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ヒロインはどこへゆく?  作者: 瑚ノ果
12/20

炭酸飲料&温度計

この物語は… 以下同文でお願いします。

うーん、冷凍モノを保つのに、他に前世でやってたことは…

あー、ドライアイス!


しまった、氷じゃなくこっちで…、いや、どうかな。

ドライアイスって、発泡箱とかには入れてたけど、今回の容器は密閉されるから…

なんか炭酸飲料でバクハツとか条件によってはあったような…

ドライアイスを密閉容器にって、溶けて気化したら体積って増える?

それって、下手したら開けた途端… バーンッ?

洒落にならん… 結果的にセーフッ!


それに素手で触って火傷、はともかく、うっかり気化したの吸い込んだりとかは、注意事項説明してても理解してもらえるか怪しいしなぁ…

死人とか出ちゃうと気が咎めるし…


でもちょっと惜し… ん? あ! 炭酸飲料!

こっちならまあ。

んー、注意事項は… まあ、密閉容器に入れて常温で放置しない?

でもこっち、シャンパンとかはあったっけ。

似たようなモノと理解してもらえたら大丈夫だろ。


確か、冷やした飲料に二酸化炭素を溶け込ませればいいんだよね。

さっそくまた試してみよ~

ふふ、また儲けのネ・タ・が。


あ、ドライアイスも、作るだけ作れるか試してみよう。

そういえば、発泡スチロールは… これは作り方、分からない…

原料は… 石油か?


ドライアイスねえ。 たしか二酸化炭素を冷やして、気体から固体にするんだよね。

んー、二酸化炭素…

えーっと、呼吸した時に増えるはずだから… 普通の空気と、息した後の空気の違いを判別して…

水蒸気じゃないし、これかなあ… 

ちなみに火を入れると… あ、消えた。多分これ。


これと同じなのを集めて… よく知らないけど、全力で冷やしてみよう。

それと圧縮もするんだったか?


超低温冷却ー & 圧縮~ って、あれ? 

なかなか固体にならないなあ。液体にしか。 

失敗? それとも冷気か圧が足りなかった? とりあえずいったん止めてみ…? 

たら、なんかシュワッとした煙? とともに白い固まりに。


「え!? なんや?」

あ。 まあさっき煙とか出たしね…


「え? これ氷? さっきの煙、なんやのん?」

「あ、それうっかり素手で触ったりすると凍傷になったり、手とか貼り付いたり…」

はは、早速つつこうとしてたアキ、全力で回避した。


「なんでそんなもんを!」

「いや、氷よりはよく冷えるはずだから…。まあ、作れるかだけ実験を。

名前? うん、ドライアイスかな。 …なのかな?」


確認…  布越しでなら大丈夫だよね?

掴んでみると、冷たいし、えーっと、水に入れてみると… お、煙が。スモーク~♪

うん、確認できたからいいや。 溶けて気体にお戻り~


「え、消したん?」

「うーんまあ。これ、ちょっぴり(?)危険物だし。

多量に溶けたの吸い込むと、息が出来なくなったりねぇ…

いや、そこまでギョッとしなくても、火事で煙とか吸い込んだりしてもそうなるし。

この量だし、部屋も密閉されてないし、大丈夫。

まあ、大量に扱うときは、空気の入れ替えしないとダメかな」



 それはさておき、また別の実験を。


ジュース貰って来て~、あ、アキのお父さんお兄さんも付いて来た。

さっき二酸化炭素の集め方は習得したから… 

ジュースを冷やして~ 集めた気体を… 溶け込ませる? こんな感じかな?

 

 どれ。 あ、ちょっと シュワッ。


これもどうですか~。  いける? 売る? まいど~


えーっと、そのまま置いとくと、シュワッとしなくなりますからね。

冷却した飲み物に、売る時に溶け込ませるようにしたほうがいいかな。


とりあえず、二酸化炭素収集と、放出? 混合? の魔道具は作ってみた。

魔力チャージも、アイス作りのついでがあるから、改造凍結用の魔道具ともども、私がすればいいんじゃないかな。

他人でもできなくはないんだけど… 基本的に属性同じじゃないと効率は悪いんだよね。


他人の作った魔道具や補助具の使用も、単純だったり、癖? が近ければまだいいんだけど…

複雑になればなるほど、魔力ロスが出たり、効果ロスが出たり…


この場合、アキは風系統だから炭酸の魔道具は問題無く魔力チャージ出来るけど… 氷の方は私が100の魔力で出来ることを、110くらい注ぎ込まなきゃダメ。

ちなみに補助具だと、そんなに複雑なやつじゃないけど、炭酸の方でも効果ロスとして… 私だと100の成果が出るところ、90くらいかな。でも魔力も105くらいはかかる。氷だと、ロス80、魔力115くらい?


