表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

64/86

第64話『使者』

登場人物


◎舞原 彰(まいはら あきら:アキラ)

 男性 59歳

 身長180cm超 バキバキの筋肉質 スキンヘッド まつ毛の長い、キラキラした瞳の女性のような目

 定年間近の某県警刑事

 剣道七段(練士)柔道五段

 逮捕術上級(全国大会準優勝の経験あり)

 雑学好きのうんちく親父

 涙もろく人情派

 素人童貞

 殉職後、異世界にエルフの美少女に転生


◎マイカ(アキラ)

 年齢16~18歳くらいの見た目

 白金色の長い髪

 緑色の瞳

 先の尖った耳

 巨乳

のエルフ美少女

 舞原彰の転生後の姿

 ハンデルの営むヘルト商会にて稼働

 ラウムテ帝国の皇家直臣となり、異世界初の警察組織建設のため奮闘中


◎ケルン

 モンスターであるケルベロスの子(♂)

 3つの頭、尻尾は1本

 中央の頭に他のケルベロスには無い、赤い尖った角が生えている。

 火を吹く

 甘いものが好き


◎ハンデル

 男性 30歳

 身長180cm強 細身の引き締まった体型

 茶色くせ毛短髪 茶色の瞳

 旅の行商人 剣の達人

 街道筋の脅威となるモンスターや盗賊などの退治を請け負う「闘商」としても活動する。

 割りと二枚目


◎エフェリーネ

 女性 22歳

 ラウムテ帝国摂政

 第9代皇帝の女帝ヨゼフィーネの一人娘

 ヨゼフィーネの死後、皇帝に即位した従弟のヤスペルの代理として政務を執り行なっている。

 身長165cm 中肉

 茶色セミロングストレートの髪

 やや淡い茶色の瞳


◎リーセロット

 女性 年齢不詳(20歳代前半から半ば辺りの見た目)

