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第157話 獣帝の咆哮 その2

◆ 獣の園 ◆


「待てやぁぁぁぁ!」

「は、速すぎる!」


 逃げるのもダメだなんて言われてない。ついでにクリンカをおんぶするなとも言われてない。あんなの振り切るなんて簡単だった。でも、木を蹴るようにして森林を縫うように跳んで迫ってきたところからして、かなり身軽な魔物だ。

 迂闊に攻め込んでも下手をするとあの魔物にさえ、やられかねない。さすが獣の園、大きい魔物だけじゃない。


「なんて感心してやらないよ、パンサード」


 ボクは怒ってる。その辺の木を殴り飛ばしてしまうくらい怒ってる。ボクと戦いたいなら正々堂々と来ればいいのに、無関係な人まで巻き込んで。おまけにこんな卑怯な事を次々と。


「発見! 発見! 第一、第二大隊は南部地点155542.2665499に急行せよ!」


 上空からボク達を追って監視しているのはあのブラストキマイラという魔物だけじゃない。真っ黒な小柄な鳥が曲がりくねったクチバシを開けて、不快なほど騒いでいる。それに対して四方八方から迫る地鳴り、かなり数が多い。森から少し拓けてきたし、大型の魔物が暴れるにはうってつけの場所だ。


「あのブラストキマイラって魔物、変な形だねぇ……」

「うん、ライオンみたいな鳥みたいな蛇みたいな……」


 まるでいろんな生き物をごっちゃ混ぜにしたような魔物だ。ライオンみたいな獣のくせに背中からは竜のような翼が生えているし、尻尾は完全にヘビだ。普段は魔物一匹にそこまで興味津々で観察した事はないんだけど、妙にそいつが気になった。なんだろう、あの普通じゃない感じ。


【大王エレファント×4が現れた! HP 4050】

【バーストボア×12が現れた! HP 1870】

【ウイングチータ×23が現れた! HP 1020】


「うわぁ! もうめんどくさい!」


 ボク達の位置を完全に把握しているかのように前も後ろも魔物の群れでギッシリだ。でも遅い、あんなのでボクを捉えられると思ってるなんて。


「クリンカ、しっかり捕まっていてね!」

「うん!」


【リュア達は逃げ出した!】


 突進してくる大王エレファントの背中に飛び乗り、更に大ジャンプで大幅にショートカット。あれっていつか獣の園が攻めてきた時にもいたっけ。あんなのが何匹もいたんじゃ、ミズカル国も一溜まりもないわけだ。

 ミズカル国は元々商業中心で栄えた国であまり軍備なんかに力を入れてなかったって聞いたけど、唯一"火薬兵団"だけは別だ。剣や魔法じゃなくて戦闘用の道具を駆使する戦いのスペシャリスト集団。元冒険者なんかを含めた構成のその部隊は、武力の弱いミズカル国を守るだけなら十分過ぎるほどだったとクリンカから聞いたけど。そんな戦い方想像できないし、できれば滅びる前に見たかった。

 そうなるとますますパンサードが許せなくなってくる。素手ならボクに勝てると思ったんだろうか、何が十二将魔最強だ。


「パンサードって実は弱いんじゃない。本当に強いならこんな卑怯な真似はしないよ」


「ふふん、これだからのーきん娘は……」


 ボクにおんぶしているクリンカの背中に張り付いているシン。傍から見たらかなり異様な光景だと思う。重なりすぎ。


「パンサードは最強の座に君臨していながら、狩る(・・)為には手段を選ばないです。今回のもお前達が来るのを見越した上でしっかりと下準備を済ませていたです。あのパンサードの事です、まだ何か用意しているに違いないです。クックックッ」

「裏切り者のシンもたっぷりと可愛がってやるって書いてあるよ、シンちゃん」

「いぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


 この噛み合ってなさ。クリンカも調子に乗ったシンを黙らせるのが段々うまくなってきた。それにしてもなるほど、徹底してるという事か。それでもボクはあえて言う、やるなら正々堂々と来い。


