第63話 ウィザードキングダム 終了
◆ ウィザードキングダム城 王の間 ◆
空気が張り詰めていた。まず王様と宰相、そしてその人達を守るように護衛の兵士が並ぶ。ボク達は通路に並んで立っている兵士達に挟まれている。相変わらず厳しい顔つきの王様に初めて見る王妃様。火術隊の隊長を始めとして各隊長も含めて、かなりの大人数だ。
中でもテッカーという人は雷術隊の隊長でボクの戦いを目の当たりにしていたらしく、一夜明けて真っ先にお礼を言ってくれた。ほとんど残っていないゴーレムの残骸の回収、そして負傷者数や死者数の把握など、あれからほとんど寝ていないらしい。残った兵士は1400人程度らしく、雷術隊だけでも半分以上の死者が出ている。冒険者で生き残っているのはBランクの人達が少々、他は全滅している。
それでも負傷者の大半が助かったのはロエルや残ったヒーラーとプリースト達のおかげだ。中でも体の一部が欠けている人の痛みを和らげて、命まで救ったロエルの活躍は一目置かれている。Aランク程度の実力はあるらしく、まだBランクだと言ったときに蒼白の表情が並んで複雑な気分だったらしい。単純に驚かれているというだけじゃないと困った様子だった。
「コホン……まずは国の危機を救っていただき感謝する」
脱走した事をネチネチ言われるか、最悪また牢屋に入れられるんじゃないかと思ったけど安心した。それについては扉を少し破壊する程度だったのに、思いっきり吹き飛んで破片だらけにしてしまった事も謝らないといけない。でも、見張りの人達には攻撃しなかった。警告を無視して突進したら魔法を放ってきたけど全然問題なかったし、まったく効いていないボク達を見逃すようにして結局は道をあけてくれたようなものだった。
その後はロエルをおんぶして、国中の門を回ってゴーレム退治をしたわけだけど。ハスト様は東の門に先に行くといって、そのまま消えちゃったから心配だった。まさかあんな事になってるなんて。
「しかし、それとこれとは別だ。脱獄の件については見逃せん」
「おまえさん、まだそんな事を……」
「ハスト様は黙っていて下さい。それよりもまだ療養されていたほうがいいのでは?」
見逃してくれてなかった。なんとか回復したハスト様にまで辛く当たって、何なんだこの王様は。隣のロエルも明らかにムッとした顔をしている。ロエルだってほとんど寝ないで、怪我人の回復に専念していたのに。
ボク達は別に何かがほしくて、そうしたんじゃない。でも、だからといって恩を仇で返される筋合いはない。トルッポやラーシュの故郷が、多くの人達が危険に曝されているのを見過ごせなかっただけだ。
「陛下、この者達の活躍は私、テッカーがしかと目に焼き付けております。
どうかお見逃しいただけないでしょうか」
「ファイアレインを指示したのは火術隊の隊長である私です。不法入国に直接手を貸したのは私一人です」
火術隊と雷術隊の隊長が口々に援護してくれる。地、水術隊の隊長も続いてくれた。この人達の部隊がゴーレムに押されかかっていたところをボクが助けたからだろうか。相手が王様でも怯まずに、皆頭を下げている。王様の隣に座っている王妃様は眉一つも動かさずにこの場を眺めている。でも、この王様と違って、優しそうな顔をしていた。
「ザジール、いや陛下。あなたはここにいる少女を本気で処罰できるとお考えか」
「突然何を改まって……」
「一国ですら手におえなかったゴーレムの集団を剣の一振りで一掃してしまうほどの者じゃ。
そんな相手に一体どんな罰を与えられるというのか」
