表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ソウルキャッチャーズ~私は一般人でいたいのだ~  作者: 熊出
第二十八章 第三神将は暴れるのがお好き
345/391

事後処理

「第四席に格上げになりました」


 巴から僕にそんな連絡があったのは、一月も末のことだ。


「めでたいですね。立ちあったんですか?」


「いえ。色々編成を変えようという流れで、気がついたら四席を与えられていました」


「まあ、不祥事ですものね」


「まったくです。君には第五席が用意されています」


 僕は絶句した。

 しばらく、心の中で言葉を考える。


「……優遇され過ぎでは? コネですか?」


「確かに、第三神将が熱心に推したのは否定しません。しかし、君の実力ですよ」


「そうですか……」


 そうと言われても、藤子はともかく、見知らぬ人間に評価されたというのはなんだか違和感が残る。


「四月が楽しみですね。ゆっくり花見でもしましょう」


「はい、師匠もお元気で」


「ええ。では、切ります」


 通話はそれで終わった。


(首都八剣第五席、遠野アラタか……)


 なんだかしっくりくる気がする。

 ここから上は師匠ら人外の領域だ。その狭間に、自分は相応しいように思えた。


「アラター。バス行っちゃうよー」


 響が声をかけてくる。

 そうだ、デートの予定なのだった。


 アラタは姿見で一度自分の姿を確認すると、駆け足で階段を降りていった。



第二十八章 完




今週の更新はここまでです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