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第25話『足止め』

登場人物


◎舞原 彰(まいはら あきら:アキラ)

 男性 59歳

 身長180cm超 バキバキの筋肉質 スキンヘッド まつ毛の長い、キラキラした瞳の女性のような目

 定年間近の某県警刑事

 剣道七段(練士)柔道五段

 逮捕術上級(全国大会準優勝の経験あり)

 雑学好きのうんちく親父

 涙もろく人情派

 素人童貞

 殉職後、異世界にエルフの美少女に転生


◎マイカ(アキラ)

 年齢16~18歳くらいの見た目

 白金色の長い髪

 緑色の瞳

 先の尖った耳

 巨乳

のエルフ美少女

 舞原彰の転生後の姿

 現在、異世界を彷徨い中


◎ケルン

 モンスターであるケルベロスの子(♂)

 3つの頭、尻尾は1本

 中央の頭に他のケルベロスには無い、赤い尖った角が生えている。

 火を吹く

 甘いものが好き


◎ハンデル

 男性 30歳

 身長180cm強 細身の引き締まった体型

 茶色くせ毛短髪 茶色の瞳

 旅の行商人 剣の達人

 街道筋の脅威となるモンスターや盗賊などの退治を請け負う「闘商」としても活動する。

 割りと二枚目


◎ノーラ

 女性 10歳

 圧政下にあるコロネル男爵領クライン村に住む少女

 身長130cm弱 痩せ型

 茶色い髪のオカッパ

 青い瞳

 厳しい状況下に置かれながらも夢を諦めない、明るく活発な少女


◎コロネル男爵

 男性 44歳

 帝国創立以来の名門貴族の当主

 現当主で8代目

 領民に重税を課し、圧政を敷くクソ野郎


◎セバスティアーン

 男性 61歳

 身長195cmの大柄

 先代から仕える、コロネル男爵家の執事


◎マティアス

 男性 21歳

 赤毛の短髪 灰色の瞳

 身長約180cm ガッチリ型

 ウェイデン侯爵領南端の街グレンス衛兵隊の一員

 4人のリーダー格で良識家


◎ニールス

 男性 19歳

 亜麻色の短髪 黒い瞳

 身長約175cm 中肉

 グレンス衛兵隊の一員

 やや軟派な性格だが、気の良い優しい青年


◎レオン

 男性 20歳

 金色の短髪 青い瞳 割れた顎

 身長約185cm ゴリマッチョ

 グレンス衛兵隊の一員

 筋肉バカ 性格が良い


◎レクス

 男性 18歳

 金色の短髪 青い瞳 丸顔 頬にそばかす

 身長190cm超 デップリ体型

 グレンス衛兵隊の一員 レフィの弟

 少しトロそうに見えるが、素直な良い性格の持主

「ふぃーっ、快酔、快酔!」


 マイカとケルンは行商人組合(ギルド)インハング支部の建物内の一室でベッドに横たわっていた。組合員ならば自由に寝泊り出来るらしい。

 ハンデルは支部長(サブマスター)と別室で何やら話しているようだ。


 (しかし、気分の良い連中だったな…あの連中が仲間だということだけでも、ハンデルの人となりが判るようだ…

 やっぱり、信じて正解だったようだな。)


 朝起きて仕度(したく)が済み次第、帝都へ向けて出発する予定のマイカ達だったが、一時的に帝都への街道筋が通行止めになるという。

 帝都から南方へ派遣されていた近衛騎士団の通過待ちをするためで、朝早く、このインハングの街に通達があり、近衛騎士団の一隊がインハングを通過するまで、あと2日ほどかかるらしく、その間、通過待ちをしなければならない。