「ぬ、そ、それはそうだが……まさか、抵抗するというのか?」
突然、不安そうな顔を見せた王様はボクを見て問いかけてきた。そんなの、今更言うまでもない。
「ボクにはやらなきゃいけない事がある」
ボクがそう言った途端、全員が瞬きすらしなくなった。
「これ以上、付き合ってられないよ」
「ッ! き、貴様ァ!」
ほんの少しの敵意のつもりだったけど、それはこの場を揺るがしてしまうほどのものだったらしい。綺麗に整列していた兵士達が突然、後ろに退いてバラけた。隊長達もよろめき、王様を護衛している兵士達は玉座の前に躍り出て、構える。でも、その手は微かに震えている。かろうじてボクに激昂した衛兵の人達ですら、その様だった。宰相の人に至っては、尻餅をついて壁際まで下がっている。もう下がりようがないのに、足で床を蹴ってまだ下がろうとしていた。
ボクはゆっくりと王様のところへ歩き出す。ロエルがボクの指を掴んで、くいくいと止めようとしている。
「そ、それ以上近づくんじゃない!」
「王様、報酬だとかそういうのはいらない。でも処罰はやめてほしい」
衛兵の二人がボクを牽制しようとするけど、そんなものはどうでもいい。魔法を使うなら使ってみろ。ボクは怒ってるんだぞ。
「陛下、もういいじゃろう。この辺りでお開きというわけにはいくまいか。
それとも、意地になって本気でこの少女と勝ち目のない戦争をするつもりか?」
「む、ムチャクチャだ貴様ら! ハスト様も一体どうされてしまったのか!」
「どうもしとらんよ。ただ、ありのままの事実を述べただけじゃ」
「だがしかし、ここで見逃しては示しがつかん……」
「ならば、戦争か?」
「う、くぅぅぅ! ええい! もう知らん!」
王様は勢いよく玉座から立ち上がって、護衛の二人を押しのけてどこかへ歩き去ってしまった。そして乱暴にドアを閉める音が聴こえる。いなくなっちゃったけど、これはどういう事なんだろうか。
「お開きね」
王妃様が初めて口を開いた。王様と同じくらいの歳なのかもしれないけど、あっちよりも綺麗でずっと若く見える。この人も魔法を使えるんだろうか。
「ごめんなさいね。あの人、うまくいかない事があるといつも自室に閉じこもるの。
先代が亡くなって幼いうちに王位についたせいもあるでしょうけど、どうにも子供みたいなところが抜け切れなくて」
「うむ。リュアにロエル、すまんの。ああなったのはワシのせいでもあるのじゃ。
幼少の頃に王位についたあの男には、それはそれは厳しく指導したものじゃ。先代とは比較にならない魔力を保有しておったので、余計に甘やかしてはならんと思った。
結果、責任感だけが先行して精神が育たぬうちに体だけが大きくなってしまったようでな……。
まぁ、おまえさん達にはどうでもいい話じゃったな。さて、下がろう」
どうでもいいと言われてしまえばそれまでだけど、あの王様も両親を失くしているという点だけがちょっと引っかかった。ボクの両親もこの世にいない。普通の子供は大きくなるまで、両親の元で育てられるのにボクやあの王様みたいな人間だっている。普通に育っていれば、ボクもあの王様もまた違っていたんだろうか。
「リュアちゃん、いこ?」
気がついたらロエルがボクの指を掴んで、催促している。そうだ。今のボクにはロエルがいる。それだけで幸せだと思わないと。
◆ ウィザードキングダム ハストの家 ◆
「ザジール……いや、陛下に代わって礼を言う。おまえさん達は救世主じゃ。
リュアはもちろんの事、ロエル。あれだけの負傷者を完治させたのは驚嘆に値する」
「あ、ありがとうございます」
