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day74 狩りと掲示板

狩り、2日目。

昨日エルムさんに送っておいた手紙の返事はまだない。


今日は岩山脈で狩りだ。

適正レベルには足りてないけど、6人いれば恐らく大丈夫だろう。多分。

昨日、ジオン以外はレベルが上がり、リーノも新たな盾を装備できるようになったし、なんとかなる……と良いな。

ちなみに、現在のレベルは俺が40、ジオンが30、リーノが25、シアとレヴが20、フェルダが8だ。


フェルダのレベルは低いけど、ステータスだけ見るとシアとレヴとほとんど変わらないので、☆5ユニークって本当に強いんだなと思う。

あと1レベルも上がれば、シアとレヴよりステータスが高くなるだろう。

ちなみに、ジオンとリーノのステータスは俺よりも上だ。ジオンは仲間になった時点で俺よりも上だったからわかるけど、リーノは仲間になった時、かろうじて俺のほうが高かったのに、抜かれてしまった。


「ちょっと1人で試してみて良い?」

「良いよ。でも、大丈夫?」

「さぁ……従魔になる前なら問題なかっただろうけど」


従魔になったことで、レベルが下がってしまっている。

どれ程の差があるのか知りたいようだ。


「1体は俺達に任せて!」

「ありがと」


俺達に気付いて、飛び掛かってくる2体のワイバーンのうち1体に刀を振るう。

もう1体のワイバーンに向かうフェルダの姿を横目に、5人がかりでワイバーンを倒していく。


空を飛んでいる為、攻撃を仕掛けられない時間があり、とは言え黒炎弾を使うのは勿体ないので、刀を振るえない時は他の皆の魔法弾に頼るしかない。

相手の攻撃はブレス攻撃、それから体当たり、鋭い爪による攻撃が主だ。

避けられない時はリーノが盾でガードしてくれるお陰で、掠った時のダメージで少しHPは減ってしまっているけれど、危険な状態にはなっていない。


「「【水弾】」」


エフェクトと共に消えて行くワイバーンの姿に、ほっと息を吐く。

なんとかなりそうだ。トーラス街周辺の魔物と比べると倒すのに時間が掛かる上に、少しも気を抜けないけれど、その分経験値も多いはずだ。


「ライくん、魔石でたー?」

「うーん……出てないね。出難いのかな」


追加されたアイテムを取り出してみるが、どう見ても魔石ではないことが分かる。

鑑定してみると『ワイバーンの皮』と表示された。

狩りをしていたらその内でるだろう。


フェルダに視線をやれば、離れた場所で先程向かって行ったワイバーンとは別の、2体のワイバーンを相手にしている姿が見えた。

俺達が5人がかりで倒すより早く、1体のワイバーンを倒してしまっていたらしい。


「種族特性って凄いんだね……」

「上位種族の方の種族特性は特別ですよ。

 竜種に対して攻撃力があがるような特性は他にもありますが、フェルダ程の威力はありません」

「攻撃力上昇……特大?」

「ええ、そうですね」


黒炎弾は種族特性で強化されていない状態を知らないので、どれ程強化されているのか分からないけど、ジオンが作ったデスサイズとは言え、石工の村周辺くらいの強さだと言っていた魔物を、一撃で倒していた秋夜さんを思い出すに、物凄く上昇していそうだ。

ちなみに俺はもちろん、ジオンも石工の村周辺の魔物を一撃で倒すなんてことは今のところ出来ない。

レベル差はあるけど、追い付いたところで出来ないだろうと思う。


「フェルダー! どう?」

「2体が限界かな」

「元の状態だったら3体以上相手できたってこと?」

「どうだろ……そんな場面なかったからわかんないけど」


フェルダの確認も済んだことだし、ここからは全員でワイバーン狩りだ。

たくさん魔石が出たら良いな。とは言え、暫く生産はお休みだけど。

でも、今日の午後と明日、俺がいない間は皆生産をして過ごすみたいだから、その間に魔石のカットは終わってそうだ。


「あっ、リーノくん、掘ってる!」

「こそこそしてるー!」

「……目の前に宝石があったからつい」

「あはは、気を付けてね」


さすがに戦闘中だと困るけど、合間なら問題はない……と、思う。

レベル上げが目的とは言え、効率はそこまで重視しているわけではないので、危険が及ばないのであれば採掘しても大丈夫だ。


「あ、そうだ。研磨機も新しく出来ねぇか?

