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第184話 希望を胸に その8

◆ アバンガルド城 地下 研究施設 ◆


「イカナ村の皆はどこ?」

「やはり、早めに手を打っておくべきでしたな。想像以上に鬱陶しい」


 答える気がないのはわかっていたけど、こうなるとボクだって作戦なんかどうでもよくなるくらい苛立つ。元々トカゲみたいな目が更に大きくなり、所々に鱗が出来ている。それが紫色なんだから余計に気持ち悪い。まだ人間の形をしている頭半分についている口を動かしながら、ベルムンドは小声でブツブツ言っていた。


「この国はあのお方のものでございます。上にいる国王は政を行う為に必要だから……一応、この国の上に立つものだからこそ教育してきました。情など感じた事がありません。歴代の王も、真に役立たぬと判断すればこの手で葬ってやりました」

「な、何言ってるの?」


「そいつ……ベルムンドは1000年以上も生きる化け物じゃ……。当の昔に人間を捨て、ある人物に忠誠を誓った悪魔……」


 息を吹き返したハスト様がクリンカに膝枕をしてもらいながら、何とか喋りだす。クリンカの回復があと少し遅かったら死んでいた。こんな化け物相手にボク達が来るまで持ちこたえていたんだから、さすが賢者様。でも魔法を使うごとに死に近づいているのはクリンカでもどうにも出来ない。このまま死なせてしまったらラーシュやトルッポが悲しむ。なんとか出来ないかな。


「お前は一体、何なのさ」

「あのお方はかつて暗黒の時代を作り上げた。凄まじい暴力とカリスマ性で多くを惹きつけ、すべてをひざまずかせた。生存する権利すらあのお方が掌握し、首を横に振ればそれが消し飛ぶ。あらゆる命はあのお方に握られていたのでございます」

「だから意味がわからないよ」

「時にリュア殿、あなたの実力は把握致しました。あの六六の王の時といい、その力には目を見張るものがあります。だからでしょうな、こうは思っておられませぬか?」


 ほとんど化け物になったこんな状態でも、ベルムンドは笑うのを止めない。元々醜悪だった笑いが悪の心と体をむき出しにしたせいで、より歪んでいる。


「何が来ても倒せばいい、この私に対してすらそうしようとしている」

「うん」

「そうでしょう、ですが無理なのです。あのお方が彼の地から目覚めれば、この大地など瞬く間に闇に染まります。そこのジジイが言うように、私も長く生きて多くの英雄と呼ばれる者達を目にしてきました。その中にはもちろんいましたよ」


 何が、と聞く前に思いとどまった。なんかこいつの思い通りになるのが嫌だから、それに黙っていても勝手に喋ってくれる。そうなるとそろそろ作戦の為に動き出さないといけない。


「あなたと同等か、もしくはそれ以上の力を持った英雄……勇者が。誰もがあのお方を打ち倒す絶対的な自信をお持ちでございました。しかし結果はどうですか、あのお方の足元にひざまずく……いえいえ。屍すら残りませんでしたよ。比喩ではなく、文字通りの意味で」


 角ばった手を広げてばぁっと、なんて声に出すベルムンドはどこか遠くを見て気持ちよさそうだった。お酒で酔ったような顔をして、ベルムンドはまたボクに向き直る。


「繰り返しますが不可能なのです。災厄の中でも最強と恐れられたあのお方は残念ながら、憎き勇者によって封印されてしまいましたが……そんなものがいつまでも持つはずがありませぬ。ちょうど、今が頃合いなのですよ、あの方が再びこの地に君臨する時が来たのです」

