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ソウルキャッチャーズ~私は一般人でいたいのだ~  作者: 熊出
第三十一章 老兵最後の戦い
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天衣無縫はいないのか?

 楓一行がホテル内を移動していると、声をかけられた。

 勝ち気そうな少年と、人見知りが激しそうな少女の二人だ。


「なあ、あんたらの住所見てたんだけど。天衣無縫は来てるんだろう? 久々に挨拶がしたい」


 楓が前に立って、対応する。


「ごめんね。翠は地元のゲートの守護のために残ってるわ」


「じゃあ、王剣アラタは?」


 少年は訝しげに言う。


「同じく待機」


「なんだよ、二軍メンバーか。やる気ないんだな」


 そうぼやくように言って、少年は踵を返す。


「待てよ!」


 そう言ったのは慎一郎だ。


「俺が二軍メンバーってのは否定しない。けど、十分役にたつはずだぜ。天衣無縫や王剣だけがうちの人材じゃない」


 少年は戸惑うように振り返る。


「お前、名前は?」


「榊慎一郎」


「俺は藤堂鏡志朗。精々、お互い生き残ろう」


 そう言うと、鏡志朗は歩み去っていった。


「やっぱりメインメンバーを温存していたら色々言われるものですね」


 勇気が淡々とした口調で言う。


「うーん。こればっかりはしゃーない。セレナと私と勇気がいる時点でかなり頑張ってるんだけどね。知名度の問題だ」


「知名度かあ……」


 勇気は苦笑する。


「今回の戦いで精々名を上げましょう。私達は弱くはない」


 楓の言葉に、一同頷いた。



第三話 完

次回『第三席と第四席と招かれざる客』

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