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新婚旅行?③


俺たちは応接室に案内され、鎌倉の人たちが外で話してる間に歩美たちに捕まった時の話を聞いた。


俺たちが案内されて市役所に向かって少しした頃、6人の男たちに囲まれ銃を突きつけられ、大人しくしろと脅されたらしい。悲鳴をあげたらグリフォンたちが直ぐに来てくれて、男たちはグリフォンに発砲したけどグリフォンは無傷で反撃。男たちは彼女たちを人質にしようとして抱きついてきたが、美咲の鎧に偽装していたシルバが男たちを軽く撃退して、後はグリフォンが逃げる男たちを爪やクチバシで捕まえ、上空から落としたりしたから、余裕で撃退できたと無い胸を張って自慢げに楓が話してくれた。


俺は今俺の鎧に偽装してるシルバを撫でながら礼を言う。

「シルバ、守ってくれてありがとう」


偽装してる鎧がプルプルしたので、再度撫でた。


シルバの偽装だけど、よく見れば継ぎ目の無い鎧なんでバレるかと思ったが案外バレない。


30分くらい待たされて、男女10人が応接室に入ってきた。


おどおどしたおじさんが話の代表者になったようで話を聞くと、市役所の課長さんらしい。


事の始まりは、副署長たちの不満からだったらしい。武器を持ってモンスターを倒してるのに待遇が良くないと言うので、最初は食事などを良くしたりしていたが、段々要求が大きくなり、俺たちが守ってやってんだから夜の相手をしろなど、要求が耐えられないものになっていったそうだ。そこで、市長と署長は彼らの武器を取り上げて反省させるか追い出そうと計画を立てた。


しかし、実行に移そうとした時、一人が裏切り市長たちは返り討ちにあい、見せしめに市長と署長が殺された。


それからは、女子供を人質に他の男たちを脅し奴隷状態で働かせ、それからは傍若無人に過ごしていたらしい。


それで、これからどうするのか聞いた時、外からヘリの音が聞こえ、話を中断して一旦外に出た。


外に出ると2機のオスプレイが着陸してきた。


オスプレイの中から自衛官と大臣が降りてきて、見覚えの有る自衛官が両手を上げて近づいてきた。


俺は普通に

「案外早かったですね」


自衛官が笑顔で

「急いで来ましたから、大曽根さんが怒ってるって聞きましたけど、大丈夫でしたか」


「すいませんね、電話した時ちょっと頭に血が上っちゃって」


大臣はちょっとほっとした顔で

「いやー大曽根さんから凄い剣幕で電話があったから、ビックリしちゃいましたよ」


「しかし大臣、今回みたいなこと、日本中で起きてませんか?」


「本来起きてはいけないことだが、政府は対馬、北海道、沖縄の他国からの防衛に対応していて、自治権を与えたところまで対応はできないのが現状なんだ」


「そうですか」


「勿論我々も困っている人を助けたい。しかし除隊して家族のもとに帰る自衛官も悲しいことだが多い。それでも政府としては、外国からの侵略を押さえなければならない。勿論被害に遭われた方には申し訳ないと思う。日本が落ち着けば内閣は総辞職して責任は取るつもりだ」


「いずれにせよ、我々は外敵から日本という国を残すためにも日本を守るつもりだ」


「確かに今の状態で、なにもかも政府に頼ることはできないだろう」


「我々も残ってくれた自衛官や職員とともに良くしようという努力は怠らない」


「分かりました。俺も電話で失礼なことを言ってすみませんでした」


「ちょっとビックリしちゃったよ」


それからは、政府と市民の話し合いには俺らは参加せず、俺たちは空き地にキャンピングカーを出し、今日はそこで休むことにした。


自衛官や市民の人たちがグリフォンたちを遠くから見ているので、

声を掛けグリフォンは大人しいよと呼んでみたが、皆見た目が怖いグリフォンには近づかない。そんななか一人の自衛官がおそるおそる近づいてきた。


顔が鷲で見た目が怖いグリフォンだが、俺に甘える姿は可愛く見える。近づいてきた自衛官はグリフォンの後ろから胴体をそっと撫でた。


「噛みついたりしないから大丈夫よ」とアインスが喋ると。


自衛官は驚き固まった。


俺がなるべく喋るなと言っていたのを忘れていた。喋っていいよと言うとグリフォンたちは普通に喋り出した。


それからはグリフォンたちに自己紹介させ、市民の皆さんに受け入れられた。子供たちを背中に乗せたりして、いまではすっかり人気者に。


しかし、顔が怖く嘴も他のグリフォンより大きいゼウスには、誰も近づかない。


俺はちょっと拗ねてるゼウスを撫でてやり慰めた。


それから暫くして話が終わったようだ。


大臣から話を聞くと、人殺しをした5名の首謀者は処刑、16名は追放、後の者は長期の強制労働になるらしい。鎌倉自体にはまだ7万人以上住んでいるため、政府としては落ち着くまでは援助することにしたらしい。


それで大臣から鎌倉にある攻略したダンジョンを農地に変えてほしいとお願いされた。


俺も大勢が助かるならと承諾した。とはいえこれからやるには時間も遅いので明日やることにした。


大臣は近くに来ているいずも型護衛艦に、明日また来ると言って帰っていった。ただし安全確保のために自衛官たちは残った。


顔見知りの自衛官も居たので、俺は自衛官たちに夕食をご馳走し島での話などを聞いて過ごした。俺が前に自衛官を殺したことについては、今残っている自衛官たちは仕方が無かったことだからと俺を責める気は無いらしく、また仲良くしようと話し合った。


市民の代表者にはオークを50頭プレゼントした。市民全員には足りないが助かると喜んでくれた。


鎌倉でもオークは食べていたらしいが、最近は市民の口に入らなかったようで、これからは狩ったモンスターは市民で分け合うと話していた。


翌朝、キャンピングカーで寝ていると、オスプレイの爆音で起こされた。


オスプレーはうるさい。


市民の代表と大臣でダンジョンに行き、俺はダンジョンマスターの力で1階は果樹園、2、3階は畑、4、5階は川を作り水田用に変えた。うちの村よりレベルが上がった分かなり広い。

ただ、畑と水田はこれから耕し作らなければならない。


皆の所に戻る途中大臣から、島に遊びに来ないかと誘われた。


俺は彼女たちと相談して、島に行くことにした。




お読み頂きありがとうございます。

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