「ふむ、そうじゃな。例の件で協力するとはいったが、それだけでは足りんくらいじゃのう。
おまえさん達はすぐに発つのか?」
「はい、Aランク昇級試験があるので……」
「あぁ、それなら心配ない。例年通りなら、あと三ヶ月は先じゃ。それより、外に出てみよ」
ハスト様に促されて、外に出ると柵を越えた段差の下に大勢の人達が集まっていた。道いっぱいに人がしきつめられたように、この家を見上げている。ボク達が顔を覗かせると一斉に歓声が上がる。そして妙に明るい音楽が見た事のない楽器から放たれて、耳の奥まで響いた。
「救世主だー!」
「この国を救ってくれてありがとう!」
「歓迎の祭りにぜひ来てください!」
なんかすごい事になっている。何千人、何万人いるのかわからないけど、全員がボク達を賞賛している。ゴーレムを倒した事で感謝されているのはわかったけど、なんでボクが倒したってわかったんだろう。東の門の時以外は全部、門の外で倒したから町に被害はなかったはず。
拍手喝采、無数の人々がボクを称えている。救世主、英雄、なんだかむず痒くなる言葉が飛び交う。
「ザジールの件で不愉快な思いをさせてしまったが、見ている連中もちゃんとおるんじゃよ」
のっそりと家から出てきたハスト様も、下に広がる人々を眺めた。
「おーい! これから、ねーちゃん達の歓迎のお祭りやるからさ! 降りてこいよー!」
下にいるラーシュが手を振っている。お祭り、アバンガルド祭みたいなものを今やるというんだろうか。こんなにも大勢の人達に感謝されたのは初めてだ。ボクはどうしていいかわからず、しばらくは数万人だかわからない人達を眺めるしかなかった。そして気がつくと涙が頬を流れていった。
「リュアちゃん、どうして泣いてるの?」
「あれ? へ、変だな。ボク、とうしちゃったんだろう」
うれし泣きというものだろうか、もしくはあの王様の後だからだろうか。ギルドの依頼で感謝された事は確かにあるけど、今回はあまりにその規模が違いすぎる。ボク自身、それを自覚できていないのかもしれない。この涙は、ボクを必要としてくれている人達が大勢いるからだ。そう思う事にした。
「あそこに食べ物がいっぱいあるよ! ささっ! いこっ!」
信じられない力でロエルがボクの手をとって、走り出した。転びそうになるボクを見てハスト様が笑った。
◆ ウィザードキングダム 城下町 広場 ◆
所狭しと大きいテーブルの上に並べられる料理、まだお昼前なのに酔っ払って踊り出す人達。アバンガルド祭とはかなり違いすぎて戸惑う。例えるならパブロのお店がこんな雰囲気だったと思う。炎魔法による調理実演ショーなど、この国でしか見られないものばかりだ。
中でもラーシュ対大人のウィザードやファイター数人の戦いはすごかった。観客さえどこに本物のラーシュがいるのかわからず、大量にいる偽者に惑わされていた。広範囲の魔法で決着を試みようとしたウィザードは真後ろにいるラーシュに大声を出されて腰を抜かした。
いつの間にとどよめく観衆だけど幻で翻弄して本物の魔法を織り交ぜて相殺しつつ、しのび足で近づくラーシュがボクには見えた。通常の魔法だけなら冒険者ランクでいうとC程度の実力しかない。でも得意の幻術と組み合わせる事で並みのウィザードの何倍もの実力がある。それがボクの感想だった。あのゴーレム相手だと、それが通用しないので涙目になっていたあの子の気持ちはわかる。
闘技大会でボクが戦ったバステよりも強いんじゃないか。これなら学校に通っていても退屈だなと納得した。
「バステさん? とんでもない! オレ、あの人の事尊敬してるよ!
