狩りのお供はマリア
スノータイガーのマリアも元気になり、子虎たちも拠点の皆に可愛がられ、太陽や雪と一緒に好奇心旺盛に歩き回っている。ただその近くには必ず歩美がいる。
こないだなんかビックリしたのが、俺が子虎とうり坊とシルバを温泉に入れていると、水着着た歩美が入ってきたことだ。本人は水着着てるから大丈夫って言いますが、俺は着てないのにお構い無し。
直ぐに残りの3人に連れ出されたが、恥ずかしいからガン見しないでくれ。
マリアも拠点で怖がられなくなりうろうろするが、子虎たちが室内に入ると、デカイせいで一緒に中に入れずその場で横になるため、皆に邪魔と怒られ小さくなってる。
スノータイガーたちも落ち着いたし、そろそろレベル13のダンジョンを攻略まではいかないが、レベル上げがてらダンジョンに行くことに。
子虎たちもいるので、マリアはお留守番してもらうつもりでいたらついていくとのこと。子虎たちは連れていけないからと話すと、子供は群れで育てるから大丈夫だと言うので一緒に行くことになった。
(マリアにとってはここが自分の群れになったんだな)
俺たちはWAPCに乗り込むと後部ハッチから乗り込もうとするマリアが。しかしマリアはデカ過ぎて頭だけしか入らなかったので、諦めて歩いてついてきてもらうことに。
マリアが一緒だとモンスターが寄ってこないから30分も掛からず到着。
ダンジョンは今までとあきらかに違う、洞窟のような入口ではなく、石造りの立派な入口でしかも通路も広い。
入口付近にウサギや鶏のデカイのがいたが、素早くマリアが倒す。俺に聞いてから、マリアが美味しく食べていた。マリアは一緒に狩りができることが嬉しいのかテンションMAXで尻尾をちぎれんばかりに振っていた。
装備を整え中に入ると、マリアは嗅覚も良いらしく、モンスターを見つけるとダッシュで襲い掛かる。でも偉いのは見えないところで倒したモンスターは食べずに俺のところに持ってくるところだ。気にせず食べてもいいと言ったら、まずは群れのボスに渡すのが決まりなんだとか。
アイテムボックスに入れても後日、マリアが食べるんだけどね。
1階層のモンスターはウサギらしいが、俺たちは生きたウサギを見ること無く2階層に。
2階層はデカい蟻だけど、まだ俺たちは生きた蟻を見ていない。
マリアに蟻のお尻は甘くて美味しいと勧められたが、人間が食せるか解らないからと伝えアイテムボックスにしまう。
俺たちは生きたモンスターを見ずに3階層に到達。するとマリアがキラーモンキーが群れで来ると教えてくれたので、俺たちも臨戦態勢に。
体長80cmくらいの派手な顔の猿が15匹ほど襲い掛かってきた。マリアも先頭で後ろに行かせまいと攻撃するも、数が多くてさばき切れない。俺も応戦するがジャンプで逃げられる。彼女たちを狙い拐おうするが4人の連係で猿を切り殺している。
猿が何故彼女たちを狙ったのかは解らないが、彼女たちを甘く見ていたようだ。彼女たちも見違えるほど強くなった。
3階層でやっと戦闘ができたが、ちょこまか動く猿にイライラが増す。
4階層に居たのは、なんとモグワイだった。俺は材料来たーと密かに喜び、狩りつくすことに。
前は苦労したモグワイも簡単に倒せるようになったが、俺たちの何倍もマリアが倒してる。
階段を見つけてもモグワイを狩り続け、モグワイを全滅させてから5階層に向かう。
5階層に降りると凄く臭い。マリアが言うにはゾンビかマミーが居るとのこと。マリアも嫌な臭いらしく、下に降りるなら皆を背中に乗せて運ぶ提案をされたが、今日は帰ることにした。
帰りはマリアの提案で背中に乗せてもらったが、地上に着くなり皆吐き気と戦うはめになって、臭いと乗り物酔いのダブルパンチ。
(マリア速すぎ)
自衛隊にお願いしてガスマスクを借りないと先には進めないな。
結局その日はお昼も食べずに帰ることにした。
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