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日本のダンジョン事情


市ヶ谷の会議室でとある対策会議が行われていた。


「現在、日本国内で発見されている洞窟、以降はダンジョンと呼称しますが、13箇所で北海道から本州、四国、九州まで見つかっております。まだ見つかってないダンジョンは多数あると思われます。現在衛星での捜索はしておりますが、なにぶん人里離れた鬱蒼とした森や山中に多く発見されるため難しい状況です」


「隊員を捜索に当たらせられないのか?」


「法律的に隊員に捜索させるのは問題が」


「そんな悠長に考えていいのか。今は洞窟……ダンジョンか、モンスターは外に出てきていないがダンジョンから出て人でも襲ってみろ、内閣だってただじゃ済まないぞ。議会も粗探しにスキャンダルなんかよりこっちの問題に当たってほしいものだ。警察はどうなっている?」


「現在は警察が捜索には当たっていますがサミットの準備もあり、市民からの通報を待つ状態です」


「どいつもこいつも、過疎地域だからって、問題意識が欠けている。今でも突然ダンジョンが出現し増えているのに、それで捕獲した動物はどうなっている?」


「研究所にて調査しておりますが、攻撃性が高いことと繁殖能力があること、ウィルスや細菌には感染していないことしか、解っておりません。死体を解剖して胃にあたる臓器から食べ物を摂取した痕跡は見られませんが、捕獲して食べ物を与えないと餓死します。しかし捕獲してダンジョンで檻に入れておいても餓死はしません、研究者も解明に取り組んでいますが未知の生物なために手探り状態です」


「各国との連係はどうなっている?」


「アメリカはいつものように肝心なことは秘密主義です。中国は一切合切自国民にも秘匿しているようです。ただどちらも兵士にレベルアップさせて兵士の強化しているようです」


「これは俺の勘だが、初動の遅れを取り戻さないと大変なことになる気がする」




その頃、雅也は暢気に造成作業中。後ちょっとで山林が平な土地になると思い、雅也は楽しんでやっていた。


それから2時間後ついに完成した、雅也はあまりの嬉しさに木の棒で、ここは道場、ここは病院と線を書いていた。楽しそうに書いてるところを宅配便の兄ちゃんに見られ、恥ずかしさのあまり、穴掘って埋まりたい気分。


すげー恥ずかしかった、良い大人が地面にお絵かきは恥ずかしい、頼むから会社に帰って同僚に話さないでくれ。


それにしても家畜はどうしょう……。


「ナビ、元ダンジョンって改造できるって言ってたけど、家畜を飼うこともできるのか?」


《5階層のダンジョンを1階層にしてそこを広くして部屋分けをしてから、換気口に光源と柵や換気装置を付ければできますね、ただ今のマスターだと20日はかかると思います》


「マジか……ダンジョンクリエイトってやること地道だし時間掛かるから、嫌だな。もっとぱぱってできないかね」


《ダンジョンマスターレベルが30を超えれば今くらいの仕事なら一瞬でできますよ》


「30って、俺には無理、無理」


《マスターなら大丈夫です、頑張りましょう》


疲れたので温泉に入って、シルバを撫でながら夕方の情報番組を観ているとダンジョンの話題をやっていた。洞窟を発見しても入るのは危険なのでお近くの警察までご連絡くださいとのことだ。俺は最近忙しくネットを見ていなかった。タブレットを取りだし、ネットを見てみると関連動画がいっぱいで掲示板にはダンジョン攻略したら、スキルが貰えて力持ちになった強者までいた。しかし中学生3人が行方不明になり山狩りしたらダンジョンが発見される事件もあったらしい。ダンジョンを自衛隊が封鎖しているのは自衛隊の動物実験の失敗を隠蔽しているなんて斜めな書き込みも。ナビが言うにはまだレベル30前だから少ないけど30超えるとレベル70までは凄い勢いで出現するらしい。


そろそろ、急いで準備しないと不味いな。門下生のつてでガソリンとプロパンガスは手配できたけど、ちょっと館長たちに相談しよう。



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[一言] 「レベルアップさせて兵士の強化しているようです」 →「レベルアップさせて兵士の強化をしているようです」
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