュン!ビュンッ!!

 カッ!カカッッ!!」


「シュッシュシュシュッ!!

 カカカカッッ!!」


 コルネーリアはマイカに「面」を受けられた後も休まずに続々と木剣を繰り出してきたが、マイカは全て自らの木剣で受けたり払ったりして(かわ)している。


「オオオオーッ!!」


 見物する騎士達、従士達から驚きの歓声があがる。

 マイカとコルネーリア、この二人の動きは、この場に居るステルクステ騎士団の騎士や従士だからこそ捉えることが出来ているが、他の者、例えば帝都の一般市民などでは、速すぎてとても目に追えないだろう。


 (何でオレこんなに速く動けてるんだ?何でこんな重い攻撃を受ける事が出来てるんだ?

 今までのオレならば、あの最初の一撃、見ることも出来ずに食らっていた筈だ。

 もし、まぐれで受けたとしても、木剣ごと身体を吹っ飛ばされている筈なのに。)


 およそ数十回も木剣を打ち込むも、全てマイカに受け払われたコルネーリアは動きを止めた。

 そして上段に構えていた木剣を中段に構え直し、剣先をマイカの眉間へ向けると静かに呼吸を整え始めた。

 ぼんやりと、コルネーリアの全身からオレンジ色の光のようなものが浮かび上がっている。


 (……来る!!)


 マイカがそのコルネーリアの立ち姿に驚異を感じていたところ、突然ペトラが


「コルネーリア!それはイカン!!」


と叫んだ。

 だがコルネーリアは意に介せず、マイカに向かって飛び込んできた。両手突きでマイカの顔面を襲う。

 その突進の速度は、これまでのより更に速く、いや、比べ物にならないほどのスピードだった。

 マイカも自ら前へ踏み込み、そのコルネーリアの凄まじい突きを(すんで)(ところ)で顔を傾けて(かわ)すと、自らの木剣を捨て、両手をコルネーリアの腕へ向けて伸ばした。


「特殊能力(スキル)!絶対逮捕術!!」


 マイカはそう叫ぶと、一瞬の間に右手でコルネーリアの木剣の柄(かしら)を握り、その右手を引く勢いで自らの身体をコルネーリアの右半身側へ半回転させ、次に左手でコルネーリアの右脇の上辺りを後ろから押して更に左足でコルネーリアの右足に後ろ足払いをかけた。

 コルネーリアが前のめりに倒れてうつ伏せになったところで、マイカは自身の左膝をコルネーリアの背の中心に押し当て、全体重を乗せた。

 右手にコルネーリアから奪った木剣を持ち、右脇でコルネーリアの右手首を挟み、左手はコルネーリアの左腕の付け根辺りを抑え込んでいる。


「えいっ!!」


 マイカが気合いを込めると、コルネーリアは身動きがとれなくなった。


                第85話(終)


※エルデカ捜査メモ〈85〉


 ペトラの従士筆頭であるコルネーリアは、ある隊商に属する両親の元で産まれたが、商売のためにステルクステ騎士団を訪れる途中、その隊商が、当時大陸最大の盗賊団に襲われ全滅してしまった。

 盗賊に襲われた際、両親が幼子だったコルネーリアを荷袋の奥に隠したため、コルネーリアが只一人生き残った。

 その後、盗賊団を征伐したペトラ直率のステルクステ騎士団によって救われ、以後、ペトラの元にいる。

 突然、これまでにない力を手に入れた主人公マイカ。

 彼女の身に何が起こったのでしょうか?

 この急激なパワーアップは、超人揃いのこの世界において、これからの彼女の活動に大いに役に立つようになるでしょう。

 これからもよろしくお願いします。

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