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【コミック発売中】魔物を狩るなと言われた最強ハンター、料理ギルドに転職する~好待遇な上においしいものまで食べれて幸せです~  作者: 延野正行
第7章 魔獣食材偽装編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

154/222

第152話 元S級ハンターのS級ハンター

☆★☆★ 本日コミカライズ更新日 ☆★☆★


ピッコマ、コミックノヴァにてコミカライズ更新されました。

本日実食回! そして次なる獲物はSランクの……。

是非よろしくお願いします。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)

「その伝声石を貸せ」


 俺は黒服に言う。

 いきなり言われて黒服は戸惑っていた。

 主からの指示を待ったが、向こうも向こうでキレている。

 ルカイニは今まで自分の思う通りにやってきた。

 だが、ここまで思う通りにできない人間に会って、どうしたらいいかわからないのだろう。


『よーし! 今からお前の妻を嬲ってやろう! それとも犯してやろうか。わしが抱くには少々安っぽい顔立ちだから、他の者に相手をさせてやる。お前がここに来るまで、誰ともわからないぐらいまぐわせて、誰ともわからない男の子ども産ませてやる』


 挑発まで安っぽい。

 段々と化けの皮が剥がれてきたな。

 悪党なんてそんなものだ。

 自分の思う通りにいかなければ、どんな悪行も安っぽいガラクタ以下になる。


 俺はまごまごしている黒服から伝声石を奪う。

 黒服は俺から奪い返そうとするが、その前に気絶してしまった。やったのは、ヴィッキーだ。


「大丈夫か、ゼレット。お前、本当に冷静か?」


「ああ。冷静だ。いつも通りだよ」


 ヴィッキーはジッと俺を睨む。

 俺の黒い眼を見て、何かを悟ったらしい。


「こんな時でも、お前はハンターだな。いっそ戻ってこいよ。食材提供者なんてやめて」


「嬉しい誘いだが、お断りだ。家族がいるのでな」


「へっ!」


 ヴィッキーは笑う。


 俺が行こうとすると、立ちはだかったのはガンゲルだった。


「ゼレット、わかってるだろうな。いくら悪人とはいえ」


「わかっている。まあ、ただし――――人間としては壊れるかもしれないがな」


「よろしい。私はハンターギルドのギルドマスターだ。マンハントを雇った覚えはないからな。私はともかく、お前の師匠に誓え」


「ああ。もちろんだ」


 俺は歩き出す。


 その間も、ルカイニの声が伝声石から聞こえてきた。

 まるで呪いを吐き出すように汚い言葉で俺を罵っている。


 そのすべてを無視して、俺は外に出た。

 背後にはプリムとリルが立っている。


「いつも通りだ。リル……」


 リルは鼻を掲げると、四方を嗅いだ後、顔を西の方に向けた。

 すると、その方向を見て、プリムは目をこらす。


 当然、地平があり、その先は見えない。

 だが、プリムにはその先が見えているらしい。ギュッと凝視した後、プリムは指差した。


「師匠、あっちだよ」


「よし。わかった」


「でも、かなり遠いよ。大丈夫?」


「誰に言ってる?」



 俺はS級ハンター(ヽヽヽヽヽヽ)だぞ。



 【砲剣】の槓桿(こうかん)を引く。

 俺は長い銃身を空に向かって立てた。


 すると、腰につり下げておいた伝声石から、ルカイニの声が聞こえてくる。


『貴様! さっきから何をやっている。まさか我らをそこから狙撃するつもりか! 馬鹿が! そこから撃って当たるものか。どれだけの距離が――――』


 ドォンッ!!


 【砲剣】が文字通り火を吹く。

 俺の『魔法』が込められた一射は凄まじい速度で空へと向かい、そして彼方へと落ちていく。


『はっ……。なんだ、それは? あれか? 妻を弔う空砲か? 潔いことだ。だが、我をここまで虚仮にしたのだ。お前、妻を犯して、八つ裂きにして、そこら辺のドブ川に捨てた後、お前の死体もその川に……』


「8、7、6、5……」


『貴様聞いているのか? そもそも一体、さっきから何を考えている』


 どぉおぉおぉおぉおぉおぉおぉおぉおおおおおおおお!!!!


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挿絵(By みてみん)

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