「奈落の洞窟にはこんな事をする奴なんていなかったよ、だってそんなのやるまでもないような恐ろしい奴らばっかりだったから」

「でも奈落の洞窟にはなかった、お前のお友達を今は利用されているです。パンサードを甘くみてるとどんどん痛い目に遭うですよ? フックックックッ」

「シンも痛い目に遭うんだろうなぁ」

「ひぃぃぁあああぁぁ!」


 なるほど、コツを掴んできた。


「ミズカル城ってこっちでいいのかな?」

「持ってきた地図によると、方角は合ってるはず。普通なら歩くと半月はかかる距離だけど、リュアちゃんのこの速さならすぐに着くと思う」


「第二大隊ご到着ー! 第二大隊ご到着ー!」


 あの黒い鳥がまた何か騒いでいる。何が到着したってさ。あれ、何もいない。


「何もご到着してないね、行こうか……」


【ブラッドオオトカゲ×3002が現れた! HP 630】

【ベノムオオフロッグ×2405が現れた! HP 440】

【コンフパイソン×830が現れた! HP 800】


 いるいる、草陰にうんざりするほどの数が。さっきのゾウみたいな大型の魔物を想像していたから、これは面食らった。獣の園は獣だけじゃないとでも言いたいのかな。


「オレの毒ってぇ、こうチャクッて注入するとさぁ……全身が痙攣して吐き気、頭痛に襲われてぇ……体の器官があっという間に破壊されてぇ、幻覚なんかも見ちゃうみたいなんだよねぇ……わかる? 毒で死ぬってぇ、この世で最も苦しい死に方だってさぁ」


 合計20本はある足、けむくじゃらな全身。白と黄色と緑のラインが入ってるお尻がでっぷりと大きい蜘蛛。どうやらそいつが喋ってるみたい。お尻から糸を出して木と木の間にそれを張り巡らし、すでにボク達を閉じ込めていた。蜘蛛の巣の牢屋にいるボク達を捕食するあの蜘蛛がボスなのは見て明らかだ。


「お前がリュアちゃんんん? こーんなガキにヴィト様は……。んんああぁぁぁぁぁぁ! ああああああああああぁぁぁ!」

「なにこいつ……」

「あぁ?! 人のソンケーするお方を惨めったらしく殺しておいてその言い草だぁ?! てめぇらが家畜を何の情もなしにぶち殺すように、オレも躊躇なく凄惨に殺してやるからよぉ! インセクトマスター・ヴィト様が味わった苦しみを100000倍にして味あわせてやるあぁぁぁぁ!」


【沈黙の捕食者タランツが現れた! HP 3340】


「ついでに第一大隊もご到着ー!」


【ウイングチータ×1450が現れた! HP 1020】

【カイザーイーグル×2043が現れた! HP 3210】

【フライングレッドベア×6411が現れた! HP 3700】

【マジックモモンガー×10334が現れた! HP 490】


 地上での行き場を蜘蛛の糸で塞がれ、空にはおびただしい数の獣。怪鳥やら羽の生えた豹みたいなのとか、節操のない構成だ。

 ヴィトは確か、ボクが倒した十二将魔だったはず。敵討ちと言われても、勝手に攻め込んできて人を殺して暴れまわったような奴なんか倒されて当然だ。むしろ無関係なナノカとコノカを巻き込んで今にも殺そうとしているパンサードこそ、ボクにとって敵討ちになりかねない。こういうのなんて言うんだっけ。そうだ、お門違いだ。


