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第87話 日いづる神の国 終了

◆ アズマ 山奥 3日目 ◆


 結局、村人達は苦労して開拓した村を捨てるという選択を選んだ。もしかしたら、村人達には何の危害も加えられないかもしれない。でも来た時からわかっていたように、この国は異常だ。あの人達なら、ダイガミ様への不敬で追われるボク達をかくまったという事で本当に皆殺しにしかねない。

 更に山奥に開拓という名目で押し込められた人達が殺されたところで、誰も気づきすらしない。それどころか、もう死んでいるとさえ思われていても不思議じゃない。だから殺される可能性は十分にあると最終的に判断したのはあの若い男の人、エイキチだ。村人達64人、そしてボク達は今こうして山を抜けようとしている。


「前にここに連れてこられる時に使った道はダメだ、奴らならとっくに抑えているだろうよ」


 という事であえて人が寄りつかないような険しいルートを選んでいる。幸い、同行してくれているダイガミ様のおかげで最短で山を抜けられるルートを歩いていられた。

 でもダイガミ山とは違って、当然山道なんてない。木、木、草、草、熊。大勢の村人を抱えていた所で熊なんか問題じゃない。邪魔なら遠くにでも放り投げればいい。虫に関してもロエルの防御魔法で完全に防げる。これにもっと早く気づいていればよかったと2人で後悔したところだ。

 問題はこの生い茂る草木だ。歩きやすいようにボクが斬り開きながら進んで、その後を並んだ村人達がついてくる。そして一番後ろにはロエルがいる。山狩りをしているというアズマのサムライ達、そして鬼神衆に極力見つからないようにするのが最優先だ。


「我の力が完全ならばこんな苦労はかけなかったのだがな」


 なんか責められているような気がしないでもない。この狐の神様は今は普通の大きさの白い狐だ。大半の力を失っているとはいえ、国全体を見渡せる千里眼のおかげでサムライ達のある程度の位置は掴めているらしい。更に念には念を入れてボク達が前後を護衛している。

 見つかった所で倒せばいいとボクは言ったのだけど、万が一大声で仲間でも呼ばれたらそれだけでリスクが上がる。何せ今は戦う力のない村人がいる。当然だけど一人として死なせるわけにはいかないし、中には体力のない子供やお年寄りもいるから、注意するのは何も山道とサムライ達だけじゃない。この人達に負担をかけないようにするのもかなり大変だ。

 ボク達があの村に来る前にあった大きな崖、あればかりはどうしようもない。地道にボクが村人を一人ずつ上まで運ぶ。時間をかければ越えられるけど、もたもたしていたら見つかってしまうのであまり無茶な地形の場所は避けるようにしている。


「持ってきたありったけの食料はどこまで持つかねぇ……」


 コノカのお母さんが心配する気持ちもわかる。村人への負担を減らすためにボクがまとめて風呂敷に包んで担いでいるこの食料もさほど多くはない。村人全員で分け合っても、数日程度しか持たないという。


「ダイガミ様がいるんだし、サムライ達も攻撃しないんじゃないかな」

「この老いた珍しいだけの白い狐を見て、奴らが信じるのならばな。物の怪呼ばわりされて追い回されるのが関の山だろう」

「ダイガミ様、ダイガミ様とうるさいくらい信じているのに変な話だなぁ」

「自分達に都合のつかない事を信じないのが人間だ」


 そう言ってダイガミ様は枝から枝へと器用に飛び乗って移動している。確かにこうして見ると、喋らなければただの白い狐だ。


「日も沈んできた。今日はここで終わりだ」


 3日で結構進んだとは思うけど、まだ山を下りるには2日程かかるとダイガミ様は言う。アズマを知り尽くしているダイガミ様がそういうんだから間違いないんだと思う。

 夜はもちろん野宿だ。ボクは慣れてるし、どこでも寝られるしその間に何かが襲ってきてもすぐ起きられるけど村人達はそうじゃない。森をある程度切り開いて寝られるスペースを確保してあげないといけない。