 エフェリーネの側近くに仕えるダークエルフの女性

 身長170cm 美しい体型 爆乳

 黒髪の長髪 黒い瞳

 雷の魔法を使う


◎ベレイド子爵

 男性 33歳 名はダニエル

 ラウムテ帝国副宰相

 身長175cm 痩せ型 黒髪 黒い瞳 口と顎にひげを生やしている

 政治的手腕に優れ、摂政エフェリーネのよき補佐役


◎ヤスペル

 男性 5歳

 ラウムテ帝国第10代皇帝

 身長約100cm やせ型 金色短髪 濃い青色の瞳

 ウェイデン侯爵と第9代皇帝ヨゼフィーネの異母妹であるシルフィアとの間に長子として生まれた。

 従姉のエフェリーネのことが大好き


◎アードルフ

 41歳 獣人種である狸人族の男性

 身長約170cm ずんぐりむっくりな体型

 焦げ茶色の短髪 同じ毛色の太い尻尾

 頭上に半円形の耳

 ステルクステ騎士団団長ペトラの副官

 巨大な戦闘斧を使う剛の者

 変化の魔法を使う

 ベレイド子爵家における酒宴も(たけなわ)の頃、帝国摂政エフェリーネは、ある人物を謁見していた。

 しかし、謁見の人物はラウムテ帝国の貴族でも臣民でもない。

 その人物は他国の使者であった。

 他国の使者はただ一人で供も連れていなかった。

 その使者は

   年齢40歳がらみ

   綺麗に整えた茶色短髪

   口髭(くちひげ)を生やした

   中肉中背

の見るからに紳士然とした男性であったが、エフェリーネとその秘書官リーセロットが待つ執務室に入るなり、二人の目前で

   身長約170cm

   ずんぐりむっくりな体型

   焦げ茶色のボサボサ短髪

   目の周りと鼻の頭が黒い

まるっきりの別人の姿の男性に変化した。

 この男性、頭上に獣のような半円形の耳を持ち、腰部から髪色と同じ焦げ茶色の毛並みを持つ太い尻尾が生えている。所謂(いわゆる)獣人種の男性らしい。


「お初にお目にかかりやす摂政殿下。

 あっしはステルクステ騎士団団長ペトラ・リデルの副官、アードルフと申しやす。以後お見知りおきを。」


「お久し振りですね、アードルフ殿。」


「へい、お久し振りでやんすね、リーセロット殿。」


 リーセロットは、いつも耳を隠すように深く(かぶ)っているウシャンカ帽を今は被っていない。

 どうやら旧知の間柄らしく、エルフである事を隠さなくてもよい相手のようだ。


「アードルフ殿、変化の魔法をお使いになってお姿を変えておられたのは、やはりへローフ教の連中の目を(くら)ませるためですか?」


「へい、さいでやんす。あっしの(つら)は随分と奴らに有名らしくて…

 それはさておき本題に入らせて頂きやす。

 我がステルクステ騎士団領はラウムテ帝国との攻守同盟を白紙に戻し、名誉ある中立国へと戻ることとなりやした。」


「……元々母上の…ヨゼフィーネ大帝の生ある限りということでしたものね、この同盟は…」


「ええ、さいでございやす摂政殿下。

 この同盟は我が団長ペトラとヨゼフィーネ陛下の個人的友誼(ゆうぎ)より発したもの。

 ですので、ヨゼフィーネ陛下が御崩御なさった今、無効となるのは当然のことで。」


「…同盟継続の交渉の余地は無いのでしょうか?」


「へい、団長ペトラは同盟締結(ていけつ)の際の御使者の一人であられた、そちらのリーセロット殿と久し振りに会いたいと申しておりました。

 それと、何やら近頃帝国内で噂の、白金色の髪のエルフ少女とも会いたいと。

 お二人が来て頂けるのなら、その折にでも話してみれば良いかと存じやす。」


「私はともかく、マイカ殿まで何故(なにゆえ)に…?」


「リーセロット殿は御存知の筈。我が団長ペトラが女の身でありながら、男よりも女性の方を好む嗜好(しこう)の持ち主であることを…

 あと、そのマイカ殿でやんすか?マイカ殿が飼い慣らしたケルベロスの子も見たいと申しておりました。」


「…同盟締結の際には、母ヨゼフィーネ大帝が直々にステルクステ騎士団領に向かいました。ですので今回は、(わらわ)がリーセロットと貴国へ向かおうと思うのですが。」


「へい、ペトラは今の皇帝陛下や摂政殿下には興味がない…いや失礼、失礼ながらそう申しておりやして、来て頂くのはリーセロット殿と、そのマイカ殿、そしてケルベロスの子だけで結構でございやす。」


「…判りました、リーセロットとマイカ、ケルンの3名を貴国へ派遣致します。」


「早速の御返答(かたじけ)のうございやす摂政殿下。

 交渉の結果に関わらず、その御三方(さんかた)の身の安全については、我がステルクステ騎士団の名誉にかけて保障させて頂きやす。」


「その点については心配しておりません。誉れ高きステルクステの皆さんが闇討ちのごとき真似など絶対にしないことを(わらわ)も知っています。

 ですので他の随行員も付けずに、その3名のみで向かわせようと思います。」


「へい、我がステルクステ騎士団を上げて歓迎致しやす。」


「…御用件は以上でしょうか?使者殿。」


「へい、左様でございやす摂政殿下。」


「それでは、急のお越しゆえ充分なもてなしの準備は出来ておりませんが、どうぞ今宵はお泊まり下さい。

 当皇宮においては天然温泉が湧いております。どうか旅の疲れを癒して下さい。」


「お心遣い感謝致しやす摂政殿下。

 しかし、一刻も早く御返答をペトラの元へ持ち帰りたいので、あっしはこれにて失礼致しやす。」


 そう言ったアードルフの目が妖しく光り、アードルフの姿が、現れた当初と同様の

   年齢40歳がらみ

   綺麗に整えた茶色短髪

   口髭(くちひげ)を生やした

   中肉中背

の見るからに紳士然とした常人(つねびと)の男性の姿に変化した。

   

「では、これにて。」


と、一言残してアードルフは摂政執務室から去っていった。


                第64話(終)


※エルデカ捜査メモ〈64〉

 

 ステルクステ騎士団領はラウムテ帝国北西と境を接する約300名の騎士が治める小国である。

 国民皆兵策を施き、ラウムテ帝国との攻守同盟締結前は長年に渡り中立を保ってきた。

 領域北方をへローフ教を国是としたフリムラフ教国と接しており、度々フリムラフ側からの侵攻を受けてきたが、その都度撃退している。

 ステルクステ騎士団団長ペトラの副官アードルフは()人族と呼ばれる獣人種の男性で年齢は41歳。20歳の頃よりペトラの副官を務めており、そのずんぐりむっくりな体型やおっとりした見た目の雰囲気などからは想像出来ないほど戦闘においては凄まじい力を発揮し、巨大な戦闘斧(バトルアックス)を軽々と振り回して敵勢を刈る姿は、味方からも戦慄を持って見られている。

 フリムラフ教国、へローフ教の者達はアードルフのことを

   狸の皮を被った鬼人

と呼び、恐怖と憎悪の対象としている。

 また新たな展開が…

 果たして、ステルクステ騎士団領とは?

 そのステルクステ騎士団領との攻守同盟が白紙に戻った場合、ラウムテ帝国にはどのような影響があるのか?

 ステルクステ騎士団団長ペトラがマイカを指名した意図は?

 ペトラとはどのような人物なのか?

 次話以降に語られていくことでしょう。

 これからもよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