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ソウルキャッチャーズ~私は一般人でいたいのだ~  作者: 熊出
第二十七章 古城跡地の真実(第五部最終章)
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ボスとの邂逅

 正直、ワープスキルを使うのは今も不安だ。

 再出現地はビルも届かないような上空に設定してある。

 ただし今回は、見知った地。

 そこまで気をつけなくて良さそうだ。


 私は目を閉じて念じた。

 自分の立っている座標がずれることをイメージする。

 そして、次の瞬間、私の体は空中にあった。


 落下して、右手で地面を押して体勢を整える。

 着物姿の少女が、振り向いた。


「来たのね、ソウルキャッチャー……いや」


 そう言って、少女は唇の両端を持ち上げる。


「やっと会えたのう。ソウルキャッチャー」


 これが石神幽子。今回のボス。

 口を開こうとした瞬間、銃口を向けられて、私は幽子の背後にワープした。

 そして、ホルスターから銃を取り出す。


 その瞬間、幽子は私の視界から消えていた。


(何処……?)


(斜め後方、右上!)


 私はワープして、その位置の背後に移動した。

 微笑んだ幽子が、私に向けて銃口を向けていた。

 更に、ワープする。


「くそっ。一筋縄じゃいかないか……」


(私の探知能力に感謝するのね)


 久々に聞く歩美の声だ。


(久々ね)


(私達は、二人で一つだ)


 ワープによる隙のつきあい。

 果ての見えない戦いが始まっていた。



第五話 完

次回『それぞれの進軍』

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