「もういいよ、わかった。じゃあボクがお前もそいつも倒す」

「想像以上に知能が低い。いや、辺境の村の文化レベルを考えるとこれが妥当でございましょうか……」


 すごく失礼な事を言ってる気がする。確かにボクはあまり頭がよくないけど、こんな奴に言われると腹が立つ。すぐ倒してやりたいけど作戦の件もあるからここはひとまず。


「どこからでもかかってきなよ。どうせお前もあのお方とかいうのも大した事ないんでしょ?」


【リュアは1023のダメージを受けた! HP 41027/42050】


「リュアちゃん?!」


 意外と強烈なのがお腹辺りに入った。あの化け物の手による一撃、腕力だけでぶっ飛ばされるなんて。いや、油断していたというよりはわざと油断したんだけど。それにしても予想よりは強いかも。


「いたた……」


「おや、意外と軽い」


 紫色の化け物はボクが壁に激突したのを見て軽蔑の視線を突き刺してくる。舐めているとこういう目にあう、とでも言わんばかりに。


「リュア……気をつけるんじゃ……そいつはお前さんが倒したジーチはおろか、恐らく魔王をも……」


「片腕の片腕でその様とは。大口を叩くのも止めにしていただきたいですな」


 何を言ってるのかわからないけど、そのしゃがれた低い声からは絶対的な自信が見てとれる。顔半分どころか、すべてが化け物に。張り裂けんばかりに見開いている目、裂けに裂けた口、不規則に生え揃った歯。ちろちろと伸びる二又に分かれた舌。極めつけに下半身はなんだかよくわからない、蛇のようなタコのような。とにかく何かウネウネしてる。


「き、気持ちわる……」

「この体の素晴らしさが理解できぬとは。やはり貴女のような子供はあのお方が支配する事になるこの世界には不要ですな」

「あのお方こそいらないよ」

「黙りなさい」


【リュアは844のダメージを受けた! HP 40183/42050】


「うぁッ!」


 今度はウネウネの中の一本が鋭く突いてきた。ボクが激突すると壁は石が分解されるようにはね飛ぶ。またしても意外と痛い。ここからが勝負だ、ボクはこいつに必死に立ち向かわなきゃいけない。そう、必死に。


「そ、そんな攻撃……」

「足腰が震えておりますぞ?」


【リュアの攻撃!】


「遅い」


 今度はウネウネが顎の下から突き上げ、天上に激突して力なく落下。意外と高いこの室内、落ちるまでにベルムンドの口裂け顔をじっくりと観察できた。舌を左右に揺らしながら、ウネウネの一本を倒れているボクの首に近づける。


「リュアちゃん!」

「ク、クリンカ……逃げて……」

「な、なんで……出来るわけ……」

「こいつ……思ったより……」


 ボク達のやり取りを鼻で笑いながら眺める口裂けベルムンド。やれやれ、と小さく呟いたところでウネウネの本数を増やし、完全にボクを包囲する。牢屋の鉄格子みたいにウネウネを地面に突き刺して、完全に逃げられなくしたみたい。


「だから言ったでしょう? 大人の言う事は素直に聞くものです」

「その、あのお方ってのが復活して……一体どうしたいのさ」

「ここで行っていた実験を糧に、アバンガルド王国は生まれ変わるのです。実験により生み出された屈強な兵隊! 何者も寄せつけぬ最強の国家! そこへッ! あのお方が座るのです!」


 もう少し、もう少し。こいつを煽てて気持ちよくなればそれでいい。


「そう! 偉大なる破壊の王ヴァンダルシア様が! この国の玉座に座り! 再びこの世をあのお方が暗黒へと落とすのです!」


「ぶっ!」


 しまった、意外すぎる名前がここで出てきたからつい。いや、落ち着いて。破壊の王といっても、ボクが倒したあいつとは別人かもしれない。いや人じゃないから別人じゃないけど。いやいやそんなのどうでもいい。

 もしこいつの言う破壊の王があいつだとしたら、ベルムンドはもしかしたら知らないのかもしれない。あいつはボクがすでに倒していて、それの復活を待っている。それじゃあの時ボクが倒さなかったら、復活していたという事。