「タランツのバカァ! 第二大隊といえばこのスコーピーでしょ! 抜け駆けは許さないわよ!」


【密林の暗殺者スコーピーが現れた! HP 2830】


「こちら第二大隊、アントン。目標を目視確認、アントン隊は第二戦闘配備を解除。ただちに迎撃を行います」


【苛烈なる軍隊長アントンが現れた! HP 4880】

【キラーアント×4522が現れた! HP 240】


「第一大隊、マサライのご到着だ。なるほど、コレがリュアか」


【貫く血角マサライが現れた! HP 6700】


「第一大隊ドゥドゥのお通りだぁ! 第三大隊をやったリュアってクソガキはどいつだぁ! 蹴り蹴り蹴り蹴りィ! このオレッ様の美脚でぇ! 蹴り殺してやる! ばっくそぉぉぉぉぉぉ! ごおおぉぉ!」


【美しき爆走脚ドゥドゥが現れた! HP 2640】


 なんかいっぱい来た。早速変な羽のない鳥が訳の分からない奇声を上げて走ってくるし、これを攻撃できないなんて歯がゆい。というかこの数、さすがのボクもうんざりする。足場がないというか行き場がない。あんなに密着していて戦えるのかなと逆に心配したくなるくらいに。


「ど、ど、どーするですか?! 完全に包囲されてる上にあの糸は単純な力じゃ破れないです! 伸縮自在で足掻けば足掻くほど体に密着してくる悪魔の糸なのですよ!」

「シンはあっちの味方のはずなんだけどなぁ……。うん、どうしようかな?」


【美しき爆走脚ドゥドゥの大爆走! リュアとクリンカはひらりと身をかわした!】


「退け、ドゥドゥ。そんなデタラメな蹴りが当たるか。さっきから軽くかわされているではないか」

「うるせぇぇマサライィィ! 鈍足は引っ込んでろぉぉぉ!」


 鳥がいい加減邪魔臭い。別に当たっても痛くないけど、万が一シンに当たると危ない。一撃で肉片残らず消し飛びかねないし、そこはやっぱり慎重になる。


「ドゥドゥ、あんた手加減してるんでしょ? 相手は子供だし怖がらせちゃかわいそうよねぇ」

「スコーピー、援護しろ! まずは我々で奴の足を止める!」

「ハイハイ、せいぜいしっかりね。働きアリさん」


【密林の暗殺者スコーピーのポイズンテール!】

【苛烈なる軍隊長アントンはキラーアントを操った! キラーアントの群れがリュア達を取り囲む!】


「キャハッ! こんにちわっ!」


 サソリの尻尾が地面から飛び出してきた。それに加えて人間の子供くらいの大きさはありそうなアリが忙しそうに多数の足を動かして迫る。

 さて、ボクはというとどうするべきかな。いい加減、うんざりだ。どうしてかな、どうして実力差もわからないんだろう。数さえ揃えているから勝てる、その気持ちはわからないでもないけど馬鹿だ。だって洞窟ウサギが10000匹いたって、ドラゴンには勝てないでしょ。それどころか勝負にすらならない。この状況だってそれと同じだ、ボクにとってはこんな奴らは洞窟ウサギと同じ。