 あまりこの強行軍を長引かせると体力のない子供や年寄りに負担がかかると口をすっぱくしてダイガミ様も言う。実際、何人かは弱り始めているし、ロエルの回復魔法と弱ったダイガミ様だけじゃ完全にはカバーしきれない。

 皆が寝静まってもボクが見張りを続ける事にしている。山狩りをしているというサムライ達もまだ浅いところまでしか進んでいないそうなので、この分だと無事に抜けられそう。


「リュアさん、リュアさん……」

「ナノカ、まだ起きてたの? 寝ないとダメだよ」

「あのね、私ね。2人から話を聞いてアバンガルド王国に行ってみたくなっちゃった」

「ほ、本当に? 今、安全なところといったらあの王国周辺くらいしかないから、そうでなくても向かわなくちゃいけないけど……」

「私達、そこで商売するの。また畑は耕せばいいし、あちらの気候はわからないけど、絶対にいい野菜を作ってみせる」

「……いいな。夢が叶うようボクも協力するね」

「へへ、ありがと……」


 それだけ言ってナノカは藁に包まって寝息をたて始めた。

 静かな夜に何かわからない虫の鳴き声。この森のような平和をすぐにでも村人達に提供してあげたいと心から願った。


◆ アズマ 山奥 4日目 ◆


「ふむ、ここからなら西から下れるか」


 道案内をしているダイガミ様の後をついていくボク達。ダイガミ様は飄々と木々をくぐり抜けていく。ボクはひたすら道を作り、ロエルはファイアロッドを握り締めて周囲をうかがっている。もしサムライ達に襲われたら容赦なくあれを使うんだろうか。今のロエルの魔力なら間違いなく一撃で焼き殺してしまうんだけど、そこまで考えているんだろうか。


「まだかね。さすがにくたびれてきたよ……」

「おじいちゃん、おんぶしてあげる」


 音を上げ始めた村人をフォローするロエル。ファイアロッドをしまってお年寄りをおんぶしながら歩く。農作業で多少は鍛えられてはいるけど、これだけ何日も山道を歩けば普通の人ならへばって当然だ。


「思ったより、早く出られるぞ」


 ダイガミ様が頭を向けた遥か先は木々が少なく、そこからは山道じゃなくなっていて拓けている。つまりあそこが山の出口か。あそこまで全員で歩くにはまだ時間がかかりそうだけど、山さえ抜ければこっちのものだ。

 後の問題はツキバ港で船に乗り込めるかどうか。ダイガミ様によれば、あっちはまだ村人は山奥にいると思っているみたいなのでボク達さえ姿を大っぴらに見せなければ何とかなるかもしれないらしい。


「いざとなれば我の神通力で船員をたぶらかす」


 何を言っているのかわからないけど、とにかくその心配はないみたい。本当に心強い。守り神にここまでしてもらえるなんて、思ってもみなかった。


「あと少しの辛抱だよ、コノカちゃん、ナノカちゃん」

「心配しなくても平気だよ。リュアさんが守ってくれるし……。ダイガミ様も倒しちゃうくらい強いんでしょ?」

「え、いやぁそれほどでも……」


 頼られるのは案外、悪くない。熊に襲われた時に片手で遠くに放り投げた時は歓声どころか、どよめきすら起こって引かれちゃったけど今では皆、頼ってくれる。


「山を抜けたぞ。ここからが正念場だ」


 そこからはまた少し段差になっていたので一人ずつ降ろしてあげた。その先には遠くにポツンと見えるツキバ港。これからあそこからアバンガルド王国に向かう事になっている。村人達が山奥に押し込められたのはずいぶん昔だし、まず誰も顔なんてわからないからその点は心配ないとダイガミ様は言ってくれた。それに大人数から少しだけ分散すれば港を歩いていても不審に思われない。