「今……どうされました?」


 ボクが吹き出したのをどう受け取ったのかは大体想像がついた。血管が顔中の至る所に浮き上がり、紫の筋肉が2倍ほど膨れ上がっている。同時にウネウネも太くなって、その下にある石床に亀裂が入った。あいつの体重がそれだけ増えたという事だ。


「小便臭い田舎村娘の芋ガキ風情が偉大なる……初代アバンガルド王にして絶対たる破壊者であるあのお方の名を……笑う、ですと?」


 ウネウネ一つを振ると、石のベッドが爆砕した。そこに渦巻くわずかな土煙が、その破壊力を保証しているかのように。ヴァンダルシアのカタストロフに近い消失を実現させた。


「初代アバンガルド王は……禁術に手をつけた。それは神々の怒りにも触れかねない禁忌……元々残忍だった王はこの禁術で心だけでなく、身も化け物へと変えた。それからの王の人道に外れた支配は留まる事がなく、専用のコロシアムを作って親兄弟や恋人、親友同士で殺し合わせるなど……。フ、この国の闘技大会もその時代の名残りじゃて。のう、初代アバンガルド王に仕えた宰相ベルムンド」

「さすがは英知を極めた賢者ハストといったところですな、よくご存知でいらっしゃる。しかし仕えたというのは訂正して頂きたい。今でも仕えているのでございます」

「ベルムンド……何故、お前ほどの者がそうまでしてヴァンダルシアに心酔する」

「何故……? 羨望に理由など。それよりも私はアレイドを探し出さねばなりませぬ。奴め、一体どこへ姿を消したのか……勇者だけは唯一、あのお方の脅威となる可能性がある。早々に始末をつけねば……」


 聞いているだけでボクは自分がやった事がまったく間違っていないと確信した。それと同時にボクの中で疑問が渦巻く。今に始まった事じゃないけど、どうして同じ人間なのにここまで違うんだろう。クリンカやハスト様、いい人達がいるのにヴァンダルシアみたいな理解できない奴がいる。

 どうしてそんな事をするのと聞いても、多分今のベルムンドみたいに答える。特に理由なんてない、ますます意味がわからない。人を苦しめて殺して、何が楽しいんだ。確かに出会った時、あいつは人間だった。だけど人の姿をしているだけで、中身はとっくの昔に化け物だった。そしてあの変貌、人間じゃなくなってまでヴァンダルシアが追い求めたものって一体。


「勇者でなくとも、お前達のような輩は必ず何かに滅ぼされる。必ずな」

「勘違いなさっているようですが。別に勇者とてあのお方の敵ではございません。あの日、やってきた勇者とその仲間達はあのお方と対峙して……。ですが、我が王は玉座から立ち上がる事もなく、目も合わせずにその場を終わらせたのです。当然でしょう、王が愚民ごときを相手取るはずがない」

「しかし、結果的にその子孫によってヴァンダルシアは封印された。災厄として地中奥深くにの。非道の栄華の終わりなど呆気ないものじゃ」

「そして復活なさるのです。終わりではない、これはあの時から続いている。今度こそ、今度こそ誰にも止められませぬ」


 空から降ってくる何かを受け止めるかのように大腕を広げ、どこか自分の世界に入っているようだった。


「リュア殿、以前あなたが奈落の洞窟について話した時……私は確信したのです、幼い子供の頃のあなたが侵入できるほど、あの洞窟の封印が弱まっていると。おかげで計画も前倒しでございます……フ、フックククッ!」


 ベルムンドの堪えるような笑いがボクを小馬鹿にする。あの洞窟にそんな秘密があったなんてあの時は知らなかったし、確かにすんなり入れた。ベルムンドが言うように、ボクでも入れるほど封印が弱くなっていたと考えるしかない。

