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続、村での色々


今日は管理班と在庫管理とコンテナ物資の収納をしている。


コンテナバリケードも中身が空になれば、大型フォークリフトで積むことができるので、村の拡張は順調だ。


最近、消臭剤と防臭マスクの消費が増えていて、気になって聞いてみたら一部でリアルゾンビ狩りが流行っているようだ。なんでもゾンビ映画を見て実際にゾンビを狩り、リアルと映画の違いを楽しんでいるグループが居て、さらに最近ゾンビはレベルが上がりやすく、簡単に倒せて人気があるらしいのだ。スケルトンと戦った人の中にはゾンビも一緒と狩っているとのこと。


(おいおい、大丈夫かこの村は)


最近は武器も行き渡り、自分たちや家族の安全のために、皆レベル上げをしているらしい。9階層まで行っているグループまであるようだが、10階層のボスは館長の指示で命の危険もあるので、禁止されている。近々館長たちが10階層主にアタックする予定らしく、俺と相談してから決めると言っていた。


(怠けてるわけじゃないけど、忙しくって最近はダンジョンに行ってないな)


館長たちは俺の負担を減らすために、皆を鍛えているとは聞いていたが、そこまでとは思わなかった。


確かに村から半径5kmは安全になったが、またいつ何時スタンピードが起こるか解らないから、戦力強化は必要だな。


ダンジョンについて詳しく知りたいが、ナビは聞かないと答えないから分からないことが多いな。今度の会議でダンジョンのことで、調べる内容を議題に上げよう。


お昼を食べていると食堂に石川姉弟が来て、魔石を使った刀ができたと報告してきた。


まだまだ完全ではないが、聖剣と同じように攻撃が飛ばせるようになったようだ。


ただし、火の玉を飛ばせてもウサギすら殺せない弱さのようで、ゲームのように火の玉を当てても爆発もしないし、火に包まれることも無く、表面が焦げるだけらしく、殺傷能力は無いらしい。まだまだ研究は必要だが、今でも目潰しや攪乱には使えるので、ダンジョン攻略に使ってほしいと話してくれた。


魔石は直接触れているほうが威力を増すらしく、柄に魔石を付けるようにしてから飛ばせるようになったらしい。


それと、俺が倒したオークの持っていた大剣についてだが、熱しても叩いても傷一つつけられないらしい。重さも金よりは軽いが鉄より重くて、今のままでは誰も使えないため、これも詳しく研究する予定らしい。本来なら成分分析したいが、今の世の中にそんなことができる機関があるか分からないから、地道にやるとのこと。


俺が政府に確認しようかと訪ねると、もう少し研究してダメならお願いすると言うので許可した。


話を戻すが、そろそろスケルトンダンジョンも行く人が減ったから、スケルトンダンジョンの攻略も考えないといけないな。


しかし、暇が無い。


皆協力してくれているが、アイテムボックスが俺しか使えないのは痛い。


俺は気分転換にグリフォンたちのところに向かう。


ダンジョンの一階では、新たに建設中の子供たちの安全のために作り始めた保育園の着工も始まり、保育士さんたちも喜んでいるな。


グリフォンたちのところに行くと子供たちも来ていて、今は子グリフォンと一緒にお昼寝中だ。しかし、その横で保育士さんたちとルナが、子育て談義をしている光景はシュールだ。


ルナは村に溶け込むために人間を勉強している。レオもダンジョンでオヤジたちと仲良くしてるという話は聞いていたが、ルナまでなんか人間臭くなったな。


だから、子グリフォンたちは子供たちと一緒によく遊んでいるらしく、知能も高いから人の言葉も理解していて、保育士さんたちの言うことも聞くらしい。


寝てるのを起こすのは可哀想なので、俺は戻ることにした。


管理班での仕事を終え母家に戻ろうとすると、マリアたちが帰ってきた。


今日も狩りの練習に行っていたのは知っているが、4匹とも汚ない。狩りをしたからなのか口も臭い。今日は風呂に入れ、歯みがきボールで歯も磨かせなければ。アポロは歯みがきボールを簡単に噛み砕くから、あいつはブラシでも磨かなければいけないな。


マリアはダンジョンに戻り、俺たちは風呂に行く。4匹は風呂で一生懸命俺に今日の話をしようとするが、まだまだ人間の言葉が上手く話せないらしく、そこがまた可愛い。


露天風呂は10人くらいは充分に入れる大きさに造ったが、4匹が大きくなり手狭に感じたのでいつまで一緒に入れるのか考えてしまった。




お読み頂きありがとうございます。

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