オレなんか、攻撃魔法に頼る事多いけどさ。あの人はマジで一回も使わないんだぜ。
オレにも幻術だけで戦い通すと言い張る強さがあればなー」
何より知り合いだった事に驚いた。あの人に限った話じゃないけど、ウィザードには、この国出身の人の割合が多いらしい。トルッポみたいに修業の旅に出たりして、そのまま冒険者ランクを上げる人もいるとか。
「屋根から屋根への跳躍、かっこよかったわ!」
「なぁ、あの遠くにいるゴーレムをどうやって倒したんだ? 剣を振ったと思ったら、奴らが総崩れし出した時には何が起こったのかわからなかった」
「ソ、ソニックリッパーっていってね。こうシャッと振ったら、斬撃がスバッと当たるんだ」
老若男女、そしてあの戦いで生き残って休暇を与えられた兵士がボクのところへ集まってくる。残りの人達はまだ復旧作業なんかに追われているみたい。ボクやロエルも手伝おうと言ったんだけど、大勢に押し流されてこの祭りに止まらざるを得なかった。
「リュアちゃん、もっろこっちへぇ」
「うわぁ! ロ、ロエル! なんかお酒臭いけど?!」
「うみゅ」
完全に抱きつかれてしまった。それより、ボク達の歳でお酒を飲んでいいんだろうか。子供の頃、お父さんが飲んでいたお酒に手を出そうとしたら止められたのを覚えている。子供は飲んじゃダメだと漠然と思い込んでいたけど、実際はどのくらいになったら飲んでいいんだろう。
「リュア……」
「トルッポ、どうしたの?」
「その……」
「うん?」
「もっと強くなる……そしたらいつか……私と……」
トルッポはハスト様の前だとあんなに元気いっぱいだったのに、どうしてこうなっちゃうんだろう。あっちで上半身裸で踊りふけっているハスト様に聞いてみたいけど、なんかアレには近づきたくない。女の子を取り囲んでおおはしゃぎだし、今は賢者と呼べる風格すらない。
「んー、ちこうよれ! ほれほれぇ!」
「もー、ハスト様ったらぁ! お孫さんとリュアちゃんが見てますよぉ!」
「なーに、ワシは二十歳以下には興味がないんじゃ~。まー、素材は悪くないから後5年くらいかのぉ?」
会話が噛み合ってすらいないし、そもそもなんか受けつけない。何が素材だ、二十歳以下だ。外の世界に来てから薄々感づいてはいたけど、男ってどうしてそういう事ばかり考えているんだ。それに比べたらこのロエルの純粋な事、もうボクから離れてくれない。あのテーブルの上にある料理をすべて平らげてご満足なのか、今は眠たそうにしている。でも離れてくれない。
「リュアちゃぁん」
こうして祭りは昼間どころか夜通し続いた。ボクが目覚めた明け方にはそこら中に眠りこけている人がいた。お酒なのか何なのかわからないほど水浸しで、これを片付けるとなるとまた一日かかるんじゃないか。そう思うしかなかった。
◆ ウィザードキングダム 城下町 広場 ◆
町の人達とウィザード達が全員集まって、広場に魔法陣のようなものを書き始めた。ハスト様が指揮をして、テレポーターというハスト様の家まで瞬間移動させてくれた人達と手を繋いでボク達二人を取り囲んだ。
「リュアねーちゃん、もう行っちゃうのか?」
「うん、ラーシュやトルッポも元気でね」
「寂しい……」
名残惜しそうにラーシュとトルッポが見送りに来てくれている。ハスト様が提案したのは、なんとボク達をここからアバンガルド王国まで瞬間移動させてくれるというものだった。ラーシュによれば、そう遠くへはいけないこの魔法だけど、人数とやり方次第ではアバンガルド王国くらいまでなら可能ではあるそうだ。
ボクが聞いても1分と経たずに眠れる自信はあるからあえて原理は聞かない。準備が整ったみたいで、いよいよ発動するらしい。
「出来るだけの報酬を渡したが、足りんくらいじゃ。それ以外に出来る事といえば、これくらいしかない。船代も時間も節約できるし、これで勘弁してほしい」
「と、とんでもない! 至れり尽くせりでこっちがお礼を言いたいです」
「ふむ、ロエルはいい子で助かる。それでは始めよう」