もっと複雑なやつだと、最終的に得られる効果はまあ、推して知るべし…

魔力バッテリーみたいなのもあるんだけどね。ただそれも、作るのに特殊な魔道具通さなきゃいけないから…お値段それなり。

でも、ナーニワならある程度は確保できそうだけど。


だから、一番良いのは作った本人がその後も引き受けることなんだよね。

まあこれはそもそもの必要魔力量があんまり多くないから、ロス覚悟で他人にチャージとかさせるのも可能だけど… ニワトリさんへのエサとして話が来そうな気が。


ということで。今後の収入にもご期待です。



グラントさんも休憩に入って、アキのお父さんたちに、出来上がった物の説明とかしてるんだけど…


あ、ちょっと気になることが。

そういや、えーっと、液体なのに金属みたいなのってあります? ある!(水銀!?)


少々オネガイが…。

それをガラスみたいに透明で、熱や冷気によって壊れず、温度は伝える物の中に包み込んだのを作ってもらえませんかね。


よく分からない…?

んー、百聞は一見に… えっと、さっきの炭酸用のジュースの残りを…

これを氷柱で包み込んで~ まあこんな感じ?

サイズはバット並みだけど… まあ、説明しやすくていいか…


こんなの作ってどうするのって?


うん、私の知ってる物だと、その金属、温度によって量が増えたり減ったりするんですよ。

ほら、周囲の気温が上がると、こんな… こんなふうに~

(水魔法で~ 中身よ、上昇せよ~)

で、気温が下がると、下がる~ (下降~)


で、例えば、中身がこれくらい増えた時と(上昇~)、これくらい(下降~)の時の温度の湯でお茶を入れますよね。

こちらの方が美味しければ、それからはその量の温度で入れればいいですよね。

アイスでも、美味しく出来た時の冷やし方で凍らせれば、美味しく作りやすいですよね。

普通に過ごす分にも、ここまでの量の時に風邪を引きやすいとか、分かるかもしれませんし。


あ、いずれ目盛りは統一したいですよね。


分かりやすい基準だと、水が凍り出すところや、お湯が蒸発するところですかね。

その二か所を基準に、その間を区切っていって… いずれ目盛を上下に伸ばして、それより高い温度や低い温度も計れるようにしたいですね。


で、いずれ、一部の温度帯だけを細かく計る物を作ったり、小型化したりも。


アイス作りの時だと、水が凍リ始める温度を基準に、もっと低い温度までですよね。

気候の参考だと、下は凍り始めるくらいで、上は… お湯が蒸気を出し始める半分くらいまででいいんじゃあ。装飾つけてインテリアも兼ねれば面白そうですよね。

鍛冶で使うのなら、お湯が沸くあたりからもっと上ですかね。金属が溶けるくらいまでですか?

もっとも、その金属を包み込むものが、そんな状況でも壊れない物じゃないといけませんけど。

ちなみにガラスだとどこまでいけるんですかね?


 ん? 作れたらナーニワで売っても? 歓迎ですよ。

でも、出来たら私にも下さい。タダで。 ちょっと使いたいことが…



じゃあ、そんな感じで温度計試作よろし… え? 面白そう?

グラントさんが温度計作ってくれるの? 真空容器やかき氷器は?

あ~、氷削る刃物以外は他の人でも大丈夫だから、コレ見本に大量生産させる?


作ってくれるのは嬉しいですけど、急ぎまんせんからね。



ところで、そういった変わり種の金属とかって他にある?


へえ、温度によって伸び縮みする金属とか? そういったのは何に使うの?

ああ、調理器具? 火にかけると大きくなって、冷めると小さく。ほー、それは便利そうね。


うーん、形状記憶とか衝撃吸収とかは? 

さっきの、温度で伸び縮みする金属は、そのままの形で大きさだけ変わる。

だから、野営での鍋やフライパンとかに使われる、と。 まあそうか。

衝撃吸収は生物由来が多い。モンスターの甲殻とか。ふーん。


うん、とりあえず今はそんなところで。

また何か思いついたらお願いしたり、見せてもらったりしたいけど。


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