 でもボク、破壊の王について話したっけ。奈落の洞窟で修業したくらいには言ったかな。あれ、よく覚えてない。緊張して何を喋ったかも覚えてないのかも。


「フフ、お喋りはここまでです。そろそろ終わりにしましょう」


 うん、確かにそろそろ頃合いかな。これだけ喋らせたら十分だと思う。ウネウネをボクの目の前につきたてて、一気に降ろす気だ。これで止めを刺すつもりでいるのも、こいつにとって悲惨な事が待ち受けているのも。すべてが可笑しい。


「クリンカ、もういいよね?」

「うん、皆も集まってる」

「なんじゃ、一体何の話を……」


 ハスト様が疑問に思うのも当然だと思う。すべてはこの為の演技なんだから。


「はいはい、聞いたわよ」


 勝ち誇ったようなベルムンドにも微笑みかけるティフェリアさんがこの研究施設に姿を現す。それと同時に戸惑いを隠せない冒険者達がティフェリアさんの後に続いて歩いてくる。周囲とベルムンドを見渡して状況を把握しつつ、自分達が聞いた事と照らし合わせているようだ。


「あ、あれが宰相だってのか?!」

「はい、あれがこの国を腐らせていたものの正体です」


 ティフェリアさんは笑顔で肯定し、クリンカは冷たく言い放つ。そこには何の同情もない、ただただ軽蔑する意志しかない。


「じ、人体実験ってのは本当だったのか!」

「じゃあ今の話も……」

「信じられねぇ! こりゃ一撃必殺で沈めるしかないわー!」

「ちょっとドンカ、うるさい」


 ティフェリアさんに引率されるかのようについてきた冒険者達はずっと入り口で待機していた。これだけの人数が音も立てずに潜んでいられたのはティフェリアさんのおかげだ。この人が先頭にいるという安心感、そしてその言葉の説得力。絶対に音を立ててはいけないと一言いえば誰だって忠実に従う。ボクじゃこうはいかない。悔しいけど冒険者としての格は完全にこの人のほうが上だ。



「な、何ですか! これは一体どういう」

「全員とまではいきませんでしたけどね。どのみち、この研究施設を見せれば納得するわ。えぇ、するわよ」

「ティフェリア! 貴様、裏切るのか! この実験を知りながら国に仕えていたのはお前だ!」

「私が何を言われようと、それはもうどうでもいいの。それよりもご自分の立場を心配なさって」


 ベルムンドが見渡す先には汚いものでも見るかのような冒険者達。そこにいる化け物がベルムンドだなんて普通だと信じられなかったはず。だけどこいつは自分から大声で喋った。


「それではもう少し広くしましょうか」


 ティフェリアさんが壁に向かって一突き、二突き。衝撃だけで狭い通路の石壁が粉微塵になる。まるで大盛りのデザートでも切り崩すかのように、ティフェリアさんの突きでみるみるうちに薄暗い研究施設に光が入った。

 外には城の廊下、続々と集まってくる残りの冒険者達。そして城壁でボク達を迎え撃った兵士達。むき出しになった陰気な研究施設が光に照らされて、今まさに多くの人達の前に晒された。その根元ともいえるベルムンドを中心に、非道な事に使われた器具もすべてが。誰もが魅入るこの状況。