 アバンガルド行きの船がすでに出港していても、ダイガミ様が何とかしてくれる。


「なに、守り神として当然の事をしているまでだ」


 戦う前からは想像もできないほど、清々しい守り神だ。今は白い狐だけど、早く元の力を取り戻してほしい。


◆ アズマ ツキバ港 船上 ◆


 全員が船に乗り込み、陸から少しだけ離れる事で無事に航海に出られたと全員で喜びを分かち合っていた時にそれは起こった。近くに停泊してあった船の上にずらりと並べられた鉄の筒。それは全部こちらに向けられている。それどころか海の上には何隻もの船がこちらの船を取り囲んでいる。

 何も知らない乗船員が船上からあちらの船に向かってこの状況について口々に叫び訪ねるほど、パニックに陥っている。


「どこへ向かうつもりだ?」


 その中の一隻の船の先頭に立つ数人の影。待ち構えていたのは鬼神衆だった。それから船から顔を出す弓を持ったサムライ達。

 ダイガミ様がいながら、気づいていなかったんだろうか。ぐるりと囲まれている形なので、全方位から弓矢を撃たれたら確実に村人達に当たる。それどころかあの鉄の筒は多分、何かを打ち出すものに違いない。威力はわからないけど、一斉に撃たれたらこの船が沈みかねない。普通に考えれば絶望的な状況だ。


「なるほど、港の客船に扮して待ち伏せしていたか。このダイガミを欺くとはあっぱれ、褒めてやろう」


「狐が喋った?!」

「面妖な!」

「も、物の怪だ!」


 正面の船を見た時はあの鬼達が姿を現す前まで、他の国から遥々やってきたのかななんてコノカ達がはしゃいでいたほどだ。それがまさかあんな物騒な奴らが乗っていたなんて。


「我はダイガミ。この国の守り神ぞ」

「皆の者、惑わされるな! おのれ、物の怪の分際でダイガミ様の名を騙るとはッ!」


 ダイガミ様が言った通りの反応だ。誰もこの白い狐をダイガミ様だと思っていない。サムライ達の弓の照準がより厳しくなった。そういえば神社に狐の石像があったっけ。でもそれなのにこの状況。

 ダイガミ様もやれやれとでも言いたそうに首を振っている。元の大きさに戻れば信用してくれるだろうか。


「お、おい。あれ……」


 村人の一人が指した先には鬼達の中に見た事がない鬼の仮面をしている人がいた。赤と青、黄色はすでに知っているけど黒いお面は何だろう。


「鬼神衆の頭、闇鬼(あんき)……」


 正面の船の先頭に立つ赤鬼と青鬼、黄鬼。その3人の背後で腕を組んで立つ闇鬼。堂々たる態度だ。言われなくてもあいつがボスなのはわかる。何せ全身から放たれる殺気だけで、この村人達を恐怖で釘付けにするほどだ。青ざめた村人達は誰もがあの闇鬼から目を逸らして歯の根が合わずに音を立てている。

 あの3人とは比べ物にならないほど強い。そしてその視線は真っ直ぐにボクを捉えている。


「……下らん問答をするつもりはない。一度しか言わん。大人しく縄につくか、ここで死ぬか。選べ」


 闇鬼の野太い声で並べられる一語一句がまるで村人にとっては地獄からの誘いに聴こえるのか、敏感に反応した村人の一人がついに頭を抱えてしゃがみこんでしまった。


「全方位からの大砲を浴びせれば船は海の藻屑となる。逃げ場はない」


 だからこの状況を狙ったのか。確かに陸地よりも追い込むには最適な状況だ。ボクだけならともかく、村人達を抱えていてはちょっと考えなきゃダメかもしれない。下手な事をすれば誰かが死ぬ。ここからソニックリッパーをあの船達に撃てば簡単に沈められるけど、さすがに死人は出したくない。


