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ソウルキャッチャーズ~私は一般人でいたいのだ~  作者: 熊出
第二十八章 第三神将は暴れるのがお好き
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不思議な関係

「完全に吐いたぞ」


 ある日いきなり大輝がそう言ったので、僕は驚いた。


「早かったな」


「頭の中でありとあらゆる拷問にかけたからな。記憶領域にロックがかかっていて多少手間取った」


「いや、見事なもんだよ。で、黒幕は誰だ?」


 僕は、声を潜める。


「首都八剣」


 大輝は、疲れたように言う。


「あー。俺入ると一人追い出される形になるもんな」


「それも、二人。第七席と第八席だ」


 僕は腕を組んで考え込む。


「どうしたもんだべ」


「派閥を考えれば湖に石を投げるのは躊躇われる。しかしお前の人生だ。好きにやるがいいさ」


「他の二人の場所は?」


 大輝は、メモ帳を取り出すとペンを動かし地図を書いていく。


「緊急時の集合場所がここだ。決まった時間に煙をたいて知らせる仕組みらしい」


「……始末しておこう。響の身の安全には変えられない」


「同感だね、ヒーロー。俺は上手い感じにとらえた忍者を転がして煙をたく。やってきた奴らを始末しよう」


「作戦開始だ」


 そう言って、二人は拳をぶつけた。

 二人を繋ぐのは一人の女性。

 変な関係だな、と僕は自分でも思う。


第八話 完


次回『忍者二人』

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