「クリンカ、もうこいつら殺していいよね?」

「な、何言ってるの? そんな事したら……」


「辺りを消し飛ばして、上にいる何とかキマイラに断末魔の叫びすら上げさせないよ」


 周囲の魔物が制止した。蟻も、鳥も、サソリも。唸り声で満たされていた森林を静寂が包む。


「まずはこの尻尾から潰そうか」


「ヒ……ヒギッ!?」


 サソリの尻尾に優しく触り、そして撫でる。今にも握りつぶそうかな、半ば本気でそう考えたほど。


「もう全員、殺そう」


 偶然のタイミングか、突風が森林をざわめかせたと同時だった。魔物の群れが、鳥が。まるでこれから大地震でも来るかのように、我先にと周囲から消えていく。


【ウイングチータ×1450は逃げ出した!】

【カイザーイーグル×2043は逃げ出した!】

【フライングレッドベア×6411は逃げ出した!】

【マジックモモンガー×10334は逃げ出した!】

【ブラッドオオトカゲ×3002は逃げ出した!】

【ベノムオオフロッグ×2405は逃げ出した!】

【コンフパイソン×830は逃げ出した!】


「あれぇ、殺そうと思ったのに」


 虫や鳥の鳴き声さえ聴こえなくなった森林でそう呟いたのには意味がある。サソリや鳥、サイみたいな魔物。軒並みボスと思われる奴らがかろうじて残っていたからだ。でもこいつらに戦意があるかどうかはわからない。あれだけ元気に走り回っていた鳥なんか、長い首をもたげて今にも逃げ出しそうだ。


「こ、こ、殺すってぇ? そんな事をしたら、ひ、人質が」

「人質? ナノカやコノカの事?」

「だ、だ、大事な子なんでしょ?! そうよねぇ! ここで抵抗なんかしたら」




「あの二人を殺したら、この大陸にいる魔物全部殺すよ。逃げても謝っても絶対に許さない、大陸の外に逃げても追いかける」


「ぎぇあぁあぁぁあぁぁぁぁぁ!」

「ド、ドゥドゥ! どこへ……」


 完全にこの場が終わった瞬間だった。冷静そうだったあのサイみたいな魔物も、太い首を左右に振って両手を挙げている。鳥なんか奇声を上げて森の奥に逃げ出すし、アリ達は作戦続行に支障がどうのとか延々とぼやいていた。


「に、任務…………継続に、し、支障が……」


「……通るよ?」


 あえて走り抜けず、ゆっくりと。余裕たっぷりで大きい図体の魔物を横切る。変な事をしたら今にも殺すぞ、サイのざらついた肌を撫でながらボク達は手を繋いで、散歩でも楽しむかのように森の奥を目指した。


◆ ミズカル城 王の間 ◆


「パンサードいたじゃん」


 玉座で偉そうに肘までつきやがってからに、俺達が現れたってのに何のリアクションも示さねぇ。あくびまでしやがる始末だ。キャップを深く被り、汚らしく肌に密着した皮製のパンツ。黄色の髭を色濃く目立たせるそいつは見た目だけなら、ただのいかつい中年オヤジだ。

 普通、こういうのって護衛か何かつけてるもんだろ? 一人で玉座で居眠りとか、どんだけ余裕なんだよ。


「……やっと来たか」

「はぁ?」

「いや、本命(・・)ほど期待しちゃいないから心配すんな」

「……要するにこの勇者アレイドを舐めてるってわけか。ハハッ」

「勇者ぁ?」

「見ろよ、こいつを」


 勇者と勇者の剣は魔王軍にとっては天敵のはずだ。何せ自分達を滅ぼした恐怖の対象、そいつを見せ付けられて平常心でいられるはずがない。玉座を立ち上がり、目を凝らす。そして。あれ、なんでビビらないの、あいつ。


「……あぁ、勇者か。てっきり死んだって聞いたが生きてたのか」

「いや、ビビれよ」

「何故だ?」

「魔王軍は勇者一行によって滅ぼされたんだろ? だったら俺が現れて内心、穏やかでいられるはずがねぇ」

「プッ、クハハハハハハハハハ!」

「何がおかしい!」


 俺は別にギャグなんざ言ってねえぞ。腹まで抱えて笑いやがって。


「君は実戦経験なんてほとんどないだろう。だからそんな酔狂なセリフが飛び出す。確かに勇者が現れたのは計算外だが、別段ビビる事はねぇ。なんたって君達には負ける気がしないからな」

「な、何だと!」

「今の君じゃ魔王様どころか、俺にすら勝てねぇ」


「お前が滅ぼしたこのバラード大陸に……いたんだよ! 勇者の血を引くオレがな! あの時、死にかけているオレを殺さなかったのを後悔させてやるぜ! いくぞ、ロインにクーデ!」