 盾の細工に珊瑚使いたいんだけど、今の研磨機じゃ時間がかかりそうなんだよなー」

「そっか。研磨機も新しくしなきゃだね。うーん……今、風の魔石ないんだよなぁ」


魔石はあれど風属性を封印することができない。

魔道具工房で売って貰えるように頼めないだろうか。


「次に戻ってきた時に、魔道具工房に行って聞いてみよう」

「おう! 研磨機本体は、シアとレヴ、フェルダに作って貰っとく」


今使っている研磨機は、鋳型や素材がなかったので、エルムさんに譲ってもらったものだ。

魔法陣だけは教えて貰いながら描いて、俺が完成させたものではあるけれど。


「盾、海みたいだもんね。珊瑚使うのはそれが理由?」

「おう! 銀だけでも綺麗だろうけど、せっかく珊瑚も集めたしな!」

「参ノ国でも色々素材集めたいね」

「いいね。あちこち見て回ろ」

「うん! 岩山脈のヌシにも挑戦してみたいなぁ」

「良いですね。どの程度の強さなのでしょう?」

「兄ちゃん曰く……適正レベルは60くらいじゃないかって言ってたよ」


とは言え、それはパーティーの平均レベルの話で、ソロでは無理みたいだけれど。

壱ノ国のヌシならともかく、弐ノ国のヌシにソロで挑んだ人はいないようなので、詳しくはわからないそうだ。

兄ちゃんはフォレストスラグをソロで倒したし、岩山脈のヌシも一度様子見に挑んでみたらしいけど、兄ちゃんが対峙するヌシは参考にならない。


「あ、次からはヌシの素材も残しておきたいね。絶対に付与効果が付くなんて凄いよね」

「そういう素材があると聞いたことはありましたが、納得しました。

 ヌシ級の素材ということは、そう簡単に手に入るものではありませんもんね」

「刀でも使える?」

「そうですね……ライさんの刀には厳しいかもしれません。重さが……」

「なるほど……けど、ジオンの刀には使えるってことだよね?」

「はい、使えますよ。ライさんの刀でも、素材付与には使えますけどね。

 ただ……使用するだけで効果付与が付く素材を、リスクを負ってまで素材付与に使用するのは……」

「勿体ないね……あ、そう言えば、素材付与でも魔力の調整ってできるの?」


シルトさんの話を聞くに、付与スキルのコツは魔力の調整のようだった。

魔道具製造スキルでも魔法陣の出来が違うと言っていたし、飲める水弾だって、鍛冶だって、どんなスキルも魔力の制御が必要だと分かってきた。

とは言え、素材付与で魔力の調整が出来るものだろうか。


「素材付与は鉱石と素材を一緒に溶かすんですよ。

 その際に、一定の魔力を心掛けたほうが良いですね」

「一緒に……それって重さは変わらないの?」

「素材付与で鉱石と一緒に溶かすと鉱石の重さだけになるんですよ。

 言われてみれば不思議ですね」

「不思議だね。その素材の付与だけ残して、消えちゃうのかな……それがコツ?」

「いえ、これは素材付与の初歩の初歩ですね。

 コツは、鉱石と素材を溶かす際に時間を掛けて、じっくりと溶かすことです」

「弱火でことこと?」

「ええ、その通りです。それでも必ず成功するわけではないですけどね」


あくまで成功率が上がる方法であって、絶対に成功する方法ではないということだ。

知られていないだけで、絶対に成功するやり方もあったりするのだろうか。


「思ったんだけどさー、糊が必要なんじゃねぇの?」

「糊?」

「おう。鉱石と魔物の素材をくっつけるための糊。

 付与スキルも一緒でさ、効果付与を装備にくっつけるための糊が必要なんじゃないかって。

 鉱石やら魔物の素材やらには付与スキル使えねぇけど、ライとレンのスキルは使えるだろ?」

「鉱石なら融合、宝石なら凝固、だね」

「そうそう。融合は魔法と鉱石をくっつけるための糊の役割なんじゃねぇかと思うんだよなー。

 だから、付与スキルでも素材付与でも、魔力で糊付け出来るかなんじゃね?」

「魔力で糊付け、か。あり得るんじゃない?」

「やってみる? 素材付与。狩りをしているお陰で、魔物の素材はあるし」

「そうですね。ライさんが帰られた後、試してみましょう」

「成功したら教えてね」


俺も付与スキル、覚えてみようかな。

魔法鉱石と魔法宝石があれば必要ないけれど、更に付与を増やせるのだからあって困るものでもない。


「ライくん! 大変大変!」

「あっちからいっぱいきてるよー!」

「わ!? 本当だ! 戦闘態勢!」





【祝】雑談スレ part100【100スレ】


224 名無しの旅人

今日も出品なし!解散!