渡されたのは15万ゴールド、ボク達が何ヶ月ギルドの依頼をこなせば手に入るかわからない金額だ。この国にあるギルドが報酬として渡してくれた分と、町の人達や冒険者が少しずつ出してくれたのが合わさっている。あまりに高額すぎて必死に断ったけど、根負けして受け取ってしまった。
ラーシュ、トルッポも含めてボク達を送り出してくれる。全員が何か詠唱のようなものを呟いたと思ったら、魔方陣全体が光り出した。
「最後にワシが教えたアレ、覚えておるな? 突然、頭の中にワシの声が響いても驚かんでくれ。
なに、寝ている時には声をかけたりはせんよ」
そう、あれからハスト様が教えてくれた言霊魔法。それは特定の相手に自分の声を届かせる超がつくほどの高位魔法らしい。でも契約した人にしか及ばないみたいで、万能ではないみたいだ。これを使えるのはハスト様含めても、世界に片手で数えるほどいるかどうかと何気に自慢していた。契約は慎重に考えてやらないといけない、安易に適当な相手と契約してしまうと四六時中頭の中に声を送り届けられて嫌がらせされてしまうぞと脅されもした。
使えるとしたら新生魔王軍の親玉くらいかと冗談めかして笑っていたけど、あながち間違ってないかもしれない。あの化け物達のボスなんだから、それだけの力を持っていても不思議じゃないからだ。
もちろん契約した理由は、ハスト様が片翼の悪魔について得た情報をボク達に届ける為だ。高齢であまり動けないハスト様がなんであれだけの知識を持っていたのかは今でもわからないけど、深くは考えない。
「達者でな! Aランク昇級試験、がんばるのじゃぞ!」
その言葉を最後にボク達は光に包まれた。ほんの一瞬、一秒か二秒も経っていない。次に目の前に現れたのは見慣れたアバンガルド城下町だった。
「うふふ、私もプリーストになったしこれで戦力倍増だねっ!」
あの祭りの前、ロエルはプリースト昇格試験を薦められて受けたらしい。見事、合格して今はプリーストだ。ヒーラーよりも扱える魔法が多くて、魔力なんかも格段に上がるらしい。
【リュア Lv:999 クラス:ファイター Bランク】
【ロエル Lv:63 クラス:プリースト Bランク】
「うふふ、うふふふふ」
上機嫌すぎてちょっとロエルが怖かった。
◆ シン レポート ◆
しんれぽれぽれぽ
きょじんが やられた
やまをつぶせる きょじんがやられた
おんなのこは そのけんで きょじんをきりさいた
きょじんは ちいさなあいてに たおされた
しんは おもった
たたかいに りくつは いらないと
ちからあるものが かつと
ただそれだけだった
しょうじょに すがたをみられた しんは じーちが やられているあいだに
すみやかに すがたを けすのであった
もちべーしょんが あがらないので れぽしゅうりょう
ていうか これいがいの じじつはない
魔物図鑑
【怒る大海原の暴主ドリドン HP 31000】
新生魔王軍十二将魔の一人。
イルカのような下半身に手の指は触手となっている。
その指触手だけで大型船を一撃で沈めるほどの怪力を誇り
海流を自在に操る力を持つ。
水属性中心を得意とするが、巨体から繰り出される怪力は
チルチルに引けを取らない。
【ボラン HP 3700】
新生魔王軍十二将魔の一人、ゴーレムマスターの腹心。
ゴーレムと呼ぶには小さい風貌だが、その力は比較にならない。
魔法や物理共に高い耐性を持っており、熟練の戦士の刃ですらまったく通さないほど。
伸縮自在の腕はジルコンすらも突き破り、実力だけなら一国の総力に匹敵する。
【天貫く巨兵ジーチ HP 42150】
新生魔王軍十二将魔の一人。
これといった技はないが、すべての魔物と比較しても最大級の大きさを誇り
本気で暴れ出せば大陸全体が崩壊しかねないほど。
しかしこの姿になるには魔法をも吸収する岩の腕でそれなりの物量を集めなければいけない。
完成化前の岩腕は生物は吸収できない為、予め吸収用として手下のゴーレムを用意しておく必要がある。