「2日間足止めか…しゃーない。帝都に伝令を飛ばして、その旨を伝えないと。」


 ハンデルは、報せを受けた当初は不機嫌そうにしていたが、今はもう吹っ切れたみたいで、サバサバとした感じでそう言った。


「帝都に誰か待ってるの?」


 マイカがハンデル尋ねたところ


「ああ、ウチの商会の仕入れ担当が既に帝都に着いている筈で、帝都に着いたならば直ぐにそいつが仕入れた品物で、また一儲けする筈だったんだが…」


 ハンデルはマイカの質問に答えながら細長い紙に文字を(したた)めている。覗いて見ると、それは到着が遅れる旨が書かれた手紙だった。

 ハンデルは既に鳥籠を用意していた。中には、昨日ハンデルが「ブラム」と呼んでいた大きな鳥が入っている。


「聞こうと思っていたんだけれど、この鳥は何て鳥?」


「ああ、スネル鳥って言うんだ。まあ、普通の鳥じゃなくてモンスターなんだけども頭が良くてな、古くから人間が飼い慣らすのに成功してるんだ。」


「ふーん…伝書鳩がわり?」


「ああ、そうさ。しかし、鳩と違うところは、こいつは何といってもモンスターだから、他の鳥に襲われることが無い。(タカ)(ワシ)よりも強いからな。」


「でも、同じような鳥型のモンスターには?例のモンホル鳥とか。アレ、この子よりも随分大きいし。」


「それも心配ないのさ。何故かっていうと、こいつは飛ぶ速度が凄く速い。(ハヤブサ)よりも、いや、空を飛ぶどんな生き物よりも速く飛べる。」


「ほおほお。それに頭も良いって?」


「ああ、鸚鵡(オウム)よりも賢いぜ。鸚鵡(オウム)なんかは教えた言葉をそのまましか話せないが、このスネル鳥は、ある程度の言葉ならば意味まで理解出来る。

 なあ、ブラム?」


「ソウダ!はんでる!

 ヨロシクナ!まいか!」


 ブラムは既にマイカの名も憶えており、予期せず名を呼ばれたマイカは少し驚いた表情となった。


「確かに、長所だらけなんだね、この子。」


「そうさ凄いだろ?人間が最も古い時代から益獣化させたモンスターの一種さ。」


「益獣モンスターって他にもいるの?…あ!ケルベロスは?ケルン頭いいよ。人の言葉を理解出来ているみたいだし。」


「うーん、益獣モンスターはいくつもいるが、ケルベロスは違うな。昨晩、酒場で誰かが言っていたように、不毛の地の入口で人を襲うからな。」


「それを聞いて思ったんだけれど、何か理由があるのかな?人を襲う理由が。

 だって、不毛の地に入ろうとした場合だけ向かってくるんだろう?」


「確かに。不毛の地から引き返せば、ケルベロスは追ってこないとも言うな。

 それに、ケルベロスが人を喰うなんてことも聞いたことが無い。」


「やっぱり何か理由があるんだよ。それが判れば、ケルベロスと人も仲良くなれるかもしれないよ。」


「そうかもな。でも今のままじゃ、やっぱりケルベロスは人を襲う害獣モンスターだと思われるままだろうな。」


 ハンデルはブラムを鳥籠から出し、その足に手紙をくくりつけた。


「帝都のヘルト商会本部まで頼む。」


「オウ!オレノイエダナ!」


「フフフッ、お前の家じゃねえよ。俺のだよ。」


 そのハンデルの言葉を待たず、ブラムは開け放たれた窓から飛び立った。

 なるほど速い!あっという間に姿が見えなくなった。


 朝に出発したブラムは、夕刻に入る前にハンデルの元へ帰ってきた。

 帝都からインハングに至るまでは、通常、馬車で2日ほどかかるらしく、ならばブラムは一体、時速何㎞で飛べるのだろう?

 

 ブラムの足には、ハンデルがくくりつけたのは違う、また別の手紙がくくりつけられており、開いて読んでみると、ハンデルからの申し伝えに「了解」の旨と、また、南方へ派遣されていたという近衛騎士団についても書かれていた。


 近衛騎士団が派遣されたのはコロネル男爵領だという。 

 ヘルト商会のハンデルの仲間が皇宮に仕える者から聞いたところによると、何やらコロネル男爵を急遽召還することとなり、男爵を迎えに行くために派遣されたのだという。

 「しかし」と、その手紙は続く。近衛騎士団が帝都を発したのは5日前であるが、その陣容たるや、近衛騎士団長が直率(じきそつ)する完全武装の数百騎という物々(ものもの)しいもので「迎えに行く、というより、討伐に向かう。」という方が相応(ふさわ)しい雰囲気であったという。

 近衛騎士団達はウェイデン侯爵領を通過する最短ルートでコロネル男爵領に向かったため、小領主領群を迂回していたマイカとハンデル達とは遭遇しなかったのだろう。


 (コロネル男爵領に、そんな大部隊が…

 クライン村の事件と、何か関係があるのかな?良くない事で無ければ良いのだけれど…)


 マイカは胸騒ぎがしてきた。


               第25話(終)


※エルデカ捜査メモ㉕


 帝国近衛騎士団は近衛(このえ)の名の通り、皇族護衛の任に当たる騎士達の部隊で、帝国最強部隊の一つである。

 部隊編成としては、1番隊から16番隊まであり、各隊それぞれ700~800騎ほどで構成され、総勢一万数千騎である。

 近衛騎士は世襲ではなく、厳しい選抜を勝ち抜いた者のみが任命される。

 現騎士団長は前任者の息子であるが、これも、単に他の騎士達よりも最も優れているためで、血筋やコネ等は一切介入していない。

 近衛騎士団が身に付ける装束は、武装、平服共に純白色で統一されている。

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