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自衛隊員がやって来た


今日は石窯を増設した記念に、皆でピザを焼いてます。ただ人数が多くなったので、時間制にしました。


俺は食べるだけ何で、美味しく頂いてますよ。


皆でワイワイ楽しくやっていると、攻撃ヘリ、アパッチAH-64Dが、向かってきます。攻撃はしないと思いますが、最悪も考えアイテムボックスからスティンガーを直ぐに出せるように準備していたら、ヘリは辺りを飛び帰っていきました。


自衛隊のヘリだったので、ただの偵察だと思うが、もし自衛隊が来た時の対策をどうするか決めるために、館長たちと新撰組を集め、対策を協議した。


結論から言えば、ここに居る人は避難場所があっても行かないことになり、それと物資の件と俺のスキルの話はしないことになった。


それから2日経ち、お昼のうどんを子供たちが一所懸命フミフミしていると、正面入口が騒がしくなった。


俺は急いで正面に向かうと、遠くに8輪駆動装甲車WAPCが、こちらに向かってくるのが見えた。


俺は館長を呼んできてもらい、自衛隊が着くのを待った。


自衛隊はWAPC2台にトラック2台でやってきた。


到着して降りてきた隊員は8名。降りてきていない隊員も同じくらいだろうと思う。


40代くらいの隊員と俺と同じくらいの女性隊員がこちらに近付いてきた。他の隊員は小銃を持ち、辺りを警戒している。


40代の隊員が館長に話し掛けてきた。


「あなたがこちらのリーダーですか」


(そりゃそうだよね、俺と館長が並んだら、館長の方が偉く見える)


「いえ、こちらの大曽根くんがリーダーです」


謝られてから所属と階級を話され、この隊の隊長である中村と、女性隊員は木村と名乗った。俺も目的を尋ねると、取り残された救助が目的だと言った。


ただ、俺たちはまだ信じてはいなかった。


隊長が皆さんと話がしたいと、中に入ろうとすると、結界に阻まれた。


隊長は驚き

「見えない壁がある。どうなっているんだ」


「俺のスキルですよ」


「スキルとは何ですか」


「え、知らないんですか?」


「ダンジョン攻略の褒美みたいなものです」


「貴方、大曽根さんはダンジョンを攻略したのですか?」


「しましたよ」


「詳しいお話を伺いたい」


「良いでしょう、ただし中に入るのは2人まで、それと武器は持ち込まないでください」


「解りました」


隊長と女性隊長は他の隊員に武器を渡して、俺は2人を招き入れた。


母家に招き入れ話すことになり、途中恋花がうどんどうすると聞いてきたので、母家の分を2つ追加と表の隊員にうどんを差し入れてあげてくれと頼んだ。ただし渡す時に警戒だけはするように注意した。


母家でうどんを振る舞うと、凄い喜んでくれた。話を聞くとダンジョンの詳しい内容は下には降りてこないらしいので、全部は話せないがダンジョンの仕組みを教えた。


逆に今の状態を聞いた。


「今、対策本部を立川に移し、都市部奪還作戦が進行している。

それと駐屯地を避難場所として解放して、そこから市民を伊豆大島や周辺の島に避難輸送している」


「他国の現状は?」


「アメリカしか解りませんが、米軍は日本から引き上げ、本土奪還作戦が進行されていると聞きました」


「都市部奪還作戦は上手く行ってるのか?」


「本来は作戦内容は話せないのですが、ダンジョンのことをお聞きしたのでお話しします。現状は思わしくありません、敵が倒しても際限無く増えるので、防衛ラインの攻防が続いています」


「立川は安全なんですか?」


「立川にもダンジョンがありますので苦労してますが、ダンジョンの出口で重火器で封鎖して対策してます。でも戻り次第ダンジョン攻略を提案したいと思います」


「頑張ってください」


「大曽根さんオブザーバーとして、参加いただけませんか」


「悪いけど、俺もここを離れるわけにいかないので、すみません」


その後も避難希望は無いか、物資は足りているかなど話した。


こちらも物資の件は話せなかったので、救援物資を頂いた。


それと連絡がとれるようにと、自衛隊の通信機を渡された。使い方を教えてもらい、1日1回連絡を取ることにした。


無事に何事も無く、自衛隊員は帰っていき、俺と館長は深く詮索されなかったことに安堵した。




お読み頂き、ありがとうございます。

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