「うお! マジか! こりゃたまげた! やばい臭いしかしねぇ!」

「前々から何かおかしいと思ってたんだよ、俺ぁ。王都内の未解決の失踪事件が多すぎたんだわ。そりゃいくら捜索しても見つからないわな」


「あ、セイゲルさんとガンテツさんだ」


 ガンテツさんはわかるけどいつの間にかセイゲルさんまで。そういえばカシラム国に置いてきぼりにしたのを今になって思い出した。まさか怒ってないよね。


「あ、あわわわわ! あれがあれがあれがさささ、宰相ですかぁ! ば、化け物じゃないですかぁ!」

「9位のキキィちゃんでも知らなかったこの事実……本当に極一部しか知らずに隠蔽されていたんだな」

「わ、私なんで見ず知らずの男にちゃん付けされてるんですかぁ……」

「あんまりだ」


 またまたかわいそうなオードとそれを慰めるコウとブン、見知った顔から知らない顔までずらりとここを見下ろしていた。


「何か言い逃れみたいなの、あります?」

「あと少し……あと少しだったはず……ここにあのお方を迎えて……あのお方による国作りが……」

「あらあら、なんだか口も利けそうにない?」


「やってくりぇたな、ティフェリア……! それに、そこの、ク、ク、ク……」


 悔しさのあまり、言葉もうまく喋れてない。これがセイゲルさんの言う呂律が回らない、だ。前にあの人がお酒を飲んでいた時にこんなのを教えてもらった。呂律が回ってなかった。


「クソガキめぁぁぁぁぁッッ!」


 怒りと屈辱を含んだ轟く咆哮。この場にいる人達を震撼させるだけの迫力と威圧感が十分にあった。その声量だけですくみ上がり、武器を落とした人達。腰を抜かす人もちらほら、つまりあのベルムンドにはここにいる全員を殺せるだけの実力があるという何よりの証拠だった。だけどそれも一瞬で、叫び終えたベルムンドはまた一息ついて大人しくなる。


「いいえ、何ら問題はない。私がここにいる者達を皆殺しに出来る力を保有している、当たり前でございましょう。私はあのお方に仕える身ですぞ? それがこんな有象無象すらどうにかできなくて、何のお話になりましょう」


 ウネウネの動きが加速、そして膨張した紫色の筋肉がまるで自分の力を見せ付けているかのようだった。


「えぇ、もちろんそれはあなた自身も理解しているはず。リュア殿、実力の底は先ほどの段階ですべて把握しました」


 まんまとハマってくれてうれしい。


「リュアちゃん、サポートを」

「いいよ、こんなのクリンカが出るまでもないし」


「子供というのは己の限界を知らないから困る、がんばれば勝てると思っている。それは大人になる過程で身につけていくものですが……ま、無理もないでしょう」


 背中から、肩から見覚えのあるものが生えてくる。そうだ、あれは破壊の王にも生えていた黒い角。なるほど、どことなくあいつに似ていなくもない。


「あなた達は過ちを犯しました。あの者達を守りながら戦えるとでもッ!」


【破壊王の重臣ベルムンドが現れた! HP 246900】


 言葉通り、ベルムンドはウネウネの本数を増やして他の冒険者達に狙いを定めた。わかってない、それも見越した上だって事を。返してもらうよ、ボク達から奪った大切なものを。


「イカナ村の皆もここにいる皆も、ボクが守るッ!」


 ベルムンドに負けないほどの声量はまたしても、周りの冒険者達を驚かせてしまった。


◆ シンレポート ◆


すきすぎて にんげんをすてて なんびゃくねんも

このくにを まもりつづけてきた しゅうねん おそるべきです

きっと あいつ としとらないな とか ほんとうに まものなんじゃないかとか

じょうないで うわさが たっていたに ちがいない

まぁでも しんも まおうさまのためなら なんでもできるです

たとえば ねむれない まおうさまのみみもとで

どうくつうさぎがいっぴき どうくつうさぎがにひき と

やさしく ささやいてあげたり

まおうさまのしょくじが あんぜんかどうか たしかめるために

ふーふーして あじみをしたり

ふ そうかんがえると べるむんど そのちゅうせいしんも まだまだです

ましてや りゅあが てかげんしていたことにすらきづかず

いりぐちにいた うぞうむぞうに きづかず

ほんとうに やりての さいしょうですか

じつりょくにじしんが あるということですか


あのうねうねは きもちわるいから くれぐれも しんに あてないように

あんなのが ふくのなかに はいってきたらとおもうと

ぞぞー!

今回から、地の文でガンテツやセイゲルにさん付けしました。

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