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あなたは一箇所しか守れない

 クリエイターの死体を、私達は誰ともなく集まって見ていた。

 一歩間違えれば自分がこうなっていた。

 そんな実感がある。


 私は炎を手に浮かべ、クリエイターを焼いた。

 煙が上空に昇っていく。


 そして、頭上を見上げると、予想外の顔ぶれがあった。

 上空で、ミカが翠と対峙していた。



+++



「厄介だ。本当に厄介だ。天衣無縫」


 ミカは腕を組み、微笑みすら浮かべながら言う。


「どうも」


 翠は淡々とした口調で言う。

 そして、光剣を構えた。


「ついでだから、この因縁もここで断ちましょう」


 そう言って、翠は突進する。

 ミカは翠の背後にワープして、火球を放った。

 その時には、翠は既に違う位置にワープしている。


「前にやられた時は、氷の壁が邪魔だった」


 ミカは、淡々とした口調で言う。


「けど、今日は氷の壁もない」


 翠の光剣と、ミカの光剣がぶつかりあう。


「それに、あなたは一人。一度に一箇所しか守れない。自分の身の不幸を呪いながら侵略される世界を見守りなさい」


 そう言って声を上げて笑うと、ミカは消えていった。

 翠は黙って、その後を見守っていた。




第九話 完


次回『東京侵攻作戦』

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