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第44話 団結 その3

百体分身。

一匹の巨大な竜や鳥に対して十人のシンブが切り刻み

一瞬で肉塊になった。

Aランクがパーティを組んで戦っている時よりも何倍も

効率よく次々とコロシアム内の魔物を倒していく。

感心してみていると、ボクの隣に治療を受けてなんとか

立てるようになったセイゲルがいた。


「すごいだろ、あれがAランク五高の一人さ」


「ごこう?」


「1位から5位までのAランクがそう呼ばれている。

 順位はちまちま変動するもんだが、1から5までは

 まったく動かねぇ。それ以下と奴らとでは天と地ほどの

 差があるって事だな」


「へぇー……」


「といっても、すでに幹部を三人も倒したおまえにいっても

 あんまりピンとこないか、まったくお手柄だぜ。

 後で国王直々に呼び出されるだろうな」


「あ、そうだ! ロエルは!」


セイゲルとのんびり話をしている場合じゃない。

シンブのおかげでこれ以上被害が出る事はなくなっても

ロエルが心配だ。

五高というなら他の四人はこんな時にどこで何を

しているんだろうという疑問なんか今はどうでもいい。


///


「もがもが! もが!」


空で戦っているリュアに気をとられているうちに背後から

何者かに羽交い絞めにされたロエル。

そしてうっすらと意識を失った。

力が抜けたロエルの体を寝かせて眺めるイノロ。


「あの三人がやられてしまうなんてさすがに想定外だよ。

 ビーストマスターも来ているが、どこで何をしているのやら……

 ま、どのみちあの化け物少女には勝てないさ、それなら……」


イノロは寝かせているロエルに視線をやる。

その手には鋭利なナイフが握られている。


「あぁ、直接触りたいなぁ……でもボクには許されない。

 それならこれでいっそ……」


「おまえ何をやってるんだッ!」


その叫びがイノロに届いた時には、ナイフを持っている手が

蹴り飛ばされていた。ナイフが遠くに飛ばされ、取りにいくにも

現れた少女がそれを許さない。

その接近に気づけなかったほどのスピード。

少女リュアが駆けつけた。


///


「……速すぎでしょ」


「鍛えてるからね」


何かされて気絶しているロエルを守るようにしてボクは

イノロの前に立ちふさがった。

イノロは後ずさりしてボクを警戒している。

ボクに蹴られた手をさすりながら、口惜しそうにしている。


「今、手加減したでしょ。

 その気になれば僕の手なんて消し飛ばせるくせに」


「二度とロエルに何かしないって約束すれば

 これ以上何もしないよ」


今の蹴りで自分の実力を見極めたのか、それとも今までの

戦いを見ていたのかはわからない。

こいつは確実にボクが今、手加減したとハッキリ言った。

そんなボクの心中を見透かすかのようにイノロは余裕を見せて

一歩近づいてきた。


「その子に惚れたんだ。ちょうだい」


「ふざけるな」


「その子が嫌っていったの? 君はその子の何?」


「無理矢理眠らせてよくいうよ。

 それ以上近づいたら、本当に容赦しないぞ」


「でも君に僕は殺せない。

 バルツへの止めをためらっただろう?

