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第30話『ファーハイトの宿屋での一夜』

登場人物


◎舞原 彰(まいはら あきら:アキラ)

 男性 59歳

 身長180cm超 バキバキの筋肉質 スキンヘッド まつ毛の長い、キラキラした瞳の女性のような目

 定年間近の某県警刑事

 剣道七段(練士)柔道五段

 逮捕術上級(全国大会準優勝の経験あり)

 雑学好きのうんちく親父

 涙もろく人情派

 素人童貞

 殉職後、異世界にエルフの美少女に転生


◎マイカ(アキラ)

 年齢16~18歳くらいの見た目

 白金色の長い髪

 緑色の瞳

 先の尖った耳

 巨乳

のエルフ美少女

 舞原彰の転生後の姿

 現在、異世界を彷徨い中


◎ケルン

 モンスターであるケルベロスの子(♂)

 3つの頭、尻尾は1本

 中央の頭に他のケルベロスには無い、赤い尖った角が生えている。

 火を吹く

 甘いものが好き


◎ハンデル

 男性 30歳

 身長180cm強 細身の引き締まった体型

 茶色くせ毛短髪 茶色の瞳

 旅の行商人 剣の達人

 街道筋の脅威となるモンスターや盗賊などの退治を請け負う「闘商」としても活動する。

 割りと二枚目


◎エフェリーネ

 女性 22歳

 ラウムテ帝国摂政

 女帝ヨゼフィーネの一人娘

 ヨゼフィーネの死後、皇帝に即位した従弟のヤスペルの代理として政務を執り行なっている。

 身長165cm 中肉

 茶色セミロングストレートの髪

 やや淡い茶色の瞳


◎リーセロット

 女性 年齢不詳(20歳代前半から半ば辺りの見た目)

 エフェリーネの側近くに仕えるダークエルフの女性

 身長170cm 美しい体型 爆乳

 黒髪の長髪 黒い瞳


◎ララ

 女性 年齢不詳(20歳前後の見た目)

 リーセロット配下のダークエルフの女性

 身長165cm スリム体型 巨乳

 黒髪ショートワンレングス ダークブラウンの瞳

 クールだが、大のスイーツ好き

 影の魔法を使う。


◎ウェイデン侯爵

 男性 35歳

 ラウムテ帝国の貴族中、最も広い所領地を有する。

 初代皇帝の三男を祖とし、初代皇帝の男系の血筋を継承している。

 女帝ヨゼフィーネの異母妹を娶り、その間に生まれた息子のヤスペルが皇帝となる。

 身長175cm 中肉

 黒いクセのある髪 口ひげ


◎ベルンハルト

 男性 25歳

 ラウムテ帝国近衛騎士団長

 身長185cm 一見細身に見えるが、脱ぐと筋肉バキバキ

 金髪の短髪 アイスブルーの瞳

 超イケメン


◎ノーラ

 女性 10歳

 圧政下にあるコロネル男爵領クライン村に住む少女

 身長130cm弱 痩せ型

 茶色い髪のオカッパ

 青い瞳

 厳しい状況下に置かれながらも夢を諦めない、明るく活発な少女


◎コロネル男爵

 男性 44歳

 ラウムテ帝国創立以来の名門貴族の当主

 現当主で8代目

 領民に重税を課し、圧政を敷くクソ野郎


◎セバスティアーン

 男性 61歳

 身長195cmの大柄

 先代から仕える、コロネル男爵家の執事

 (え?ええっ!?ダ、ダブルベッド!?

  二人が寝れるベッドって、そういうこと?)


 マイカが、部屋の中に一つだけ置かれている大きなベッドを見て、大きく口を開けて驚いていると


「なあマイカ、やっぱり此処(ここ)はよそう。他の宿屋をあたろう。」


と、ハンデルが言ってきた。


「他ったって、さんざん部屋が空いている宿を探して、ようやく此処が見つかったんじゃん。他に空いている所なんか無いよ。」


「じゃあ、俺は床に寝る。マイカはベッドで寝ろ。」


「いや、アンタがベッドに寝なよ、ハンデル。馬車を運転してきて疲れているでしょうに。」


「いいから、さっさと寝巻きに着替えてベッドで寝ろ!

 女の子を床に寝かせたなんて知れてみろ、末代までの恥だぜ!」


「他にバレる訳ないじゃん!そんなこと誰も言わないよ。

 それと、何だよ、さっきから女の子女の子って。私は元は男だよ、オッサンだよ。だから気を(つか)わなくていいって!」


「いーや、ダメだ!

 そうだ、これは雇用主としての命令だ。マイカ、お前がベッドで寝ろ!」


「この、ブラック雇用主!」


 結局押し切られ、マイカがベッドで、ハンデルが床で眠ることとなった。


「…ん…便所…」


 夜中にハンデルが目を覚ました。


 (…あれ…?灯りを消している筈なのに、なんか部屋が明るい。)


 身を起こしたハンデルが室内を見渡すと、マイカが眠っているベッドの方角が明るい。

 ハンデルがそぉっとベッドに近づくと、マイカ自身が光を放っていた。


 (な…?マイカ、マイカの身体が光ってる!?どういうことだ?)


