カウントダウン
ゴーレムダンジョン攻略から、
一ヶ月経ち、ダンジョンもたくさん出現した。
最初のうちは日本国内を大騒ぎした、しかし、国が本格的に動きだし、
ダンジョンを一部を除き、
封鎖した。
世間の注目も封鎖され、
テレビも違う話題に注目が集まると、市民生活に何も変化はなかった。
ただ、国も本気になってきたため、
スケルトンダンジョンを発見され封鎖、近隣全てのダンジョンが封鎖された。
俺たちはレベルアップの場所を失った。
門下生の伝を使い、政府にダンジョンの危険性や封鎖すると、
近いうちにダンジョンから、
モンスターがあふれだす危険性を伝えたが、政府は相手にしなかった。
そんな中、俺は大量に届く物資や、武器の作成にてんてこ舞い。
それに物資管理のために、
アイテムボックスにある物資のデータベースを作成することになったが、
今まで適当に収納したツケを払わされることになった。
「ナビ、アイテムボックスの在庫データをアウトプットする方法は無いの?」
《マスター、ありませんので、頑張ってください》
「マジですか」
結局、俺はパソコンで入力作業をするはめに。
ナビが言うには唯一のレベル99ダンジョンはロシア西部の山奥に出現したらしい。
レベル99ダンジョンは全てのモンスターが、
竜種で近代兵器ではキズ一つ付けられないと。
もし、日本に出現していたら、
日本列島は人の住めない島になっていたとのこと。
日本に出現した最高レベルのダンジョンは、大阪に出現した、
レベル78のダンジョン。
東京で最高レベルは新宿に出現した、レベル74が最高だとか、
どちらにしても、今の人類には対応できない。
俺たち門下生はダンジョンに入れなくても、稽古を続けた。
稽古後には門下生が集まり、
今後についての話し合いが、
もたれて、対策を検討した。
その中でいつ俺の温泉旅館に移るか、街に出たモンスターをどう対処するか協議したんだが。
しかし、他の人を放置して、
自分たちだけ逃げるのか、
できるだけ市民を守るのかで、
意見が分かれ、結局意見は纏まらなかった。
モンスターに対処するにしても、街中で武器を使用すると、
逮捕される恐れ性があり、
対応が難しく、何も決まらない。
ただ、個人的に何人かは、女房子供だけでも、避難させてほしいとお願いされ、俺は承諾した。
そして、ついにモンスターがダンジョンからあふれ出した。
まだ、レベルの低いモンスターなので、警察や自衛隊で対応して、死者は出ていない。
国も封鎖したダンジョンの厚い扉を破られるとは、思っておらず、対策に苦慮している。
それでも市民は警察や自衛隊が対処するだろうと普段と変わらぬ生活をしている。
ただし、国土の広い国では市民生活に影響が出始め。
アメリカでは爆発的に銃が売れ、一部の人間だけ、ダンジョンバブルに浮かれていた。
一部の地域では、市民が食糧や魔核が売れるために狩りをしてることもある。
日本でも狩りをしようとして、
銃刀法違反や凶器準備集合罪で、捕まる人も出始めた。
それでも、ほとんどの日本人にとっては、他人事であった。
結局、俺たちは手の届く範囲だけ、助け避難することにした。
道場と診療所が完成後、住居の建築も始めた。
最大350人が生活できる計画を進めているが、どこまでできるかは、不明である。
後、数ヶ月、数週間で今の政治体制が終焉を迎えることになるだろう。
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