 恐らく君は人を殺し慣れていない。

 反面、人の姿じゃなくなったヴィトやチルチルには

 躊躇がなかった。違うかい?」


ボクは押し黙った。こいつは今までずっと見ていたのか。

仲間がやられているにも関わらず、ただずっとそれだけを。

ボクが倒した三人は少なくとも仲間意識を持っていた。

でもこいつだけは何か違う。

冷たい目、灰色の肌。

それを隠すかのように羽織っているローブ。

もしかして、こいつも十二将魔の一人なんだろうか。

思えばティフェリアさんに血をかけたのもこいつだ。

あれのせいでティフェリアさんは倒れてしまった。

一体何なんだこいつは。


「ねぇねぇ、近づいちゃうけど?」


ずかずかとボクに近寄るイノロ。

さすがに気味が悪くなってボクはロエルを抱きかかえて

そいつから離れた。

途端、男は歩みを止める。


「……勘がいいね。もしかしてバレてる?」


「何が?」


「さっきの蹴り、靴を履いていてよかったね」


「だから何なのさ」


「安心しなよ、その子は大丈夫だ」


要領の得ないやりとりに苛立つボク。

でもこいつを無視するわけにもいかず、ボクはどうするか

迷っていた。よく見るとまだ子供だった。

薄暗いローブを被っているから気づきにくいけど背丈も

ボクより低いし、もしかしたら年下かもしれない。


「それじゃ、そろそろ出番かな」


そう言うとイノロは両手を掲げるようにして何か呪文の

ようなものを唱え始めた。

止めないと、と思った時にはそれが完了した。


「志半ばにして倒れし者達よ!

 今一度、黄泉返るがいい!」


――闇が世界を侵食するかのように空が暗くなった。


そしてコロシアム中の死体がぴくりと動く。

虫、竜、鳥、そして人。

布を被せられていた兵士が起き上がる。

再び翼を羽ばたかせようとして竜が立ち上がる。

よろけるように虫が動き出す。

どれも傷口からの出血など無関係に動き出した。

治療に当たっていた別の兵士達の間でパニックになった。


「し、し、死人が……生き返った……」


腰を抜かす兵士にかつての仲間が刃を振り下ろした。

不意を突かれた兵士が抵抗する間もなく斬られて倒れる。

次々と死人が起き上がる光景を前にイノロは小さく笑っていた。


【ドラゴンゾンビ が現れた! HP 3500】

【シザーデッド が現れた! HP1300】

【リビングホーク が現れた! HP1650】


生きている頃よりも動きが遅く、力なく感じられる。

でも死体が動いて襲ってくるという迫力だけで十分だった。

斬りつけても痛みさえ感じないのか、どこをもがれても

怯むことなく向かってくる魔物達。

ぼさっとしている場合じゃない、すぐに何とかしないと。

かといってロエルをこの場には置いていけない。


「う~ん、リュアちゃん……おはよ……え?」


事態を把握してきゃっと小さな悲鳴を上げた彼女を抱えたまま

ボクはコロシアム中に散らばったゾンビを退治しにいった。


「ダ、ダメだ! どうする事もできん! うわぁぁぁぁ!」


竜の足に踏み潰されそうになった兵士を寸前で助けられた。

足を斬り飛ばしたから、歩く事すら出来なくなってその場で

もがいている。

その場に下ろされたロエルはどうしていいのかわからずに

ボクから離れない。


「こんのぉぉぉぉ!」


【リュア の攻撃!

 ドラゴンゾンビに 331983 のダメージを与えた!

