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敵襲と救出


朝から何故こんなことに……美咲とマッサージから話がおかしな方向に……。


「雅也さんは私たちのことをどう思っているのですか? 私たちの気持ちを雅也さんにそれとなく伝えてますよね」


「……何となく解ってはいても、今の関係を壊したくないと言いますか……」


「はぁ、今さら重婚で裁く法律も無いでしょ。私たち4人と付き合えばいいでしょ」


「そうよ、私たちは4人一緒がいいの」


「……でもそれは不誠実だと思うし、ご両親だって納得しないと思うんだけど」


「雅也さんはじゃあどうしたいの?」


「……」


「雅也は私たちのこと何とも思ってないの?」


「いや、そんなことは無いよ」


「じゃあ、いいじゃない。いきなり結婚しろとは言わないから私たちの気持ちを受け止めて」


「私たちはずっと待ってたのよ。美咲だけイチャイチャしてズルい」


「え、私イチャイチャなんかしてないよ?」


「恋花が見たってよ」


そんな俺に助っ人のマリアが


「雅也大変よ! 何かを追ってモンスターの大群がこっちに向かってくるわ」


「マリア、直ぐに向かおう。4人は皆に声を掛けて防衛準備と避難を」


俺はマリアに跨がりモンスターの群れに向かった。


「ナイスタイミング、マリア助かった」


「なにが?」


「モンスターってマジな話?」


「こんなこと嘘吐いてどうするの」


「確かに」


「見えてきたわ、グリフォンがハーピーの群れに襲われてるわ。グリフォンならハーピーぐらい余裕でしょうに」


「グリフォンの一頭の動きがおかしい」


「妊娠しているな。もう一頭が庇って攻撃できないのか」


「マリア、グリフォンを助けた後に襲ってこないか?」


「グリフォンは恩を仇で返すとは思えないけど、今は分からないわ」


「後から考えればいいか。マリアはグリフォンを守ってくれ」



俺はマリアから飛び下り、グリフォンに襲い掛かろうとしたハーピーをM16で撃ち殺した。


マリアがグリフォンに近付くと、グリフォンは威嚇してくるが、身体中から血を流し満身創痍の状態だ。


俺はまだ30匹以上居るハーピーを攻撃するが、ヘッドショット以外では中々殺せない。しかし地上に落ちればマリアの独擅場だ。


マリアとの連係でほとんどのハーピーが逃げ出す中、


「雅也、まずいワイバーンが向かってくる!」


「ワイバーンってドラゴンじゃん、勝てるの?」


「ワイバーンはドラゴンじゃないわ、空飛ぶトカゲよ。ただ空から攻撃してくるから厄介なことに変わりないわ」


「逃げた方が良い?」


「逃げれば村が襲われるわ」


「解った」


俺は対物ライフルを取りだし、迎え撃つことに。ワイバーンはどうやらハーピーを追いかけてきたみたいで、逃げたハーピーに襲い掛かった。


俺は的だけはデカいワイバーンを狙撃した。しかし、ワイバーンの顔に当たったと思ったら弾がはじかれた。


「ワイバーンは硬いから羽を撃って」


ワイバーンの羽の薄い部分を撃ち抜いた。しかしワイバーンは痛がるも、そのまま飛び続けている。


ワイバーンは俺を敵と認識したのか、急降下で俺に向かってくる。しかしマリアが機転をきかせて俺の前に立ち塞がると、急にワイバーンは獲物を変え身重のグリフォンに襲い掛かる。

マリアが射線上に居て俺は攻撃できない。


そんな時もう一頭の瀕死のグリフォンがワイバーンに体当たりをした。大きさの違いからグリフォンは弾き飛ばされたが、ワイバーンの進路がずれ、身重のグリフォンは無事だった。


ワイバーンはまた上空に上がったので、効果があるか解らないが俺はスティンガーを取りだし、ワイバーンに狙いを定めた。


(トカゲでもロックオンできた)


スティンガーミサイルは見事にワイバーンの胸に当たり、ワイバーンは落ちてくるが焦げてはいても傷自体は見当たらない。


落ちてきたワイバーンはすぐさまマリアに羽を引き裂かれ、飛べないワイバーンとなってマリアの攻撃に徐々に傷付き、最後は首を噛まれ絶命した。


瀕死のグリフォンはかなりまずい状態だ。急いできたからシルバを連れてきていない。


マリアが瀕死のグリフォンをくわえると

「急いで戻るから背中に乗って」


俺はマリアの背中に飛び乗ると


「あんたも早く乗って!」


身重のグリフォンがマリアの上に乗るやいなやマリアは凄いスピードで走り出した。


「うわあぁーーー!!!」


(落ちたら確実に死ぬ)


あっという間に村に着き、防衛待機をしていたところで止まり、俺が正気に戻るとシルバが瀕死のグリフォンを治療していた。


身重のグリフォンが俺に近付き

「助けていただきありがとうございました。このご恩は一生忘れません」


(日本語喋ってるってことは……うん、考えないようにしよ)


「村の者に危害を加えなければ安全は保証する」


「絶対に危害を加えません、よろしくお願いします」


マリアが草原のダンジョンに案内するので、治療中のグリフォンを男たち8人がかりで2mあるグリフォンを運んだ。


俺は何故か新撰組の4人に抱えられ母家に。


(もう知らないぞ、俺だって我慢してるんだから)


「逃げないので放して」


「半年以上逃げてた人がなにか?」


「いえ、何でもないです」






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