スネークミッション
俺は今一人で、米軍基地の近くまで来ている。
基地のゲートは閉まり、重装備の兵士がゲートを守っていて、ここから入るのは無理か。
ならば基地に隣接する雑木林から入れるとするか。滑走路を横断になるが仕方ない。
滑走路にも巡回している車がいるので、スキルで隠れながら行くか。
「おいおい、金網までセンサーと電流かよ。でも今の俺はレベルが上がり身体能力が上がって、木からジャンプすれば、余裕でフェンスを越えられる」
無事にフェンスを越え、滑走路をひた走り、武器庫に到着。
武器庫の非常口から無事潜入。
「楽勝じゃん、スゲー軍用ライフル、拳銃に対物ライフルまであるよ」
かなりの数をアイテムボックスに収納した。
「何か変じゃないか。あれ、弾が無い。まさか弾薬だから弾薬庫なのか」
あそこはGooglemapさんで見ても、洒落にならない厳重さだよ。しかも回りには地雷原があるって噂だし、ゲートを2回通らなきゃならない。
「あきる野にある国の弾薬工場の方が、良かったかな。でもライフル拝借しちゃったしな」
また俺は滑走路をひた走る。
マジで米軍も特別体制か、でも好都合だ。警備兵は外側を警戒してるから、ゲートには誰も居ない。
ゲート上部にセンサーはあるが電流は無し。これなら行けるな。
一つ目のゲートを越え、二つ目ゲートを越えた。
「楽勝じゃん、俺ってルパンになれちゃう」
ここは出入りが一つしか無いから正面から行くしか無い。
扉の鍵を聖剣で壊して、開けます。パトランプが光ります。サイレンもうるさいくらい鳴ってます。
「やベー、すいません調子に乗りました」
「適当にアイテムボックスに収納して、逃げよう」
俺は当り構わず収納しまくった、でもあるマークに目が行く、レントゲン室でよく見るマーク。でもマーク後ろの鉄格子の中は空だった。
あっても取りませんよ。ブロークンアローで、地の涯まで追われそう。
うわ、もう来たよ、スキルで隠れてやり過ごしながら、逃げる。
帰りはゲート開けてくれて、ありがとう。
滑走路に出ると、擬装してある地下入口から車が数台出てきたよ。地下なんてあるのかよ、知らなかった。
滑走路を走り、逃げるが、上空にはヘリが数機飛んでる。
「ヤバイヤバイヤバイ、見付かれば殺される」
雑木林のフェンスのこちら側に木が無いよ。越えられないじゃん。
「ヤバイヤバイ、入るだけで帰ること、忘れてた」
「基地内住居のところはフェンスが低い、あそこから逃げよう」
また、滑走路をひた走る。
これなら行ける、フェンスを飛び越えた、でもまだ、基地内。
「マジでヤバイよ、出れるところを探さなくては」
住居エリアに入ったけど、屈強な人たちが家から出てくるよ。
「マジ勘弁」
俺はスキルで見えないと解っていても、人が居ると汗が止まらない。
それから使われなくなったゲートを見付け、何とか飛び越え外に。
ただ、車が停めてある場所は、基地の反対側でそこまで、歩かなければ。
外にも軍の車が、トラック止めて調べてるよ。、こんな時でも働いてるドライバーさんの仕事の邪魔しないでね。
「ま、あれだけの弾薬ならトラックだよな」
でも、日本の警察は居ないな、警察も忙しいんだろ。
やっと基地から離れた場所に停めた車まで帰ってこられた。
俺は車に乗り込み、タバコに火を着けた。
「おもいやり予算の還付ってことで、許してね」
朝日の昇り始めた街道を走り抜けた。
家に付き、車を降りると、4人に拘束された。
そのまま、母家に連行された。
「そこに正座!」
「どこに行っていた?」
「心配したんだからね」
「さぁー、吐け」
「えーと、皆さん落ち着きませんか」
「良いだろう、で、どこで何をしていた」
俺は得意気にありのままを話した。
それが彼女たちの逆鱗に触れた。俺はそれから、館長の奥さんがお昼ご飯と呼びに来るまで、説教された。
(だって、武器は必要だし、ちょっとは誉めてくれてもいいじゃん)
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