 ドラゴンゾンビを倒した! HP 0/3500】


みじん切りにした後で炎魔法で燃やした。

相手が死体なら、もうこれしか思い浮かばない。

イノロは観客席でくつろぎながら、惨事を傍観している。


「クックックッ! すごいなぁ……

 これじゃ十ニ将魔も形無しだよ。

 でもこれだけの数だ、もっとペースを上げないと

 どんどん犠牲が出るよ」


「イノロッ! ちょっとの怪我じゃすまさないぞッ!」


「イノロォ? あぁ、偽名を名乗ったんだっけ。

 あんまり意味なかったな、そうそう。

 僕は新生魔王軍十ニ将魔の一人"ネクロマンサー"ジュオ。

 ところでティフェリアは元気かな?」


ハッとなってボクはティフェリアさんが気になった。

死体の兵士から重傷を負って倒れている人を守るように

生きている兵士達が壁を作っている。

その中に怪我をした観客と寝たきりのティフェリアさんがいた。

ここからじゃよく見えないけど、まだ苦しそうにしているのがわかる。


「リュアちゃん、私ティフェリアさんを見てくる!」


ロエルがティフェリアさんのところへ小走りで向かう。

それを見送りながら、ジュオは心底楽しそうにケタケタと

笑っていた。


「アッハッハッハッ、いい様だね。

 至る所に仕込んでいたけど、まさか闘技大会でばったりなんて

 一番可能性が低いのが当たっちゃうなんてねぇ」


「ティフェリアさんに何をしたのさ!」


「彼女はもうお終いだよ。

 僕の血を浴びて不治の病にかかったんだからね。

 拍子抜けだったよ、何がマスターナイトだ」


ティフェリアさんは警戒するという事をずっと忘れていたんだ。

自分と戦っている時の発言からして、もう随分と長い間恐れる

相手がいなかった。だからあんな事になった。

あの人は強い、いやそれだけじゃない。

アマネさんや他の皆だって、強くなる為に努力をしてきた。

それがこの大会でわかった。

だから、こんな奴に笑われる筋合いなんてないはずだ。

ボクは剣を握る手にぐっと力を込めた。


「おまえなんか……!」


【リュア は ソニックリッパー を放った!】


ボクが放った斬撃がジュオの元に飛んでいき、黒いローブを

切り裂いた。胴体が真横に切断されて、その場に崩れ落ちた。

殺した。殺してしまった。力が入りすぎた。

我に返ったボクはジュオの元へ走り寄る。

でもそこにあったのは黒いローブとまったく知らない人の

死体だった。アバンガルド王国兵の鎧、この人は兵士だ。

兵士が黒いローブを羽織って切断されて、倒れている。

まさかボクが相手を間違えた?

そんな、はずは。

ウソだ、ボクが人を殺した?


「アハハハッ! こんな単純な手に引っかかるなんてね!

