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レベル6のダンジョン攻略②


俺たちは20階層主の部屋で、ゆっくり休んだ。翌朝朝食を取り、ダンジョンボスを倒すため階段を降りて次階層に向かった。


階段を降りるとそこは森だった。


「はぁー、何で森?」


「空もあるし明るい」


「でも今降りてきた階段あるし」


「回りを警戒しながら、進みますか」


俺たちは360度警戒しながら進むことにした。


木の樹皮が剥がれた木が何本もある。しかも俺の身長くらいの高さまで剥がれてる木もある。


今では前後だけ警戒してたけど、全方位は気が休まらない。


左前方に猪を見付ける。迂回しようとして見事に見つかる。


というのも美咲さんが小枝を踏んだから。


猪3頭、いつものつもりで対処するが、今でと違い木の根が邪魔で歩きづらい。


それでも俺たちは連係を取り、何とか倒すことができた。


さらに森を進むと壁にぶつかった。透明な壁なのか写真なのか分からないが森が続いてるように見えるのに壁がある。


思ってたほど広くないかも知れないと木にしるしを付け、階段を探した。


猪と戦いながら探していると、大きな木の樹洞の中に階段を見付けた。


また階段を降りると森だったが、大きな木を目指せば良いので楽に30階層のボス部屋の前まで来た。


歩美の発案でボス部屋なら銃を使っても大丈夫じゃないかということで、俺は聖剣で彼女たちは対物ライフルで挑むことに。


作戦は最初に頭を狙い、効いてなければ足を狙う。何頭居るか分からないので順番も決めて、扉の中に。


中に入るとバスぐらいあるオレンジのモヒカン猪が1頭。


素早く、彼女たちは眉間に目掛けて狙撃した。


直撃して血が出てよろめいたが、凄い形相で突進してきた。狙いを足に変え狙撃するがなかなか当たらない。ようやく1発右前足に当り転倒させた。俺はチャンスと思い近付くと暴れだし、なかなか近付けない。彼女たちは後ろに回り込み、足を狙撃した。


右前足と両後足を潰し、ライフルから槍に持ち変え近接戦闘に切り替えた。


それからは四方から攻撃を加え、なにもさせないまま、ボスを倒した。


「しかし、よく立ったまま対物ライフル撃てるね」


「反動は凄いけど、レベルアップのおかげで大丈夫みたい」


「見た目変わってないのに、凄いね」


(見た目変わらないのに、中身はゴリラ女って、最強トラップじゃん)


俺は褒めたつもりは無いんだけど、何故か喜んでる。


ダンジョンコアに向かうと、2匹のうり坊がいた。


「ボスの子供か。モンスターだけど殺すのは可哀想だから、攻撃してこなければ放っておこう」


「可愛いから、賛成」


「OK」


《キラーボアが仲間になった》

《キラーボアが仲間になった》


「えぇー、またかよ」


「どうしたの?」


「うーん、仲間になった」


「「「「えぇー」」」」


俺の足元で甘えるように

「ピギーピギー」と鳴いている。


2匹を抱っこすると、俺の体にすりすりしてきてめちゃめちゃ可愛い。


皆がせがむので、順番に抱っこさせることになった。2匹を渡すと何故か、シルバが腕に飛び込んできた。


「シルバも可愛いよ、シルバはお兄さんだから2匹と仲良くね」


シルバを撫でると、プルプル震えて嬉しそう。


彼女たちが股を確認すると、雄雌だそうだ。奪い合いの中今度は名前を決めている。



俺はほっといてダンジョンコアに触れ、ダンジョンマスターのレベルを上げた。


新撰組のもとに戻ると、2匹の名前が決まっていた。


オレンジモヒカンの男の子が太陽。

白いモヒカンの女の子が雪。



(しかし、猪なんて飼えるのか? 普通は犬とか狼じゃないのか)




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