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【コミック発売中】魔物を狩るなと言われた最強ハンター、料理ギルドに転職する~好待遇な上においしいものまで食べれて幸せです~  作者: 延野正行
第7章 魔獣食材偽装編

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155/222

第153話 元S級ハンター、この世でもっとも醜い獲物を仕留める

☆★☆★ コミカライズ更新 ☆★☆★


ピッコマ、コミックノヴァにて最新話が更新されました。

水着回でございますw

是非ご堪能ください!


挿絵(By みてみん)



 突然、爆発音が響く。

 聞こえてきたのは、伝声石からだった。


『な、何が起こった……』


 威勢のいい声で喚いていたルカイニの声が、急にトーンダウンする。

 さらに家臣と思われる人間の悲痛な叫びが響いた。


『親方様! 突然隣の部屋が爆発して!!』


『はっ? 何??』


「ふん。どうやらルカイニには当たらなかったらしいな」


「師匠もまだまだだね」


 プリムはしたり顔で指摘する。


「黙れ、馬鹿弟子。お前の指示が曖昧なのが悪いのだ。もう1射行くぞ」


『ちょ! 待て! お前たち何を話して――――』


 ドゥッ!!


 俺は二射目を放つ。


『貴様……。本当に我の屋敷を狙って』


「同じことを何度も言わせるな。俺はS級ハンターだと。おっと……。〝元〟だけどな。……ところで、ルカイニよ? 声が震えているぞ」


『う、うるさい!! た、たまたまだ。もしくは他の者の』


「3、2…………着弾!!」


 どおおおおおおおおおおおおおおお!!


 再び爆発音が響く。

 もちろん、また伝声石の中からだ。


 今度はルカイニの反論が聞こえてこない。

 聞こえてきたのは、激しい咳と弱々しい声だった。


『な、なんだというのだ? 本当に貴様、あの距離から我を……』 


「また外したか。でも、お前がいた部屋には直撃させられたらしい。開放的な空間になったんじゃないか? さっきと比べて、声の聞こえ方が変わっているように思うが……」


『わ、わかっているのか! ここにはお前の妻がいるんだぞ! それを巻き添えにして』


 ドォンッ!!


 俺は容赦なく【砲剣】の引き金を引く。


『ひぃっ! やめろ!』


 ルカイニは伝声石を持ったまま、その場から退避しようとする。

 だが、1歩遅かった。


『ぎゃあっっっ!!』


 今度聞こえてきたのは、ルカイニの悲鳴だ。


『あ、足がぁあ! 足ガァアア!!』


 うめき声が聞こえる。

 有り難いことに向こうが様子を実況してくれた。


「足に当たったか。運がいいな。いや、運が悪いのか。これでそこから逃げるのは難しかろう」


『ひっ! お前、悪魔か?』


「俺はハンターだ。……といっても、少々腕が鈍ってるらしい。お前相手に、もう3発も使ってしまった。光栄に思え。単体で、俺が3発使って倒せなかった獲物はお前が初めてだ。……さて記録更新できるかな」


 再び槓桿を鳴らす。


 聞いたルカイニはまた悲鳴を上げた。


「心配するな。殺しはしない。だが、ちょっと痛い目に遭ってもらうぞ。俺の家族を危険に合わせたんだ。2度と悪さができないぐらいに、恐怖を味合わせてやろう」


 ドォン!!


『やめろ! やめてくれ!! 返す! お前の妻は返すから、もうやめてくれ!!』


 ルカイニは叫ぶが、着弾のカウントダウンは無慈悲に続く。


 再び鋭い着弾音が響くと、ルカイニの悲鳴が聞こえた。

 今度は手の甲を貫いたようだ。


『なんでだ? なんで、お前はこんな……。こんな残酷なことができるのだ?』


 悲鳴の次は泣き落としらしい。

 120歳以上のエルフが声を上げて泣いているのだ。さぞブサイクだろう。

 目の前にいなくて良かった。

 いたら、殴っていたかもしれない。


「簡単だ、ルカイニ。俺とお前は同じ人間だからだ」


『はっ?』


「人間だからこそできる。お前もこうやって政敵を殺してのし上がってきたのだろう。人の夢を踏みにじってきたのだろう。……だから、俺はお前が描く未来を踏みにじる。これは自然界の摂理だよ」


『ふ、ふざけるな! 我は! 我はルカイニ・ザード・ウロドロスだぞ!! 一介のハンターなんぞに!!』


「ルカイニ、聞こう……」



 今、お前の未来は見えているか?



 次の瞬間、再び引き金を引く。

 またもや着弾のカウントダウンが響き、同時にルカイニの聞いたことのない悲鳴が伝声石から聞こえてきた。


『やめろ! やめてくれええええええええええええええええええええ!!!!!』


 再び鋭い着弾音が響く。


 そして伝声石からは何も聞こえなくなってしまった。 


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― 新着の感想 ―
[良い点] 射程距離だけならゴル○13もびっくりですね! 果たしてクソエルフ野郎にきっちり止めを刺したのか、それとも···?
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