 君とガチンコ勝負するなんてまっぴらごめんさ。

 出来ればロエルちゃんを頂きたかったけど君から

 彼女を奪うのはちょっと難しそうだ、またの機会に

 させてもらうよ。じゃあね!」


斜め上の観客席にジュオはいた。

黒いローブを脱いだジュオは灰色の肌に黒い模様がミミズの

ように這って書かれている。幼い顔立ちをしたジュオは

ボクにバイバイと手を振る。


「そうそう、今君が斬ったそいつはすでに死体だったよ。

 ボクが操っていたからね。だから安心しな! ハハッ」


そして消えた。

その途端、暗かった空が急に明るくなる。

コロシアムに残ったゾンビ達は苦しそうにしながらも

まだ襲い掛かる意志を捨てていない。


「かわいそうだが……とおりゃっ!」


ガンテツが兵士の人、いや兵士だったものを斧で斬り捨てた。

ベンケー、バステといったAランクの面々も躊躇なく彼らを

排除している。その光景を見て、いたたまれなくなったボクは

目を逸らしてロエルの元へ向かった。


「ロエル、ティフェリアさんは?」


「すごい熱だよ……わかってはいたけど私じゃどうにもできない」


「我々も手を尽くしているのですが……

 一つわかっている事はこれはウィルス性の病です。

 今のところはそのくらいしかわかっていません」


医療班の人達も頭を抱えていた。

魔法、医学の知識の範囲であらゆる手段を講じたけどまったく

効果がないらしい。

やがてコロシアム内の魔物がすべて片付いたらしく、負傷者が

続々と運び込まれてきた。


「いてぇよぉ……いてぇぇ……お願いだ……殺してくれ……

 頼む……」


見ていられないほどだった。全身が火傷していてどう見ても

助からない人達、中にはこうして殺してくれと呻いている人もいる。

ボクにはどうする事もできない。

なんでボクは回復魔法が使えないんだろう。

目の前で医療班の人達やロエルが必死に治療に勤しんでいるのに

ボクは何も出来ない。

奈落の洞窟での経験なんて何の役にも立ってない。

考えれば考えるほど、涙が溢れそうだ。


「あまり気に病むな、おまえさんの活躍で救われた

 命のほうが多いんだ」


ボクの肩に手をかけて励ましてくれたガンテツさん。

一命を取り留めたセイゲルが回復魔法を受けて体に包帯を

巻いている。

いてて、と呻きながらも立ち上がってボクのほうへ来た。


「大立ち回りだな。

 まさか二度も助けられるなんて思わなかったぜ。

 たまには助けさせてくれよな、このセイゲル様がよ」


「でも、いっぱい人が死んだ……」


「これから先、悔しい思いをたくさんするだろう。

 立ち止まるのはいい、しかし止まり続けるのはダメだ。

 必ず歩け」


それ以上、ガンテツさんは何も言わなかった。


「おーーーい! 無事だったぁ?!」


遠くからシンシアが手を振って走ってきた。

無事だったんだ、ボクはほっとして彼女を迎えた。

息を切らしたシンシアはこの状況をすでに飲み込んでいるらしく

あまり驚いた様子はなかった。


「あぁリュアちんはやっぱり平気だね。

 ロエルんも何より……」


「シンシアさんもよく無事だったね……

 私、そっちのほうが驚いた」


「うん、あの人達が来てくれたからね。

 おかげで城下町で暴れていた魔物達もすっかり一掃されたよ」


「あの人達?

 ボク達の他に誰が……」


「あ、あいつらは?! 戻ってきていたのか!」


シンシアの後から数人の人影が歩いてきた。

ガンテツが驚嘆するほどの人達は静かにこの場を見渡した。


///


少し時間は遡り――


武器として持っていた槍が今では杖代わりになっている。

全身の痛みで悲鳴を上げそうになりながらも、リッタは凶暴な

猪から逃げなかった。

ビーストマスターのパンサードはその様子をつまらなそうに

眺めている。このグレートボアはそこまで強い魔物じゃない。

なのにこの国の兵士はどうしたことか、ここまで貧弱だとは。

そう物語る表情を浮かべて少女に近づいた。


「惨めだねぇ、君はこの国の兵士なんだろう?

 なのにこんな魔物さえどうにか出来ないなんて

 恥ずかしくないのか」


そう言ってパンサードはリッタにボディブローを入れた。

ついに槍からも手を離して膝をつき、腹を押さえるリッタ。


「うぇっ……うっ……」


「涙なんか流すって事は一応悔しいのかい。

 しかし、この国の人材不足はよほど深刻と見える。

 これならアバンガルド洞窟のあの子のほうがよっぽど

 見る目があったな。青髪のショートカットでちょっと

 ボーイッシュな……」


床に転がった槍を拾おうとする手もおぼつかない。

もはやリッタの戦意は喪失していた。

槍を手元に戻す、その動作を行おうとしているだけであって

戦うためにそうしているのではない。

無理だ、怖い、助けて。

恐怖と屈辱に支配されたリッタに追撃するかのように

パンサードは言葉を並べる。


「今頃はあの三人、いや四人が片をつけている頃さ。

 アバンガルド王国はオレ達、新生魔王軍に成す術もなく

 滅んだとさ」


「あなた達は……なぜこんな事を……」


「んー、そうだな。強いていえば……ムカつくから?」


「なんですか……それ……」


リッタと同じ目線になり、かがんでいたパンサードは

立ち上がってグレートボアを撫でた。


「今から死に行く君に説明して何の得がある?