「これ以上の沈黙は死と解釈する、選べ」

「……あれは?」


 赤鬼が見た右前方には3隻の船が迫っていた。この客船とはまた違った、帆に猫か何かの横顔のシルエットが描かれた船。それらが横一列に並走してくる。


「何だ……いや、まさかあれは!」


 鬼達がボク達からあちらに向き直った。サムライ達はもちろん、この海の上にいる全員がそれに注目する。3隻の船が鬼達が乗る船の右側に停止した。船の上にいるのは全員が女の人だ。背格好や年齢は様々で色黒から色白、そして頭にはバンダナを巻きつけている。

 そしてその先頭にいる人には見覚えがある。闘技大会でボクと戦ったあのたくましい女性、アマネさんだ。


「あー! 聴こえるかい? こちら女豹団! あたい達は今から囲まれているそこの客船を保護する!

邪魔をしたり、その船に危害を加えたら敵対行動とみなして攻撃に移るからね!」


「女豹団……百帝女傑アマネか。またぬけぬけと」

「アバンガルドの犬が……」


 あの鬼達はアマネさんを知っているんだろうか。それよりこんなところで会うなんて思ってもみなかった。


「女盗賊ごときが我がアズマの船団に楯突くか」

「盗賊なんて人聞きの悪い事を言わないでくれよ。義賊と言っておくれ。それより答えを聞いていないんだけど?」

「問うまでもない……全船団、客船を砲撃せよッ!」


【ロエルはティンクルバリアを唱えた! 船全体が光に包まれる!】


 爆発音のようなものを立てて一斉に放たれた黒い鉄の玉が客船に命中する事はなかった。ロエルのティンクルバリア、物理衝撃を極端に緩和する上級魔法だ。もちろん、レインボーバリアと同じで完全には遮断できないけどあの程度なら問題なく防げる。

 黒い玉はティンクルバリアに激突し、役割を終えて海に落下する。


「リュアちゃん、今のうちに!」

「船底を狙いな、リュア! 船が沈めば、鎧を脱ぎ捨てて泳いで逃げるさ!」


 アマネさんが来てくれて助かった。そういう事なら遠慮はしない。相手は全部で6隻、もちろんあの鬼が乗る船も入っている。


【リュアはソニックリッパーを放った!】


 もちろん、ここで手加減を間違えば船ごと大破しかねない。ソニックスピアと違ってこっちは連発が可能だから、6隻程度なら余裕だ。破裂音と共にすべての船底が破壊され、すぐに傾き始めた。


「う、うおぉぉぉ! 何が起こった?!」

「船底が損傷! だ、脱出するべきかと!」

「し、沈むぅぅ!」


 あちらこちらの船がパニック状態だ。ほとんどはまとまって小船で脱出しているけど、そのまま溺れている人もいる。


「ア、アマネさん! あの人、溺れてるけど?!」

「知らないね! 泳げないくせに海に出るほうが悪いのさ!」

「あれじゃ死んじゃうよ!」

「……あんた、そんなに敵が心配かい?」

「殺す必要なんてないでしょ!」


 遠くの船でアマネさんが舌打ちしたような気がした。なんだよ、そっちがやれっていったくせに。アマネさんのせいで人殺しになるところなんだぞ。


「た、助け……おわっ!」


 溺れていた何人かが海から引き上げられ、宙釣り状態になる。もちろん何かがその人達を掴んでいるわけじゃない。空中で手足をばたつかせながらも、ゆっくりと全員が次々と小船に降ろされた。

 ボクとロエル以外の全員がその様子に驚きを隠せない。ちょっと前のボクなら皆と同じ反応をしていた。でもこんな事が出来る人、いや神が一人だけいる。

 上を向くとダイガミ様が空中に浮いてボク達全体を見下ろしていた。


「我はダイガミ。双方、武器を納めよ。これ以上の争いは許さぬ」


 その重々しい言葉は口から出ているんじゃない。あの時と同じく、頭の中に響いている。力が完全に戻っていないと言っていたけど、あの様子だとほとんど戻っているのかな。でもさっきまではそんな感じじゃなかった。まさかたった数分の間で回復したのか。

