理沙

そうだ、もう時期陽奈の誕生日だ。

プレゼント買いに行こう。

でも、女の子ってどんなのが好きなのかわかんないしな。

そうだ、理奈に聞いて見よ。

「理奈……」

部屋の中を覗くと、一切女の子っぽいものがない。

スポーツバックを抱えた理奈が口を開く。

「私、忙しい」

「ごめん」

あー、光姉しかいないじゃん、もう。

ソファーに寝ている光姉に頼む。

「買い物いこ？」

「理沙？いいよ」

「よし、いこう」

＊＊＊

あ、これ陽奈喜びそう。

「ねぇ、光姉、これいいと思う？」

「うん、誰に？」

「内緒」

「陽奈ちゃん？」

「まぁ、そんな所」

「お揃いとかよくない？」

お揃いか〜。うん、よし。

「これにする！」

手にとったものはミサンガ。青と黄色と白色の。

陽奈が喜んでくれますように。