 せめてこいつをぶっ殺してオレにひと突き食らわして

 くれりゃ少しは話してやってもよかったんだがな」


グレートボアはまだ物足りなさそうに鼻息を荒げている。

パンサードの待ったがなければ確実にリッタを殺していた。

それほど獰猛な魔物を彼は手足のように操っている。

ビーストマスター、それが彼のクラスだ。

しかしパンサードはコロシアムで暴れていた三人とは違って

自在に魔物を召喚できる。

その事実だけで彼らとの格の違いを示していた。


「げほげほっ……うげぇぇ……」


吐血したリッタはいよいよ全身の痛みに耐え切れなく

なってきたのか、その場に膝で立つ事すらもできなくなっていた。


「死にたくないか? じゃあ、ちょっと命乞いをしてみろ」


「た、すけ……」


「もっと大きな声で」


「助け……て」


「声が小さい!」


倒れこんだリッタに蹴りを入れようとしたパンサードは危機を

察知してその場から離れた。流星の槍をあわやとかわした

パンサードは後ろを振り向き、その主を確認した。


「リッタから離れろ、次は本気で当てる」


「ハッ、よく言うぜ。今のが本気だろ?」


おどけたパンサードに険しい顔つきを向けたニッカは

包帯だらけの体だった。ヘカトン戦の傷が癒えていない事は

誰の目から見ても明らかだ。


「怪我人を助ける為に怪我人がきたか!

 おまえはこの子の何だ? 恋人か?」


「妹だ、手を出したら殺す」


「ふぅん、妹ねぇ。兄妹揃ってなんともまぁ……」


クックックッと小さく笑うパンサード。

指をぱちんと鳴らした時にはグレートボアがニッカに

突進していた。

槍の突きが流星となって直進し、猪と正面衝突する。

そしてそのまま猪を貫いた。


【ニッカ の 流突槍!

 グレートボア に 951 のダメージを与えた!

 グレートボア を倒した! HP 0/933】


「鍛えがまるで足りてないね。そして躾もなってない」


「得意になってるところ悪いが、今のは小手調べにも

 なってないんだ」


「次の負け惜しみは考えてあるのかい?」


ニッカの挑発に乗ったパンサードはかぶっていたキャップをとった。

またニッカもその槍でパンサードを捕捉している。

口笛を吹いて余裕を見せたパンサード。


「こいつの首を妹の目の前に突きつけてやったら

 どんな顔するかな、リッタちゃんは」



――遊びはそこまでだ



廊下の奥から音もなく黒い甲冑を着た人物が現れた。

ニッカの背後に立つように、その人物はパンサードに語りかける。


「あぁん? なんでおまえまで来てるんだ?」


「撤退命令が下った。インセクトマスター、バードマスター。

 そしてドラゴンマスターがやられた」


「なっ! おい! 今、なんつった?!」


「撤退命令だ、二度も言わせるな」


甲冑に気圧されてパンサードは追求をやめた。

背後に立つものを確認したくない、ニッカは小刻みに震えて

ただその槍を持っていた。背筋が凍りつくような感覚を

覚えたニッカはひたすらこの人物がここから去るように

祈るしかなかった。


格が違うのではない。


――次元が違う


過呼吸に陥りそうになりながら、ニッカはいつしか涙さえ

浮かべていた。

妹の身よりも自分の身を案じてしまった事にすら気づかず

生への執着だけがそこにあった。


「あの少女――なるほど、興味深い」


そう呟いた甲冑の人物はニッカとリッタになど目もくれずに

静かにその場から消えた。

鎧のこすれる音すら立てずに、まるで亡霊のように。

残されたニッカは震えが止まらず、その場に尻餅をついて

ようやく言葉を発した。


「た、助けて…………」


傷だらけの妹を介抱したのはそれからしらばく経った後だった。

魔物図鑑

【ウインドドラゴン HP 4339】

風の魔力を帯びた翼を持つ竜。

まともに近づけば風の刃で切り刻まれてしまう。


【レッドシザー HP 1775】

赤い甲殻に覆われた巨大昆虫。

全身の赤は今まで浴びた血の影響とも言われるほど獰猛。

そのハサミの前では生半可な防具など役に立たない。


【カイザーイーグル HP 3210】

一部地域では地面にその翼を広げた影が映った時は

死を覚悟しろとまで言わしめた空の狩人。

しかし、上空から狙われたほとんどの獲物はその影すら

認識できずに捕食される。

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