 空中でダイガミ様が光に包まれ、いかにも神様らしい姿だ。そしてこの状況。なるほど、なんとなくわかったかもしれない。


「ま、まさか……本物のダイガミ様?」

「武器を収めよ。あの者達に危害を加えてはならぬ」

「おぉダイガミ様……守ってくださった上にこうして姿を現していただけるとは!」

「なんと神々しいお姿だ……」


 一斉にサムライ達が武器を納めて手を合わせる。すごい、もうあの人達はボク達なんかに関心がない。すっかり目の前に現れたダイガミ様に夢中だ。


「あの者達は我が認めた、いわば神の子。何かあればたちまち神罰が下るぞ」

「そ、そうとは知らずに申し訳ありません!」


 サムライ達が港を目指して小船を漕いでいく。ところで神の子って何だろう、少なくともボクは神様の子供じゃないんだけど。


「なんとかも方便、とやらだ」


 脳内に響く神の声がボクの疑問に答えた。つまりデタラメだ。この神様、実は思ったほど神様じゃないんじゃないか。


「さて、これからはより奮起せねば。主らも達者でな」


そういってダイガミ様はサムライ達を追いかけるように空中でお座りした姿勢のまま、移動した。なんだか神々しいというよりあれじゃ不気味だ。


「すごいよねぇ……普通、あんなの信用しないよ。それなのに全員が拝んでる」

「でもなんでいきなりダイガミ様の力が戻ったんだろ? ボク達を騙したのかな」

「多分、あれくらいは初めからできたんだと思う。でもさっきみたいに普通に正体を明かしても信じない、それなら今みたいに溺れているところを助けてあげればいいんだよ。

この国の人達はただでさえ都合のいい事悪い事、全部ダイガミ様に押し付けてるんだから」

「な、なるほど……」


 サムライ達は港を目指しながらも、ダイガミ様の言葉を熱心に聞いている。あの様子からして、もうアズマのサムライ達はボク達を追ってこないだろう。どうなるかと思ったけどこれなら安心だ。


「おーい! あんた達、積もる話もあるだろうし一度合流しないかい?」


 アマネさんの船がこちらに接近してきた。さっきの件はちょっと腹立つけど、ここはそうしたほうがいいか。ようやく、村人達を安心させてあげられそうだ。


「……おまえ達もあっちいけばいいのに」


 いや、まだだ。目の前に本物のダイガミ様が現れたのにも関わらず、その言葉すら無視してさっきからずっと殺気をむけてくるあいつら。それより驚いたのは4人とも、海の上に立っているところだ。揺れ動く波をものともしないで、そこが陸地かのように平然としている。


「……いいよ。そんなにボクと戦いたいなら相手をしてやる。でも村人達に危害を加えるようなら」


 殺すよ、とだけ付け加えた。精一杯脅かしたはずなのにまったく動じてない。とくに闇鬼、なんでわからないんだ。おまえじゃボクには勝てない。戦う前からそんなのもわかってない時点で、その程度なんだよ。いい加減にしろ。


「すぐ終わらせるから満足したら帰ってよ」


 そしてボクはゆっくりと4人の鬼を見据えた。


◆ シンレポート ◆


しん! れぽっ!


しん! れぽっ!


しんとは! かみにあらず!

かみとは! じつはたおせるものなり!


いや かみなど しょせんは まおうさまのあしもとにも およばない

たおされてるじてんで だんじて かみじゃない

そうでないと あのゆめが げんじつということになるのです

りゅあのくそが かみをひかりごとひきさいて しとめた ゆめ

ゆめは ゆめなので じゃくてんは かかない


いやでも いちおう こっそり

りゅあのじゃくてん わるくちが へたくそ ばーか


かみのくに あずま

だいがみが じつざいするなら きっと まおうさまよりも

いや あれは ゆめだから じつざいしないけど


なんか きょうのれぽは だめだめなのです

あずまといえば きつねうどん おいしいのです ちゅるちゅるー

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