 ハンデルはベッドに上がり、マイカの寝姿をマジマジと眺めた。


 (マイカの身体の…身体の何処が光っているのだろう?)


 ハンデルは掛け布団の端を(まく)り上げ、中を覗きこんだ。


 (何てこった。身体の何処が、ではなくて、マイカの身体全体が光ってやがる。

 よく見たら、髪すらも光っている…

 …しかし…この白い光を見ていたら、何だか心身の疲れが取れていく感じがする…

(いや)されるというか…ああ、力が抜けていく……)


「バタッ!」


 ハンデルは倒れるようにベッドに横たわり、そのまま眠ってしまった。


「チュンチュン、チュンチュン、チチチチ…」


 外から小鳥の(さえ)ずる声が聞こえ、カーテン越しに光が部屋の中に差し込んできた。


「うーん…朝か…」


 マイカが目を覚ますと、同じベッドの上で、こちらに顔を向けて眠っているハンデルの姿が目に入ってきた。


「え?えっ!?フォオオオオオオ!!」


 大声で叫んで、マイカはベッドから飛び降りた。


「…あ…あ、あのまま眠っちまったのか?俺…

 あっ、お早う、マイカ。」


「お、おおお、お早うじゃないよ!ハンデル!

 アンタ、まさか私が眠っていたのをいいことに…」


「…え?いや、いやいや、待て!違う!それは誤解だ!!」


「…信じていたのに…この、ド外道がぁーっ!!」


 マイカは大きな枕でハンデルをぶん殴り始めた。


「だ、だから違うって!(いて)っ、話を、話を聞けって!(いて)っ。」


 ハンデルの必死の説明で誤解は解けたが


「光っていた?私の身体が?」


「ああ、不思議な感じの白い光だった。

 その光を見ていたら、何だか心身が癒されたっていうか、全身の力が抜けていって急に眠くなっちまったんだ。本当だぜ!」


「ああ…もう判ったから、嘘ついてないの。」


「それで、そのままずっと眠っていた訳だが、本当に疲れが全部取れちまってる!全く疲れが残ってないぜ。」


「ふーん…でも、何で私の身体が光っていたんだろう?

 エルフって、身体が光るもんなの?」


「いいや、エルフは光るもんだなんて、そんな話は聞いたことがないな。

 もしかして、これはお前さんが持ち合わせている属性なんじゃないかな?」


「属性?…何なのそれ?」


「ああ、火の属性とか風の属性とか、土の属性とか。人は皆、それぞれ属性を持ち合わせているものらしいんだが、普通の人間は、それが弱いもんだから、中々、気付くことが出来ないのさ。

 でも(まれ)に、その持ち合わせている属性が強い人がいて、そういう人は、その属性を生かした魔法が使えるようになるらしいんだ。」


「属性を生かした魔法…?」


「お前さんには、もしかして強い光の属性があるんじゃないか?光の魔法が使えるかもよ。」


「光の魔法…なあ、魔法って、どうやったら使えるようになるんだ?」


「そんなこと、魔法が使えない俺に聞くなよ。ってのは冗談で、一般的には、魔法を使えるようになるためには、魔法が使える人から教えを受けるとか、魔法の使い方を記した書物、魔導書ってのを読んで覚えるって話だけど。」


「ふーん…でも、それだと、初めに魔法を使えるようになった人は、どうやって魔法を覚えたんだろう?」


「うーん…」


 マイカとハンデルが精算を済ませようと、宿屋一階のフロントまで降りてきたところ


「いやぁ、ゆうべはお楽しみでしたね。

 そういえば、今朝も、何やら部屋が揺れている振動が伝わってきましたよ。

 随分とお励みになられましたなあ。」


と、とんでもない事を言ってきた。


「違います!!」

「違う!!」


 マイカとハンデルは大声で否定したが、宿屋の主人はニヤニヤとした顔を崩さず、どうやら二人の言葉を信じてはいないみたいだ。


「アンタのせいで変な誤解を受けたではないか!ハンデル!!」


「お前さんが枕を持って大暴れしたからだろうが!マイカ!!」


 馬車に戻ってきても、まだ言い争いを続けている二人を、ケルンとブラムが心配そうに見ていた。


               第30話(終)


※エルデカ捜査メモ㉚


 この世界において、魔法が存在するとの事実自体は大多数の人の知るところであるが、実際に使える者は非常に少ない。

 まず、持ち合わせている属性〈火の属性…風の属性…土の属性…光の属性…等々〉が非常に強くなくてはならず、また、強い属性を持ち合わせていたとしても、魔法使いとしての素質がなければ、魔法を使えるようにはならない。

 しかも、せっかく魔法を使えるようになったのに、その魔法が、全くモノの役に立たないようなものだったりもする。


 


 

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