「いいねぇ、威勢だけは。ま、余興としては楽しめそうだからあえてここまで通したんだけどな」


【パンサードが現れた! HP 43500】


 構えすらとらねぇ、このオヤジ。いつでもかかってこいよ、まるで我が子を抱きしめんばかりの父親にすら見える。上等だ、こんなオヤジにオレのハーレム計画の邪魔はさせねぇ。せいぜいオレの武勇伝の一端に加えてやるよ。


◆ シンレポート ◆


きがついたら みずかるじょうが みえている

あれ しんは ねていたですか

ううん おもいだせない

あ なんか さいごに おぼえているです

とてつもない まじんが たいりくを はめつさせんと

すべてのせいぶつを ほろぼす

にげても むだだ たとえ ちのはてでも おいかけくる

まじんは そういったです


なまなましい ゆめでした

これは ゆめにっきでは ないです

まじめに れぽしないと


あれ なんで しんは お おもらし あ ぁぁぁ まずいまずい

なんで なんで

魔物図鑑

【ブラッドオオトカゲ HP 630】

黒と赤のまだら模様のトカゲ。大人の腰程度のサイズだが、ひとたび噛みつかれると出血が止まらず、そのまま死に至る。


【ベノムオオフロッグ HP 440】

黄緑色の大型のカエル。

全身に毒を持ち、触れただけで皮膚が爛れる。

毒性はそれほど強くはないが、脚力を生かした体当たりは危険。


【コンフパイソン HP 800】

牙に特殊な毒を持つヘビ。

噛まれると幻覚作用を引き起こし、パニック状態になる。

人を絞め殺すには至らない大きさだが、森の中で素早く地面を這われると捉えきれない事が多い。


【フライングレッドベア HP 3700】

羽が生えた熊。

長時間の滞空は出来ず、木から滑空して獲物を狩るのを得意とする。


【マジックモモンガー HP 490】

愛らしい見た目のモモンガだが、行動不能に陥らせる魔法を放つ。

集団で行動する事が多いので、囲まれたら非常に危険。


【キラーアント HP 240】

森に生息する巨大アリ。

単体ならそう恐れる事はないが、群れを成すと危険。


【沈黙の捕食者タランツ HP 3340】

元はインセクトマスター・ヴィトの手下。

ヴィトが倒されて行き場がなくなった魔物達をパンサードが自分の配下として加えた。

甘ったるい口調でおとなしそうに見えるが、それに騙されていると糸で着実に獲物を包囲される。糸は力で破ろうとすればするほど絡みつき全身が締め付けられる。ひとたびそうなれば、熟練の冒険者でもほぼ命はないだろう。


【密林の暗殺者 HP 2830】

巨大サソリ。メス。甘えるような口調だが、決して優しくない。

密林の暗殺者と呼ばれる由縁がその尾である。

それを地面に潜らせ、長距離先にいる獲物を刺殺する事が可能。

毒性も強く、成人男性ですら3秒程度で死に至らせる。


【苛烈なる軍隊長 HP 4880】

キラーアントのボス。まるで誰かの指示を受けているかのような口調で話すがそんな事はない。

元はキラーアントが突然変異した姿とも言われるが定かではない。

密なる激母と同様にキラーアントを操って獲物を狩る。


【貫く血角マサライ HP 6700】

二足歩行のサイ。頭の尖端の角は常に赤く染まっているという。

パワーだけなら第三大隊のグレイドと同等という第二大隊屈指の実力者。

冷静沈着な性格で戦場を分析し、弱った相手を探し出して殺すという狡猾な一面もある。


【美しき爆走脚ドゥドゥ HP 2640】

長い首、長い足を持つ羽のない鳥。

獣の園一の脚力を持ち、第二大隊を代表する主力の一匹。

羽がない代わりに卓越した脚で地上を走り抜ける。

大陸の端から端までわずか一日で辿り着けるほどのスピードを持ち、ひとたび走り出すと熟練の冒険者ですらなかなか止められない。

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