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【7/24】穢れた血だと追放された魔力無限の精霊魔術士【コミックス第4巻発売】  作者: 冬月光輝
第4章『精霊魔術士と神門を開く者』

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70/81

総力戦

アマゾン様で一ヶ月以上、一冊も予約がないらしく。

このままだと、大幅に部数が減らされるとまで言われて、発売前から泣きそうです。

どうか、予約してください……。一巻で終わるの悲しい。

「ブルクハルト率いる、リヴァリタ宮廷ギルド。アムルスターのクローン率いる、獣化騎士(ティーアリッター)。奴らは互いにリヴァリタの覇権を握ろうとしつつ、我らエルトナ王宮ギルドを潰そうとしとる」

  

 陛下はリヴァリタの王子とそのクローンが二つの勢力を作って、争いを開始して、さらには私たちを攻撃しようとしていると話した。

 なにそれ、怖い。国のことで争うなら、私たちのことは抜きでやって欲しい。

 ついでにエルトナ王宮ギルドも潰しとこう、とか迷惑な考えだと思う。

 

 てか、私ってば現状を意外と把握しているの偉くない? やっと話に付いていけるようになってきた。


「馬鹿な連中ね。片手間にあたしたちを相手にしようとしているなんて。リアナよりも馬鹿なんじゃないの?」


「あ、アリシア?」


「言えているな。少なくとも、そこの小娘は無謀な喧嘩を売るような阿呆ではない」


「レイスまで……!」


 私を馬鹿代表みたいな感じで相手を煽らないで頂きたい。

 でも、確かにアリシアの言ったとおり、片手間に私たちも攻撃しとこうって雰囲気だもんな。

 お互いに潰し合うだけで、結構両者に被害が出そうなものだけど、余力なんて残っているのかなぁ。


「じゃあ、お互いに潰し合ったところを狙えば一番楽ってこと?」


 それならば、私たちがすぐに動かなくても良いんじゃないかな?

 だって、私たちが無駄に戦火を広げるようなことをしなくても、二つの勢力が勝手に潰し合うんだから。


「おお、珍しく頭を使うじゃないか。そうだな、奴らを倒すだけならそれでいいだろうよ。だが、少なくとも宮廷ギルドの連中はブルクハルトの野望についてまだ知らない奴らが多い。クーデターは暴走したあの王子がジルノーガっていう一部の幹部と勝手に模索しているものだったからな」


「ええーっと、それなら、あのリオンとかは巻き込まれているだけなのかな?」


「まー、そういうこった。はた迷惑な話だろう? アムルスター殿下も宮廷ギルド自体は残したいって依頼してきてな。だから俺たちはブルクハルトの奴をとっ捕まえつつ、獣化騎士(ティーアリッター)とアムルスターのクローンを殲滅。つまり、両方の勢力を一気に片付けるつもりだ」


 エルヴィンが今後の方針について言及する。

 どうやら、潰し合いを高みの見物みたいなことは出来そうになさそうだ。

 それどころか、積極的に両方の勢力に戦いを仕掛けて両方ともを潰す作戦に出ようとしている。

 まぁ、何も知らないのに巻き込まれるって可哀相だし、助けなきゃならないっていうのも理解出来るけど、得体の知れない連中と大いに争わなきゃならないのは怖い。


「という訳で俺ら七人は二手に分かれて、頭を潰す。ブルクハルトを捕まえるAチームと獣化騎士(ティーアリッター)共とアムルスターのクローンを叩き潰すBチーム、にだ」


「二手に分かれて? あたしは一人で平気だけど」

「まぁまぁ、アリシアちゃん。たまには団体行動しましょうよ」

「君のその傲慢な態度は大きな弱点だ。いつか足元をすくわれるぞ」

「うるさいわね、レイス。もう一回、負けたいわけ?」

「さっきは君に花を持たせてやったまでさ。せっかくの花束を捨てたいのなら、そうさせてやる」


 なんでいつもこうなるの?

 Sランカー、というよりレイスとアリシアが大体仲が悪くて言い争いをするから話が長引く。

 この二人は絶対に別のチームにしてほしいところだけど。


「お前ら、陛下の前だ。ちっとは、自重しろ。あと、これは勅命だ。チーム行動は絶対条件だから従ってもらうぞ」


「ちっ、エルヴィン。僕は君がシオンと影でこそこそしていたことが一番気に入らない。僕とは別チームを所望する」

「そうね。あんた、弱っちいくせにあたしたちに黙って色々とやってたらしいじゃない。あたしもあんたと同じチームはごめんだわ」


 今度はエルヴィンに対してムッとした顔をしているし。

 エルヴィンも大変だよなー。この人たちを相手にして仕切らなきゃならないんだし。


「あ、そう。それなら都合がいいや。二人ともBチームだ。俺とは別チームだから、安心しろよ」


「「なんで、あたしがこいつと同じチームなんだ(なのよ)!!」」


 あー、二人とも同じチームなんだ。

 お互いにお互いの顔を指差して、エルヴィンに抗議してるけど、本当に我儘だな。二人とも……。


「じゃあ、改めてチーム分けを伝えるぞ。Aチームは俺とシオン、そしてゼノン爺さんの三人。Bチームはアリシア、レイス、そしてエルロン姉妹の四人。バランスとか考えたら、こうなった。陛下にも同意してもらったし、異論は認めない」


「お姉様と一緒ですわ! 頑張りましょう!」

「うん。ティナが一緒でホッとしたよ。あの二人のパーティーに組込まれるのは、ちょっと不安しかなかったからさ……」


 こうして、私とティナは獣化騎士(ティーアリッター)殲滅のBチームに入り、新たな依頼へと挑戦することとなった。


 アリシアとレイスと一緒かー。戦いとなったら、頼もしい二人だけどチームワークとは無縁だからなぁ。

 

アマゾン様の方で口絵も公開されています!

なんと、口絵はSランカー揃い踏み!

すみません、ゼノン爺さんだけはハブられました……。

アリシアやシオンは可愛らしく、レイスは格好いいので、是非ともご覧になってください。


あと、書籍の中の挿絵がとんでもなく格好いいです!

さすがは、「リアデイルの大地にて」のイラストレーターでもおなじみのてんまそ先生!

リアナがアブソリュートドラゴンをぶん殴ってる一枚絵とかめちゃめちゃ格好いい!

本当にすっごいクオリティに仕上がっています!


番外編も収録しておりますので


何卒、何卒……! よろしくお願いします!


あっ! 書影をまだ見ていない方は↓↓に見れるように貼っておきました。

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