225 名無しの旅人

やっぱクラン戦に向けて制限かけてんのかね

ゲーム内だとまだ1か月くらいあるんだからやめて欲しい・・・


226 名無しの旅人

言うて生産職のやつら制限してなくね?


227 名無しの旅人

確かに けど実際出てませんし


228 名無しの旅人

元々そんな毎日出品してるイメージないけど


229 名無しの旅人

どこのクラン入ってんだろうなぁ


230 名無しの旅人

朝陽さんとこじゃないの

それか生産頑張る隊


231 名無しの旅人

クラン名なんとかならんかったんか


232 名無しの旅人

ライさんのとこもありえる


233 名無しの旅人

そうだったらきっついなー

戦闘◎ 生産◎


234 名無しの旅人

ラセットブラウンわんちゃん


235 名無しの旅人

それは終わりだわ


236 名無しの旅人

優勝確定


237 名無しの旅人

ラセットブラウンはないんじゃないの

付与武器持ってる人もいるけど全員持ってるってわけじゃないみたいだし


238 名無しの旅人

同じクランなら全員作ってもらうか

まぁ秋夜さんは作ってもらったみたいだけど

そことも繋がりあるってことはやっぱβの人なんかなぁ


239 名無しの旅人

シルトさんがライさんに聞いてるの見たよ

既にクランに入ってるって


240 名無しの旅人

羨ましい!どこのクランが獲得したんだ!?


241 名無しの旅人

やっぱ朝陽さんのとこかなあ

だとしても優勝確定では?


242 名無しの旅人

朝陽さんのクラン入ったやつ曰くいないってさ

隠されてる可能性はあるけど


243 名無しの旅人

イベントの時にはもっと人数増えてんだろうなあ

狩りガチ勢ばっかだし 空さんもいるし


244 名無しの旅人

誰かクランいれて・・・(´・ω・`)


245 名無しの旅人

>>244

ようぼっち


246 名無しの旅人

ぼっちに辛いイベント


247 名無しの旅人

>>244

女?


248 244

>>247


249 名無しの旅人

>>248

ごめん 定員いっぱいだったわ


250 244

>>249

^^


251 名無しの旅人

レベルと職業は?


252 244

レベルは52 職業は手品師


253 名無しの旅人

て、手品師・・?


254 244

妖精ちゃんは珍しい職業だって言ってたよ


255 名無しの旅人

妖精ちゃんとは


256 244

キャラクター作成の時にいた妖精ちゃん


257 名無しの旅人

ああ、サポートNPCか

お前妖精ちゃんって呼んでんの?


258 244

呼べって言われたから・・・


259 名無しの旅人

そんだけレベル高くて、なんでどこのクランにも入ってないんだ?

手品師って何が出来んの?


260 244

友達がいないからだよ!!!!

初期スキルが手品スキルだった

あとは、スティール成功率と隠密の効果が高いかも?


261 名無しの旅人

手品スキル・・・どこで使うんだそれ・・・

狩りで使えんの?


262 244

使えないことはないけど

暇な時に1人で手品して遊んでる(´・ω・`)

狩りの時は主に鞭で戦ってるよ


263 名無しの旅人

なんでまた鞭を・・・


264 244

手品師っぽいかなって思って 

そんなことよりクラン入れて!!!


265 名無しの旅人

掲示板で勧誘すんの怖いから無理


266 244

聞くだけ聞いて捨てるなんてひどい(´・ω・`)


267 名無しの旅人

人聞きの悪いwww


268 名無しの旅人

権限がないから誘えない


269 名無しの旅人

レベルと職業、あと性別以外どんな人間かもわかんないのに勧誘しねぇわ


270 名無しの旅人

別に244が変なやつ・・・ではありそうだな

悪いやつとは思わないけど


271 名無しの旅人

最初は誰でも入れてたけど今はみんな慎重なんだよ


272 名無しの旅人

ほいほい勧誘してたせいでクラン崩壊したとかいう話聞いたらなぁ


273 名無しの旅人

サークルクラッシャーって本当にいるんだなって思いました


274 244

うぅ・・・ぼっちで手品してるやつ見かけたら誰か誘って・・・


275 名無しの旅人

誘わないけど手品は見たい


276 名無しの旅人

確実に空きがあるだろうクランの人物狙って自己アピールしてこい


277 244

誰が空きのあるクランの人かわかんないんだけど


278 名無しの旅人

あー・・・ライさんは空きあるんじゃね?

レンさんもカヴォロさんも別のクランだし

入れてって頼むやつもいないだろうし


279 244

ライさんの目の前に飛び出して手品しろって?(#^ω^)ピキピキ


280 名無しの旅人

面白れぇやつ・・・って思わせたらいけんじゃね?しらんけど

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